三谷宏治氏interview 元戦略系トップコンサルタントが語る常にチャレンジし、自分を成長させる生き方とは? VOL.1 限界への挑戦が成長を生む


VOL.3 座って悩まず、動いて考えろ!

三谷宏治氏

三谷宏治(みたに・こうじ)氏
1964年大阪生れ、福井で育つ。東京大学 理学部物理学科卒業後、ボストン コンサルティング グループ(BCG)、アクセンチュアで19年半、経営コンサルタントとして働く。92年 INSEAD MBA修了。2003年から06年 アクセンチュア 戦略グループ統括 エグゼクティブ・パートナー。2006年からは特に子どもたちを対象にした教育活動に専念。現在は大学教授、著述家、講義・講演者として全国をとびまわる。K.I.T.虎ノ門大学院 主任教授、早稲田大学ビジネススクール 客員教授、グロービス経営大学院 客員教授。放課後NPO アフタースクール 理事、NPO法人 3keys 理事。永平寺ふるさと大使

悩む時間は思考停止と同じ!それでは発想は生まれない

「座って悩むな、動いて考えろ」がモットーだと語る三谷氏。机の前に座って100時間悩むより、動いて新しい情報を得るほうがよい。
「皆、現場に出ろとか言いながら、実は机に向かってネットで調べ物をしていたりする。人に会って意見を求めたり、現場に足を運んで自分の目で確かめたりするなど、とにかく動くことが大切です」

 実際に動いて確かめることの大切さは、子どもたちにも伝えてきたという。
「2年前、長女が就職活動で内定を1つもらいました。私は、せっかくだからいろいろな会社に行っていろいろな人に会えばいい、と言いましたが本人は『自分が大事だと思うことがこの会社では大切にされている。その会社から内定をもらえたのだから、もうこれで活動終了』と」
 そこで三谷氏は長女に伝えた。「わかった。ただ、その判断の根拠は君がその会社の数人から聞いたことだよね。もしかしたら、勘違いもズレもあるかもしれない。そうしたら、後で痛い目に遭うよ」
 すると長女はわかったと言い、「社内で1日見学させてほしい」と内定先の人事部に依頼。交渉は実り、社内で1日雰囲気を確かめる機会を与えられたという。「彼女が取った行動を見たとき、『ああ、長女の子育ては終わったな』と思いましたね」

自分から飛び込む人にチャンスはやってくる

「私の知り合いの社長さんの話ですが、おもしろいと思った本があると、著者に直接、感想の電話をかけるんですよ(笑)。そんなことでも、自ら動けば、著者とのやりとりが生まれたり、新たな展開につながったりします。逆に言えば、自分から動く小さなチャレンジの場を作らなければ、何も生まれないんです」
 ビジネスの場であれば、それが自らのチャンスにつながることもある。自分から動く人だけが、チャンスを手にするのだ。
 数年前に三谷氏がツイッターで、東京都大田区役所から職員向け研修を依頼されたとつぶやいたところ、育休中の若い女性コンサルタントが「この研修に出たいのに出られなくて悔しい」とコメントしていた。
 聞けば、区役所に電話して「私は大田区民だ。一緒に受講させてくれ」と頼んだが、職員向け研修会なので無理だったという。
 三谷氏は、「受講者を集めてくれるなら研修の場を設けてもいいですよ、と提案したんです。すると、彼女はあっという間に自分の通う児童館のお母さん仲間20人(+ゼロ歳児20人)をかき集めてきました。自ら動けば何かが変わるんです」。

迷ったらやってみる。それが人生を切り開く原動力

 第三者の何気ない言葉が大きな行動のきっかけになることもある。
「32~33歳のとき、6歳下の弟から『ビジネスでバリバリやるヒトで、お兄ちゃんみたいに“教える”のが好きな人はあんまりいない』と言われて、そこで初めて自分の価値に気付かされました。“教える”のは、自分が好きでやっていたことだから、その価値や自分の希少性に気付かなかったのです」「特に新入社員教育や若手向けの基礎教育が好きなベテランは、ほとんどいないとわかりました」
 それがきっかけとなって、人に“教える”機会があれば、それまで以上に積極的にチャレンジしていくことにしたという。
「同僚や家族が、自分の価値を教えてくれることもあるでしょう。転職エージェントと話をしてもいいでしょう。研修やワークショップに参加して、他人から評価してもらうことも自分の価値を見出すきっかけになります」
 自分が教育に適性があると強く意識するようになってから10年後、三谷氏はアクセンチュアの戦略グループ統括エグゼクティブ・パートナーにまで上り詰めていた経営コンサルティングの世界から飛び出し、教育分野に舵を切った。

 自分の発想を生かすにせよ、誰かに自分の価値を見出してもらうにせよ、最初の一歩は自分で踏み出さなければ始まらない。
「動くのは勇気がいります。でも、保守的になって動かないことのほうがもっと怖い。だからこそ、いつも自分で、自分の背中を押してきました。大学を出てBCGに入ったときも、アクセンチュアに転職したときも、経営コンサルティングから教育分野に転じたときも。機会だととらえたら、徹底的に調べ、考え尽くす。もしどうしようかと迷ったら、『GO』なんですよ」



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