「未経験の業種、職種に転職できる可能性は何%?」採用担当者のホンネ  中途採用の実態調査


調査概要
未経験の業種、職種へ転職できる可能性はどれくらいあるのでしょうか?
DODAエージェントサービスに寄せられた約1万5000件の求人情報と、
DODAエージェントサービスを利用して転職を行った約5万人のデータをもとに調査を実施しました。
目次

業種・職種経験が不問の求人はどれくらい?

■業種経験不問の求人は51%、職種経験不問の求人は8%

業種経験不問の求人割合は、直近(2012年10~12月)で51%。2007年4月以降の経年変化を見ると、2007年4~6月の28%に対して、2008年4~6月は58%と、約2倍に増えています。この期間は、景気や業績が好調で事業を拡大する企業が多く、採用活動も活発だったことが背景にあります。人材の獲得競争が激化した結果、採用対象を異業種出身者に広げて、人材を確保する動きが見られました。

ところが、2008年秋のリーマンショックを機に、企業の採用活動は一変。景気や業績の悪化により事業縮小やリストラを余儀なくされた企業は、採用活動を停止や縮小するようになりました。その結果、採用条件は厳しくなり、2009年4~6月には業種経験不問の求人が42%まで低下しています。

景気の低迷が続く中、2009年の後半頃から、グローバル化や新領域への事業展開など、攻めの姿勢へ転換する企業が少しずつ出てきました。新たなマーケットへ進出するために必要な人材として、異業種で経験を積んだ人を採用する動きも活発化。例えば、自動車メーカーの電気自動車部門で家電メーカー出身者を募集するケース、ネット通販への展開を検討している小売業がIT業界出身者を採用するケース、グローバル展開を検討している外食産業が食材の調達担当として商社出身者を採用するケースなどがあります。その結果、業種経験不問の求人割合は徐々に増え、2010年4~6月以降は50%前後を推移しています。

一方、職種経験不問の求人割合は、直近(2012年10~12月)で8%。リーマンショック以前は第二新卒を中心に、未経験者の採用が活発に行われていたため、職種経験不問の求人も約20%を占めていました。ところが、リーマンショック以降その割合は大きく下がり、2009年1~3月の8%から現在まで、ほぼ横ばいの状態が続いています。

業種経験不問の求人が5割を占める一方、職種経験不問の求人は1割に満たない背景には、企業が柔軟性と専門性を併せ持つ人材を求めていることがあります。消費者ニーズが多様化し、マーケットの変化が加速化している現在、企業は既存のサービスや商品にとらわれない、柔軟な事業展開が必要に迫られています。そのため、どのようなマーケットでも柔軟に対応でき、新たなビジネスを生み出す高い専門スキルを持つ人材のニーズが高まっていると言えます。

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未経験の業種・職種に転職した人の割合は?

■異業種へ転職した人は57%、異職種へ転職した人は34%

次に、実際に転職を行った人の異業種、異職種への転職割合を見てみます。まず、異業種へ転職した人の割合は直近(2012年10~12月)で57%。業種経験不問の求人割合(51%)と大きく差がないことがわかりました。

一方、異職種へ転職した人の割合は直近(2012年10~12月)で34%。職種経験不問の求人割合(8%)と比較して4倍以上となっています。異職種へ転職した人の例を見ると、販売職の経験を活かして営業職へ転職するケースや、営業経験を活かして営業アシスタントに転職する人、技術職の経験を活かして技術営業(セールスエンジニア)へ転向する人など、さまざまな事例があります。

採用条件では求人と同職種の経験を必須にしている場合でも、異なる職種の人を採用するケースが多く見られます。これは、企業側が実際に求めているのは、「前職の職種経験」ではなく、「次の職場で活かせる経験・スキル」だからです。そのため、前職で培った経験・スキルを、次の職種でどう活かせるかをアピールすることで、未経験の職種へ転職するチャンスも広がると言えるでしょう。

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異業種からの転職が活発な業種は?

■業種経験不問の求人が多い「メディカル」、異業種からの転職者が多い「商社/流通」

業種別に、業種経験不問の求人割合を見てみると、最も割合が高いのは「メディカル」で79%。医薬品メーカーが、ドラッグストアや化学メーカーで働いている薬剤師や開発者を採用するケースや、金融や不動産の営業経験者をMR(医薬情報担当者)として採用するケースなどが見られます。次に割合が高い「IT/通信」(76%)は、各業種で社内システムや自社のWebサイトを担当しているエンジニアを採用するケースなどがあります。これらの業種は、採用ニーズが高く、専門性の高い業務に携わるスペシャリストが多いため、業種経験は問わない求人が多い傾向にあります。

一方、実際に異業種からの転職者が多い業種を見てみると、最も多いのは「商社/流通」の81%。次いでメディア(78%)、サービス(69%)と、無形商材を扱い、幅広い業務に携わるゼネラリストが多い業種が並びました。

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異職種からの転職が活発な職種は?

■異職種からの転職が最も活発なのは「事務/アシスタント系」

職種別に、職種経験不問の求人割合を見てみると、最も割合が高いのは「事務/アシスタント系」の23%、次いで「販売/サービス系」(22%)が続きます。一方、最も割合が低いのは「技術系(IT/通信)」(5%)と「クリエイティブ系」(5%)という結果になりました。

また、異職種からの転職者が多い職種は、「事務/アシスタント系」の76%。前職は、「企画/管理系」や「営業系」だった人が多いようです。次いで「専門職系」(70%)は、各職種で専門性を極めた人が、その経験・知識を活かして専門職へ転職するケースが見られます。例えば、「企画/管理系」で事業戦略に携わっていた人が戦略系コンサルタントに転職するケースや、「技術系(IT/通信)」でプロジェクトマネジメントに携わっていた人が技術系コンサルタントに転職するケースなどがあります。

(DODA編集長 木下 学)

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