平均年齢はさらに上昇!転職成功者の年齢調査(2016年上半期)


事業課題の高度化、複雑化がミドル層の転職を後押し

2007年4月〜2016年6月の期間に、DODAエージェントサービスを利用して転職を行ったビジネスパーソン11万人の“転職年齢”を、職種や男女別に調査しました。転職成功者の年齢は、時代とともにどのように変化しているのでしょうか?

調査概要

2007年7月~2016年6月の間に、DODAエージェントサービスを利用して転職したビジネスパーソン(有効回答数 約11万人)

目次

転職成功者の平均年齢は32.3歳、男女ともに過去最高値を更新

2016年上半期の転職者の平均年齢は32.3歳となり、前回調査の2015年下半期から0.2歳アップしました。調査を開始した2007年下半期からは3.2歳アップしており、これまでで最も平均年齢が上昇する結果になりました。男女別での比較では、男性は前回比プラス0.2歳の32.9歳で、女性は前回比プラス0.1歳の29.7歳となり、全体の結果と同様、男女ともに過去最高値を更新しています【グラフ1】。

職種別で前回から平均年齢が上昇したのは「事務・アシスタント系」の29.7歳(前回比プラス1.2歳)、「専門職系」の33.8歳(プラス0.7歳)、「技術系(IT・通信)」の32.6歳(プラス0.6歳)をはじめとする5つの職種でした。今回調査した10の職種の中で最も平均年齢が高いのは、36.8歳の「技術系(建築/土木)」で、ここ3年ほど平均年齢は36~37歳台と高い水準を維持しています。この背景には大規模インフラの老朽化や、震災復興、リフォームやメンテナンスの工事需要の拡大などを受けて、慢性的な人材不足が続いていることなどが影響していると考えられます。さらに「販売/サービス系」は30.0歳で、直近1年の平均年齢が30歳台まで上昇しています。訪日外国人客のインバウンド消費が沸き、新たな顧客獲得や事業転換を推進する企業が増えたことで、そこに必要なスーパーバイザーやエリアマネジャー、接客経験の豊富な30代の転職が増加しました【グラフ2】。

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広がるキャリアのバリエーション!ミドル転職の選択肢はより多様に

転職成功者の内訳を年齢別に見てみると、最も割合が高いのは「25~29歳」の37.2%で、次いで「30~34歳」の25.7%、「40歳以上」の15.1%が続きます。前回調査との比較では「24歳以下」の割合が0.1%アップなのに対し、「35~39歳」が0.7%、「40歳以上」が0.8%ずつアップしました。この半年間で転職した人の数そのものは、20代・30代・40代以上のすべての年代で前回の数を上回っており、転職マーケットは引き続き活況な状況が続いています。そんな中でも、特に35歳以上のミドル層人材に対する企業の採用熱が高かったことが分かります【グラフ3】。

職種別での年齢割合を見てみると、20代の転職者の割合が高かったのは「事務・アシスタント系」「販売/サービス系」「営業系」の3職種で、それぞれ60%を超えています。コミュニケーション力や売り上げへのコミット力など、経験の長さよりもその人自身の成長スピードやポテンシャルが評価されることの多いこれらの職種では、将来性や柔軟性への期待から若手人材を求める動きが依然として強いことが分かります。反対に20代の割合が最も低かったのは28.1%の「技術系(建築/土木)」で、この職種では実に2人に1人(49.6%)が35歳以上で転職をかなえていました。さらに「技術系(電気/機械)」「企画/管理系」「技術系(IT/通信)」「専門職系」の4職種も、35歳以上の転職者の割合が30%を超えています。新たな製品開発や既存商品のリニューアルなどにおいて、IT化や自動化といった先端テクノロジーを活用することに多くの企業が注目しており、高度な技術や専門スキルを持つ技術系人材の活躍の場が広がっています。また海外展開やM&A、アライアンスなど、新たな事業戦略や販路拡大を推進する企業からは、ビジネスの成長を見据えた経営視点からプロジェクトを牽引し、一歩踏み込んだ提案や課題解決に取り組める即戦力人材が求められています【グラフ4】。

ポテンシャルに期待した「若手人材」だけでなく、高度な専門知識や豊富な実務経験を活かして即戦力として活躍できる「ミドル層人材」の活躍に期待を寄せる企業は増加傾向にあります。従来、30~40代での転職においては人材育成やマネジメントの経験者を求める“管理職求人”が一般的でしたが、次の成長ステージとして新規分野への参入や海外展開を見据える企業が増え、IoTやFA(Factory Automation =工場自動化)のような新たなテクノロジーの実用化も進む中、企業がそこで働く人たちに求める役割は多様化してきています。管理職としてだけでなく、「プレイヤーとして現場で経験を積み続けたい」「スペシャリストとして専門性を極めたい」など転職を通じて選べるキャリアの選択肢は広がっており、この先のキャリア形成を考える中で20~30代前半の若手層においては、自身が仕事に求める軸が何なのかを今のうちからしっかりと見定めていくことをお勧めします。そして今まさに転職に臨もうという35歳以上のミドル層については、自身の得意分野や専門領域、強みなどを改めて棚卸ししていくことが、希望の転職をかなえる上で重要になってくるでしょう。

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