社員の“納得度”を高くして
「働きがいのある会社」ランキング1位に

──「働きがいのある会社」ランキング1位になった理由を教えてください。

青柳 ランキング1位を目指したのではなく、あくまでも「社員の納得度の高い」会社づくりを行ってきた、それが評価されたのだと思います。特にインターネット産業は、ビジネスの移り変わりが非常に激しく、会社自体が市場のニーズに対して柔軟に変化していく必要がある。目指しているのは、変化に対して柔軟で、前向きな失敗は評価する「VOYAGE GROUPっぽいね」と言われる企業文化。そのために導入したのが、カオナビ(VOYAGE GROUP 社内では、CREW LOGという名称で使われている)を利用した評価制度でした。企業理念をベースにした評価制度を積み上げることで、クルー(社員)のモチベーションを業績につなげる企業文化をしっかりと築き上げたかったのです。

柳橋 VOYAGE GROUPを見て思うのは、評価制度が双方向であることです。評価制度は、 会社によってはただ社員をジャッジするだけのものだったりする。社員の納得度を、人事制度上で拾っていこうという姿勢が、他の会社と圧倒的に違う部分ですね。

VOYAGE GROUP

「同じ船に乗り、同じ方向を目指す仲間」という思いを込めて、社員を「クルー」と呼んでいるVOYAGE GROUP。「働きがいのある会社」ランキング1位になったと聞いたときも、クルー全員が自分ごととして捉え、喜んだという。

経営理念を浸透させるために「カオナビ」を導入

青柳氏

株式会社VOYAGE GROUP
取締役CCO
青柳 智士

武蔵野美術大学卒業後、2008年株式会社ECナビ(現VOYAGE GROUP)へ入社。ショッピング事業本部長を務め、09年より同社取締役CCO(Chief Culture Officer)に就任。現在は、社内外でのブランディング構築・強化をミッションとして、人事やコーポレートデザインを担当する一方、新規事業領域、無料シェアオフィス「BOAT」の担当役員も務める。

──カオナビ導入のきっかけはありますか?

青柳 一言でいうと、経営理念を浸透させるためにカオナビを使いたかった。VOYAGE GROUPには、クリードと呼んでいる8つの経営理念があります。しかしそれを浸透させるために、皆で唱和するとかは、絶対にはやらない(笑)。そこで経営理念を評価の部分と連動させるユニークなシステムをつくろうと思ったのです。これにはカオナビの多面評価、「CCFB(360度調査)」を使いました。

柳橋 多面評価のよくある失敗は、ただの好き嫌いの評価になってしまうところですが、VOYAGE GROUPさんは経営理念を軸にしているのが特徴ですね。

青柳 具体的には、フィードバックをもらいたい5人のクルーを自ら選び、彼らに経営理念についての5段階評価をしてもらいます。例えば、クリードには「挑戦し続ける」という価値観があるのですが、自分がその「挑戦し続ける」という価値観にどの程度取り組んでいるか、5人に評価してもらうわけです。評価する側は、少なくとも半期に一度は必然的に経営理念に触れ、他人だからこそちゃんと見てあげようという意識が働く。つまり、単なる多面評価ではなく、クルーが経営理念について真剣に考える仕組みということです。

顔写真が並ぶシステムで、「感情が沸き立つ」人選を行う

柳橋氏

株式会社カオナビ
代表取締役
柳橋 仁機

東京理科大学大学院基礎工学研究科 電子応用工学専攻修了。2000年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア株式会社)入社。02年株式会社アイスタイル入社、06年人事部門責任者に就任。08年株式会社カオナビを設立し、現在に至る。

──カオナビといえば、顔写真が並ぶシステムが特徴です。

柳橋 顔写真がある効用はいろいろあるのですが、例えば5人を選ぶときに、顔写真があるのとないのとでは、人選においてかなり変わってくると思います。テキストだけではなく、顔を見ると「感情が沸き立つ」ということがあるのではないですか?

青柳 あるかもしれませんね。上司とか会社が自動的に決めた人ではなく、5人を自分で選べるというのは、かなり重要なポイントですね。基本的に、自分のことをよく分かってくれる人を選ぶと思うし、その人たちからどう思われているかが、大事になります。社内のさまざまなプロジェクトで、顔を入れ替えてユニットを組むときなど、顔写真があることで配置が素早くできるなどのメリットは十分に享受しています。

※Great Place to Work® Institute Japan(GPTWジャパン)が実施。参加企業379社へのアンケート結果を点数化し、一定レベルを超えた100社を「働きがいのある会社」として発表したもの。

INDEX
  • 社員の“納得度”を高くして「働きがいのある会社」ランキング1位に
  • 経営理念を浸透させるために「カオナビ」を導入
  • 顔写真が並ぶシステムで、「感情が沸き立つ」人選を行う
  • 上長とメンバーのコミュニケーションツールとして「カオナビ」を活用する
  • 「人が人を知るための機能」を持つマネジメントツール
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