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デジタルトランスフォーメーション デジタルの力で未来を変える

Key Person Interview デジタル革新を唄うIT企業 その中身は“どこも一緒”なのか?

デジタルトランスフォーメーションで、グローバルに活躍する日本企業へ——。こう語るのは、2016年5月に日本マイクロソフトの執行役員に就いたヘニー・ローブシャー氏である。デジタルトランスフォーメーションの牽引役となる「エンタープライズサービス」を統括する同氏に、マイクロソフトの戦略や優位性を語ってもらった。

—— 昨今は、様々なIT企業がデジタルトランスフォーメーションを打ち出しています。しかし、「その中身はどこも一緒だ」「バズワードが変わっただけ」という指摘もあります。こうした意見を、マイクロソフトではどう見ていますか。

日本マイクロソフト
執行役員 エンタープライズサービス ゼネラルマネージャー
ヘニー・ローブシャー氏

デジタルトランスフォーメーションは実態が伴わないバズワードではありません。実際、当社のお客様でもクラウドやIoT(Internet of Things)、ビッグデータ、AI(人工知能)、モバイルなどの最新テクノロジーを活用して、これまでにない革新的な製品・サービスや新たなビジネスモデルを創出している企業が相次いで登場しています。

だからこそ、様々なIT企業が、このキーワードを打ち出しているのだと思います。各IT企業の施策は、一見同じに見えるかもしれません。しかし、実は企業によって色合いが異なっており、自社が得意な領域を前面に打ち出しているのです。クラウド専業のIT企業であれば、デジタルトランスフォーメーションの中核を担うのはクラウドだと強調していますし、AI技術に強みを持つ企業は、AIが主役であるかのようにアピールしているでしょう。

>>マイクロソフトが変革の実践から得た洞察とは!?

どのような要望にも対応できる優位性

—— その中からマイクロソフトをパートナーに選ぶメリットとはどこにあるのでしょうか。

一言で表現すれば「どのようなご要望にもお応えできる」ことです。マイクロソフトは、エンタープライズレベルで利用できるOSやクラウドサービス、そして業務系アプリケーションやミドルウエア、さらには2イン1型のPCであるSurface、84インチ液晶を搭載した大画面PCのSurfaceHubなどのハードウエアまでを取りそろえています。オンプレミス(社内運用)とクラウドが混在したハイブリッド環境の構築・運用もサポートしていますし、クラウド上ではLinuxや仮想化ソフトなど他社のインフラ環境も提供しています。もちろん、AIやIoTなどの最新テクノロジーにも膨大な投資を行っており、最近では現実世界に3Dホログラムを重ねて表示するMR(Mixed Reality:複合現実)のHoloLensや視覚、音声、言語、知識、検索と5つの幅広い領域をカバーしている認識技術Cognitive Servicesについても提供を開始しました。

デジタルトランスフォーメーションへのシナリオは、お客様の環境によって千差万別です。その点マイクロソフトなら、お客様に最適なシナリオを描き、その時々で最適かつ最新のソリューションを提供できるのです。もちろん、技術だけですべてが解決できるわけではありません。そこで具体的な支援策として「エンタープライズサービス」も用意しています。

>>マイクロソフトが変革の実践から得た洞察とは!?

お客様とともにビジョンを描き出す

——「エンタープライズサービス」はどのようなサービスなのでしょうか。

「デジタル・アドバイザリー・サービス」「コンサルティングサービス」「プレミアサポート」の3つで構成されています。全世界では、20,000人の陣容を持ち、日本では約400人の体制を整えています。

1つ目のデジタル・アドバイザリー・サービスは、我々のチームがお客様とともに、デジタルトランスフォーメーションへ向けたビジョンと計画を策定し、具現化までをサポートするサービスです。デジタルトランスフォーメーションを推進するには、ビジョンやビジネスシナリオの策定がとても重要となります。というのは、既存業務の効率化に主眼が置かれていたこれまでのエンタープライズシステムとは異なり、デジタルトランスフォーメーションの場合は、どのようなシステムを構築すればよいのかといったリファレンスがないからです。

このため、課題自体にお客様自身が気づいていないケースが少なくありません。そこで、我々のチームが「デザイン思考」という手法を使って、お客様のデジタルビジョンを見いだすところに取り組みます。お客様が提供する製品やサービスを利用する消費者の視点で、どこにどのような課題やニーズがあるのかを掘り起こします。

マイクロソフトでは、こうしたサービスをグローバルに展開しており、世界中の企業での取り組みに関する知見を蓄積しています。蓄積されている300 〜400ものビジネスシナリオを、日本のお客様に向けて、市場が求めるテーマに合わせ、策定しています。

例えば、2020年を見据えたビジネスシナリオを日本に展開することも可能です。働き方改革、スマートビルディングや予防保全、AIを活用したチャットボット、サイバーセキュリティといったテーマはその一例です。

実績やノウハウがあるからといって、ベストプラクティスをそのままコピーするようなことは決してありません。あくまでもお客様の課題や将来の展望に寄り添い、お客様の競争力強化につながる形で支援をしていきます。

>>マイクロソフトが変革の実践から得た洞察とは!?

グローバルに活躍する日本企業へ

—— 2つ目の「コンサルティングサービス」は、IT系のコンサルティング会社が提供しているようなサービスなのでしょうか。

システム要件を策定するまでのコンサルティングサービスを想像していらっしゃるのなら、答えは「ノー」です。我々のサービスは、お客様とともに描いたデジタルビジョンを、より具体的なアーキテクチャーから実装に向けて、ソリューションアーキテクト・コンサルタントがご支援します。

そして3つ目がシステムの運用を担う「プレミアサポート」。このサポートサービスでは、お客様ごとに担当者をアサインしています。お客様の一員として中長期的な課題を理解し、運用改善や稼働中のシステムにおける問題の未然防止、アップグレード計画を支援します。

—— 日本マイクロソフトの執行役員に就任してから約半年がたちますが、今後の意気込みを教えてください。

私は、日本に来る前に米国本社でグローバル企業を支援する業務を行っていたほか、中東、アフリカなどにも駐在していました。多くのグローバル企業のエグゼクティブとの会話を通じて、日本企業を見ていた際に強く感じたことがあります。それは、製品・サービスのクオリティーが非常に高いこと。現在、やや元気がないようですが、デジタルトランスフォーメーションを推進し、持ち前の製品・サービスを新たなビジネスモデルに乗せれば、必ず大きな競争力を取り戻せるはず。その実現に向けて、これまでのキャリアで得た人脈・組織、シナリオ、数多くのパートナーによるソリューション群といったグローバルなリソースをフル動員し、グローバルに活躍する日本企業にしていきたい。それが私の最大のミッションだと考えています。

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