Vol.04 不動産コンサルティング

企業が持つ不動産の悩みを
幅広い知識と専門性を武器に解決

子育てとの両立は〝割り切る〞ことも大切

唐橋 乙黒さんは、2人のお子さんを育てるママでもいらっしゃいますね。ママになって、働き方は変わりましたか?

乙黒 家に帰れば、6歳と3歳の女の子のママ。夫も家事、育児をしっかりやってくれますし、両方の母が絶大なヘルプをしてくれますが、やはり子どもを持つ前と同じとはいきませんね。

唐橋 お子さんはよく、体調を崩してしまったりしますもんね。

乙黒 そうなんです。子どもが体調不良のときには、会社を休まざるを得ないことも多いので……。鼻水が出始めて「風邪かな?」と思ったら、「近々、休まないといけないかもしれません」とチームのメンバーや上司に早めに報告。なるべく仕事に影響がないようにと、連携を心がけています。

唐橋 突発的な事態にも対応できるように、日ごろからのコミュニケーションを大切にされているんですね。

乙黒 そうですね。チームの理解やサポートに助けられているところも大きいです。正直、出産前に比べると、提案数などは落ちている部分はあります。生産性を高める努力をしても、やはり産休前と同じパフォーマンスをすることは難しい。それまでとは環境が違うので、それはある意味当然のことだと思うんです。最初は提案数が落ちることに歯がゆい思いもありましたが、今は産休前の70%くらいにはなってしまうけれど、そのなかでできることを最大限にするようにと考えています。

唐橋 仕事も家族もどちらも大切! ライフスタイルにあった働き方で成果を出せるのが、理想的ですよね。

乙黒 まだまだ試行錯誤中ですが、乙黒がいてよかったといわれるような仕事ぶりにしないと、と思っています。

唐橋 忙しい毎日で、なかなか自分の時間をとるのは難しそうですね。

乙黒 家では、娘たちにべったりされています(笑)。でもこんなに甘えてくれるのも今だけだと思うと、今はこのべったりな期間を楽しみたいなと思います。

子育て経験を生かしながら
明るく楽しいチーム運営へ

唐橋 昨年の春からは、チームをまとめる管理職に。マネジメントで心がけていることは?

乙黒 モットーは、明るく、楽しく、元気よく。仕事は楽しくするもの、というのが私の考えです。チームメンバーが活発に話し合えるような雰囲気をつくりたいなと思っています。

唐橋 笑顔があふれる職場ってすてきです。

乙黒 不動産の仕事は、「千三つ」の世界といわれていて、千件のうち三件成約できれば上出来。だからこそ、どんなときも明るくポジティブに仕事にあたることを大切にしたいなと思います。

唐橋 これまでのチーム運営で苦労されたことはありますか?

乙黒 子どもがまだ小さい状況で、責任ある立場を担うことは難しいのではないかと躊躇していた部分もありました。でも、実際にやってみると、「できることはやっておきますよ」と言ってくれる部下もいて、心配していたようなトラブルはありません。むしろ、今まで気がつかなかった経験ができていると実感します。メンバーの仕事ぶりから教えてもらうことも多いですね。

唐橋 和気あいあいとした雰囲気が伝わってきます。

乙黒 もちろん不動産に関する経験や知識には差がありますので、自分が知っていることは日々の業務のなかで惜しみなく伝えていきたいと思っています。そのうえで、お互いに学び合う関係をつくれたらいいですね。専門性が求められる分野ですから、1年、2年ですぐに一人前になれるわけではありません。基本からじっくり学び、経験を重ねていけるようにサポートしていきたいと思っています。

唐橋 長い目で人材を育てていく部分は、もしかしたら子育てとも共通するところがあるのではないですか?

乙黒 メンバー一人ひとりの強みを伸ばしていこうと考えると、その個性にあったサポートが必要ですよね。そうした部分では、子育ての経験が役に立つところもあると思います。

不動産にまつわるあらゆる
知識を身につけたい

唐橋 不動産のエキスパートとしての道を歩んでいる乙黒さん、これからどんなキャリアビジョンを描いていますか?

乙黒 お客さまの悩みは多種多様。どんな案件にも対応できるよう、幅広い知識と経験を身につけていきたいです。

唐橋 お話を伺っていると、つくづく不動産業の奥深さを感じます。

乙黒 ええ。たとえば「サッカー場を造るとしたらどのくらいの費用がかかる?」「2万人収容のコンサートホールは、どのくらいの敷地面積が必要?」など、一般的な不動産の知識では対応できない特殊な案件も。経験を積めば積むほど勉強すべきことが出てくるのが、この仕事の面白さでもありますね。

唐橋 サッカー場!確かに不動産って、商業施設やオフィスビルだけじゃないですもんね。学びに終わりはありませんね。

乙黒 今は、不動産証券化マスターの資格取得を目指して勉強中です。J‒REITのような不動産を金融商品化するものに関わるときに必要な知識を蓄えたくて。

唐橋 資格取得によって、ますます仕事の幅が広がりますね。

乙黒 不動産と金融両方にまたがる分野は、信託銀行ならではの業務でもあります。日々の業務で経験を積みながら、より専門性を高めていきたいですね。

唐橋 謙虚に学び続ける姿勢に感銘を受けました!本日はありがとうございました。

注目のキーワード

J-REIT

投資信託の一種。投資家から集めた資金で、商業施設、オフィスビルなどの不動産に投資し、その賃貸収入や売買益を分配する。

不動産流動化

不動産を資金化しやすい証券などに置き換える仕組み。企業の資金調達の手段となるほか、財務体質の健全化にも寄与。