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日経ビジネスONLINE SPECIAL
Vol.1 「新型HIJET CARGO」の導入で期待できる経営効果 小口物流へのニーズが急増! ラスト1マイルの担い手に求められる資質とは

今や年間40億個ともいわれる宅配市場は、好調なネット通販によってその数を伸ばし続けている。一方、配達の現場では不在再配達の増加やドライバー不足といった問題も深刻化。顧客への最後の配達区間である“ラストワンマイル”の効率化が、物流業界にとって喫緊の課題となっている。そんな状況を打開する存在として期待されるのが、おもに宅配などの小口物流を担う「軽貨物車両」だ。

Vol.1 「新型HIJET CARGO」の導入で期待できる経営効果 小口物流へのニーズが急増! ラスト1マイルの担い手に求められる資質とは

今や年間40億個ともいわれる宅配市場は、好調なネット通販によってその数を伸ばし続けている。一方、配達の現場では不在再配達の増加やドライバー不足といった問題も深刻化。顧客への最後の配達区間である“ラストワンマイル”の効率化が、物流業界にとって喫緊の課題となっている。そんな状況を打開する存在として期待されるのが、おもに宅配などの小口物流を担う「軽貨物車両」だ。

人材確保にも貢献するみんなの安心を担保する軽貨物車両

ネット通販やテレビショッピングの利用増、そして当日配達や翌日配達が当たり前になったことで、我が国の物流業界は新たな問題に直面している。その一つが、いわゆる“ラストワンマイル”問題だ。最寄りの配送センターから顧客に荷物を受け渡す“最後の区間”において、全体のおよそ2割の荷物が不在再配達になっているというデータがあり、シビアなコスト管理が求められる物流業者にとって、このラストワンマイルの効率化が、経営を左右する非常に大きな問題になっているのである。

この背景には物流業界が抱える人手不足という深刻な問題がある。一部の大手宅配業者は配達時間帯の見直しや総量規制を打ち出して対応しているが、果たしてどこまで奏功するのかは依然不透明だ。

このラストワンマイル問題を解決するために、物流業界ではドローンや宅配ロボットなどによる無人配達の研究開発にも着手しているが、実用化にはまだ時間がかかる。現状では人材の確保が急務であるのは間違いない。そこでクローズアップされるのが、高齢ドライバーや女性ドライバーの活用であり、そのカギになるのが小口物流を担う軽貨物車両の存在だ。

ダイハツ工業株式会社 車両開発本部 製品企画部 チーフエンジニア 鈴鹿 信之氏

人材確保と経営効率改善の切り札として注目されているのが2017年11月に発売された新ハイゼットカーゴである。その開発のチーフエンジニア、ダイハツ工業の鈴鹿信之氏に話を聞いた。

ダイハツ工業株式会社 車両開発本部 製品企画部 チーフエンジニア 鈴鹿 信之氏

「人手不足を解消するためには、高齢のドライバーにも元気で働き続けてもらい、女性ドライバーをどんどん活用していく必要があります」

鈴鹿氏によると、高齢者による自動車事故の報道が多くなった影響もあって、特に高齢ドライバーの家族からは業務中の事故の危険を心配する声が多くなっているという。ドライバー本人の運転技術に頼るだけでなく、自宅で待つ家族の安心にもつながるような車両を整備しなければ、これからはさらに人材確保が難しくなっていく可能性は高い。

「これまでは商用車に安全運転を支援する機能は必要ないと考える風潮もありましたが、今は違います。乗用車では標準になりつつある緊急ブレーキなどの機能が、商用車にも必要だと考える経営者は増えています。もし事故を起こせば事業継続や補償の問題だけでなく、会社の信用そのものをなくす可能性もあるわけですから」(鈴鹿氏)

高齢運転者が関与した交通事故発生状況(平成28年中)

安全性と燃費を向上させながらドライバーにもやさしいクルマが完成

ダイハツではこうした現場の声を踏まえて、軽商用車のハイゼットカーゴをマイナーチェンジ。これは2007年のマイナーチェンジ以来の大きな変更だ。

「安全・安心を求める声が増えた例の一つが、国や自治体などの入札の際の条件や仕様の変更です。入札条件に安全機能を入れているところが増えていると聞きます。以前は排ガス性能や燃費性能が重視されていましたが、最近は安全機能も強く求められるようになっているのです。こうしたニーズにスピーディーに応えるために、今回はフルモデルチェンジではなく、あえてビッグマイナーチェンジという形でかなり大幅な変更を行いました」(鈴鹿氏)

ビッグマイナーチェンジを遂げた新ハイゼットカーゴは、ダイハツが誇る先進の衝突回避支援システム「スマートアシストⅢ」を搭載、軽商用車としては初※1となる対歩行者の緊急ブレーキを採用。また、VSC&TRCやリヤのコーナーセンサーなども“SA Ⅲ”グレードには標準装備。歩行者や対向車からの視認性が高いLEDのヘッドランプもメーカーオプションで選べるようになった。それぞれの機能については次回の記事で詳しく紹介するが、軽の商用キャブバンにこれだけの安全装備が搭載されたというのは画期的なことだ。

「とはいえ商用車には最終的に経済性が求められるのは当然のこと。ランニングコストを抑えるには燃費の向上も重要なので、アイドリングストップを標準装備にし、パワステも油圧式から電動式に変更しました」(鈴鹿氏)

これまではいかに多く荷物を積めるかということが、軽商用車を開発する際の大きなポイントだったが、安全・安心をうたうからには運転する人にとってやさしいクルマであることも重視しなければならない。そんな要素を両立するために、荷室の広さを維持しながら、安全機能を装着し、運転手の使い勝手を追求した新ハイゼットカーゴを開発したという。

「設計に2年以上の時間を費やし、技術的にも様々な工夫が詰まっています」と鈴鹿氏が胸を張るこのクルマには、これからのラストワンマイルを担う小口物流の切り札として、多方面から期待が寄せられている。

※1 軽貨物自動車。2017年11月現在。ダイハツ工業(株)調べ。

ユーザーが商用車に求める機能
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ダイハツ
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