2020年とその先にある未来を見据えて、今年4月に「beyond宣言」を策定したNTTドコモでは、様々な分野のパートナーとの協創によって、社会課題の解決につながる研究開発を積極的に進めている。その重要なテーマの一つとして位置づけられている、「次世代モビリティ」の取り組みについて紹介する。

お客様や社会の期待を超え2020年を超え今の自分たちを超える

今から30年前に日本初の携帯電話の提供を開始したNTTドコモでは、同社のオープンなビジネスプラットフォームを使って様々な分野でパートナーとの「協創」を推し進めている。

「私たちだけでできることは限られています。パートナーのアセットと当社のアセットを組み合わせて新たなサービスやビジネスをともに創出し、社会課題の解決に貢献していく、それが協創の取り組みです」と語るのは、同社代表取締役社長の吉澤和弘氏だ。

ドコモではこの取り組みを、同社の各種サービスのブランド名称である「d」を用いて「+d」と名づけてビジネスを展開。さらに2017年4月には新たな中期戦略として「beyond宣言」を発表した。

「beyondには3つの“超える”という思いを込めています。まず、お客様や社会の期待を超える、さらには2020年を超える、そして今の自分たちを超えるということです」(吉澤氏)

AI運行バス

バスの移動需要を事前にAIで予測した上で、バスの走行ルートや配車を決定する

パートナーと協創しながら次世代モビリティの実現に貢献したい

6つの宣言の一つである「スタイル革新宣言」では9つのチャレンジをうたっており、そこに「次世代モビリティ」「シェアリング」などの自動車の未来に関するテーマが盛り込まれている。

「具体的にはコネクテッドカー、次世代交通、シェアリングモビリティの3つの分野で、パートナーと協創を進めています」(吉澤氏)

コネクテッドカー分野では、AIインフォテイメントサービスなどを通してカーオーナー毎に適した情報の提供を目指している。次世代交通分野では交通の運行最適化をサポートするICT基盤の提供によって、交通空白地帯の解消や観光需要増への対応を推進。社会課題の解決のために、AIタクシーや自動運転バスなどの実証実験を開始している。シェアリングモビリティ分野では、カーシェア、レンタカー、個人所有の車を全て利用できる「dカーシェア」のサービスを11月から提供開始。予約から決済までdアカウント一つで行えるサービスとして、注目されている。

「今後は5Gの高速・大容量、低遅延、多数端末との接続といった特徴を活用することで、次世代モビリティのさらなる発展に貢献していきたいと思います」(吉澤氏)