駆動系、シャシ、パッシブ&アクティブ・セーフティの分野で世界をリードする、グローバルサプライヤのZF。事故と排ガスをゼロにする「ビジョン・ゼロ」に向けた、同社のEモビリティと自動運転に関する取り組みについて紹介する。

流れを大きく変えるのは電動化と中国市場の動向

これからの自動車に大きな影響を与えるEモビリティと自動運転は、ZFの2つの中核事業となっている。

「ディーゼルの禁止と内燃エンジンの終焉(しゅうえん)、そして新しい都市モビリティソリューションなど、業界は大きな変化を迎えています。しかし、この変化の先にあるものは不確実で、誰も全ての回答を持っていません」と語るのは、同社取締役のピーター・レイク氏だ。

技術、規制、価格、顧客の期待値など、あまりにも複雑な要素が多く、しかもそれら全てがそれぞれの役割を担っているため、自動車メーカーや同社のようなサプライヤは、かつてないほど多くの課題に直面しているという。

「ZFは今後数年で未来への基盤を構築し、強固なビジネス戦略の下で未来のテクノロジーというメガトレンドを形づくっていくための手助けをしなければなりません」(レイク氏)

これからのビジネスの流れを大きく変える“ゲームチェンジャー”となるのは、ディーゼルに代わって加速する電動化の動きと、新しいエネルギー規制を策定した中国市場の動向だという。

「ZFでは10年前から電動化ソリューションに取り組み、業界で最も幅広い製品ポートフォリオで電動パワートレインの分野でも先進の技術ソリューションを提供できます」(レイク氏)

さらに乗用車で培ったノウハウを、商業車市場に適用できるのも同社の強みだ。都市交通向け新型電動セントラルドライブの技術などは、都市のEモビリティを次のレベルに引き上げるものとして期待されている。

「自動運転については今後市場が分断する可能性を見据えて、AIと当社独自のエコシステムで他社との提携やパートナーシップを進め、R&Dと大型投資を進めています」(レイク氏)

ZFの「ビジョン・ゼロ・ビークル」は排ガスや事故のないモビリティに向けて大きく前進

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