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日経ビジネスONLINE SPECIAL

ともに旅した距離は地球4周/松崎耕介 「ThinkPad 選ばれる理由」25人の知性派が語る一流の条件

Vol.2
ともに旅した距離は地球4周
シュナイダーエレクトリック
代表取締役
松崎 耕介
ともに旅した距離は地球4周/松崎耕介 「ThinkPad 選ばれる理由」25人の知性派が語る一流の条件

ThinkPadと駆けるグローバルビジネス

 

 “会社の寿命は30年”。日経ビジネスが生んだ時代のキーワードだが、もちろん世界にはこれをはるかに超越した企業が存在する。

 シュナイダーエレクトリックは、1836年ドイツ系フランス人のシュナイダー兄弟が、フランス東部ル・クルーゾで始めた製鉄業に端を発する、181年間続くエネルギーマネジメント企業だ。日本ではあまり目にすることはないが、欧州やアジアでは、ホテルやオフィスビルのコンセントや電気スイッチにシュナイダーのロゴを目にすることも多い。また工場機器の制御やデータセンター管理なども手がける。IT事業は日本法人の主力事業の1つであり、「APC byシュナイダーエレクトリック」というブランドで販売するUPS(無停電電源装置)はトップシェアを誇る。同社は1990年代以降、米APC(American Power Conversion)などへのM&Aに乗り出し、この10年で売り上げは倍増。世界100カ国以上で事業を展開し、従業員数は14万人以上、売り上げは約3兆円にも及ぶ。製造業としてグローバルに展開し、今なお成長を続ける数少ない成功例と言える。

松崎氏
Kohsuke Matsuzaki
1960年生まれ。茨城県出身。京都大学を卒業後、日本IBMに入社。米国IBM上級副社長補佐、日本IBM常務執行役員などを務めた後、2014年シュナイダーエレクトリックに入社。15年10月より現職。公益社団法人日本アメリカンフットボール協会の理事として、アメフトの普及にも力を注ぐ。

 「北米、ヨーロッパ、アジア、それ以外の地域における売り上げは、それぞれおよそ4分の1ずつで、本社のあるフランスを含むヨーロッパの割合は決して大きくありません。さらにユニークなのは、CEOはフランス人ですが香港に住んでいます。十数人いるエグゼクティブコミッティーも世界中に点在していて、当社は売り上げ構成でも人員構成でも本当の意味でグローバル化しています」と、日本法人の代表取締役である松崎耕介は胸を張る。

 「興味深いのは企業を買収してもしばらく放っておくんです。米国系企業とは違って、経営者も変えずに少しずつ時間をかけて制度などをシュナイダー流にしていく。個人的には植民地政策に慣れていたフランスとそうではないアメリカの違いにも共通するところがあるのかなと」

 こうしたグローバル企業が日本市場に期待するものとは何なのかと尋ねてみる。

 「日本の製造業には、世界に誇れる技術力がある。そして“もったいない”という文化がある。また3.11などを経験し節電への意識も高い。無駄を省くということについては、先進国で最も意識レベルが高いと思うんです。世界一クオリティーには厳しい日本で当社の製品やソリューションが役に立つのなら、世界中どこでも通用します」

 そんな同社が、ビジネスパソコンとして採用するのがThinkPadだ。製品性能に加え、グローバルでサポートが受けられるサービス体制などが評価され、レノボは優れた取引先企業を表彰するBest supplier in non-production purchasesに選出されている。

 「私自身は、25年間 ThinkPad以外は使ったことがないんです。たまに自分のパソコンが手元になくて他社のものを借りたりすると、トラックポイントがなくて戸惑ってしまう(笑)。強く押すと速く、弱く押すとゆっくりカーソルが走るなど微妙な速度調整が可能で、すごいテクノロジーだなって思いますね。あとは、やはり黒のボディーが締まっていていい。ビジネスパソコンの決定版みたいなイメージがあります。実は家族もThinkPadファンで、プライベートな旅行にも必ず持っていきます」

 仕事もプライベートも四半世紀以上にわたってThinkPadを愛用してきた。現在の機種に買い替えてから約3年で、欧米諸国をはじめとする14カ国、移動距離にして地球4周分以上をともに飛び回っている。(敬称略)

松崎氏
実は松崎氏の前職は日本IBMで、約30年間在籍し常務執行役員まで務めた経歴を持つ。中でも大きなチャンスを得るきっかけとなったのが、ThinkPadだった。「東京から名古屋に赴任した際、それまで取引のなかった鉄道会社からノートパソコンを5000台強、サーバーを200台強、数十億円の一括受注を獲得できた。それがきっかけで営業部長になり、ニューヨーク勤務にもなった。ThinkPadが売れなければ、その後の私の人生は変わっていたかもしれない」と振り返る。以来約25年にわたってThinkPadを使い続けている。現在の愛機はインテル® Core™ i5 プロセッサー搭載のX1 Carbon。今ではトラックポイントのないパソコンは使えないという。
(文:藤野 太一/写真:栗原 克己)
ともに旅した距離は地球4周/松崎耕介 「ThinkPad 選ばれる理由」25人の知性派が語る一流の条件
ともに旅した距離は地球4周/松崎耕介 「ThinkPad 選ばれる理由」25人の知性派が語る一流の条件
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