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日経ビジネスONLINE SPECIAL

「ThinkPad 選ばれる理由」25人の知性派が語る一流の条件

Vol.22
ビッグデータ時代の開拓者
ギックス
取締役
アナリティクス事業リード
花谷 慎太郎
ビッグデータ時代の開拓者/花谷慎太郎「ThinkPad 選ばれる理由」25人の知性派が語る一流の条件

ThinkPadで読む行動の本質

 

 「CMO」(Chief Marketing Officer、マーケティング最高責任者)という肩書を目にすることが増えてきた。マーケティングと経営の融合を進め、マーケティング活動の最適化と効率化を図る牽引役である。現在のようなビッグデータの時代には、経営判断に関わる大きなPDS(Plan-Do-See)サイクルに加えて、それに内包される個別施策に対し小さなPDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルを高速かつ高頻度で回していかなければならない。そのためには従来のコンサルティング業務に求められた戦略立案の側面だけでなく、アナリティクス専門家によるデータ分析を掛け合わせることが必要になる。

 2012年、そうしたCMOの機能を社外の立場から企業に対して提供するため、日本IBM出身の3名によって創業されたベンチャー企業が「GiXo(ギックス)」だ。創業メンバーの一人であり、アナリティクス部門の責任者を務める花谷慎太郎はその意図をこう話す。

花谷氏
Shintaro Hanatani
2001年に京都大学でニューラルネットワークを利用したダム管理支援システムの研究で修士号を取得。日本IBMではコンサルティング部門でビッグデータの解析に従事。その後、経営戦略とアナリティクスの融合によるサービスの提供を目指し、創業メンバーとしてギックスに参画する。

 「我々がビジョンとして掲げているのが、“考える総量を最大化する”というものです。クライアントの考える時間、コンサルタントの考える時間、それらのすべての裁量が最大化された世界を実現したいと考えています。さまざまなクライアント企業のお話を伺っていると、データを集めてみたけど扱いきれない。事業活動をしていく中で自然に集まってきたデータをどう扱っていいか分からない、そういうお悩みを抱えていらっしゃいます。確かに、データ分析には、集めて、細分化して、また紐付けてなどという作業を積み重ねるため、一般的にはとても時間がかかります。また量や種類が増えるとミスも起きやすい。

 ただし、本来的にはデータ分析の“作業”に時間を費やすのではなく、分析結果を使ってどうしていくのか、それを考えるところに時間をかけるべきだと思うのです。ミッションとして“アナリティクスの速さと質を徹底的に究める”というものを置いていますが、我々にデータを預けていただければ、ビジネスの進め方の判断材料となる質の高い分析結果をご提供できます」

 創業間もなく、JR東日本グループ「ビューカード」の約400万人分のデータ分析支援を手がけるチャンスが到来した。

 「それまでは、“個人単位の時系列変化”などの一歩踏み込んだデータ分析には着手されていないようでしたので、我々が分析結果をもとに、会員増、カードの利用促進に向けての大枠の戦略方針を提言するところから始めさせていただきました。それが面白そうだと評価をいただいて、そこからは隔週でマーケティング会議を実施。これは先方の社長や役員の皆さんをはじめ社員の方もオープンにして、常時20人くらい、多いときは40人くらいが参加する会議で、毎回、問題提起するような話題を用意することを心がけました。少しずつデータの使い方も分かっていただけたと思います。役員の方が出席しているため、その場で意思決定していただけたスピード感も良かったですね。まさに、“考える量”を増やすお手伝いができたと思います」

 結果的に新規加入者は25%増、取扱高も1兆2000億円台から1兆7000億円台と、大幅に拡大する成果を生み出し、同社は一躍注目を浴びることになった。これを皮切りに高級スーパーの「クイーンズ伊勢丹」の店舗改革なども手がけ、現在も大手十数社のデータ分析を手がけている。

 花谷がThinkPadと出合ったのは、京都大学で博士号を取得後に勤めた発展途上国でのODA案件を手がける開発コンサルタント、日本工営でのことだ。

 「日本工営には7年くらい在籍していたんですけど、そのうち4〜5年はずっとフィリピンやインドなどの海外で暮らしていました。当時与えられたのがThinkPadで、そういった発展途上国でも安心して使えるサポート体制などを考えれば、もうこれしか選択肢はありませんでした」

 それ以来、ThinkPadを使い続けている。

 「この赤いやつ(トラックポイント)のせいで浮気できないんです。やっぱりマウスがいらないってことが素晴らしい。これですべてができるので離れられないですね」

 ちなみに社名の「GiXo」とは、“コンピューターに無駄なデータを入力すると、価値のないデータが返される”というIT用語の「Garbage In, Garbage Out」(略してGIGO)をもじった、「Garbage In,something Valuable out」を意味するものだ。今日も花谷のThinkPadから“something Valuable”がはじき出されている。(敬称略)

花谷氏
花谷氏はこれまで延べ9台ほどThinkPadを使い続けているという。オフィスにいるアナリティクス部門のメンバーも全員がThinkPadを使っていた。「分析を手がけるメンバーには、基本は僕よりハイスペックなマシンを使うようにアドバイスするんですけど、ThinkPadってガンガン計算しても固まったりしないので、それで結果的にみんな使っている感じですね」。ちなみに花谷氏が現在使用しているのは、インテル® Core™ i7 プロセッサー搭載のX1 Carbon。
(文:藤野 太一/写真:栗原 克己)
「ThinkPad 選ばれる理由」25人の知性派が語る一流の条件
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