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ポルシェ ジャパン株式会社
代表取締役社長

七五三木 敏幸
Toshiyuki Shimegi

伝統と革新で疾駆する
名門ブランドに息づく
ドイツの精神

スポーツカーとしてのDNAを継承しながら、乗る人も見る人も魅了し続けるポルシェ。2016年度はグローバルでの業績が最高益を更新し、世界でのプライオリティを高めている。同社の日本法人社長が、マイスターの国ドイツが持つものづくりへの厳しさと素晴らしさを存分に語りつくす。

2番目に好きなことを極めたい。
銀行から自動車ディーラーへ転身

 「自分の楽しいと思える仕事をやれ。ただし1番目だと人生の楽しみが仕事になる。2番目に好きなものを選ぶといい」
 地方銀行のハードな勤務に心身とも疲れていたとき、厳しかった当時の支店長にかけられた言葉だ。入行6年目の平成元年、まだ新卒から定年まで勤めあげることが当たり前とされていた時代だが、上司のアドバイスに背中を押されて自動車メーカー3社に履歴書を送る。そのなかで唯一返事が来たメルセデス・ベンツ日本に採用され、自動車業界でのキャリアをスタートさせる。金融業界からの転身は異例だった。
 「銀行とはまったく異なっていましたね。最初は販売拠点の開拓でしたが、銀行は、やる仕事と手順が決まっており、そこから逸脱できない。もちろん自動車業界もゴールはありますが、そこへ行くまでのプロセスでやってみたいことがあれば、現場の自由な裁量にまかせてもらえる。結果を出せばいいというスタイルが合っていましたね」

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Toshiyuki Shimegi

1958年生まれ。一橋大学卒業後、群馬銀行に入行。メルセデス・ベンツ日本に転職後、クライスラー日本営業部長、代表取締役社長兼CEOを歴任。フィアット・クライスラー・ジャパンに統合後は代表取締役営業本部長を務める。2014年、ポルシェ ジャパンの代表取締役社長に就任。

 以降、一貫して自動車業界に身を置く。その後社内異動したクライスラー日本で業績をあげた後、2012年にポルシェ ジャパンへ活躍の場を移す。14年に社長に就任し、高級SUVモデル「マカン」の導入などもあり、販売台数、売り上げ、利益ともに最高益を更新している。今年発売された4ドアセダン「パナメーラ」の2代目も好調な数字をキープ。アイコニックな911のデザインを受け継ぎつつ、時代に合わせて進化し続けるポルシェの世界観を、確実に日本市場へ浸透させている。

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ドイツならではの確かなものづくり。
その中心には常に「人間」がある

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 そんな七五三木社長のルフトハンザでの初フライトは30代になったばかりの頃。ファーストクラスだった。当時勤めていたメルセデス・ベンツ日本で、ディーラーの社長にドイツの工場を見てもらうためのインセンティブ旅行だったのだが、素晴らしいサービスを堪能したという。
 「寝たらもったいないと思って、フライトの間ずっと起きていました。それでも最後にちょっとだけ眠ってしまいましたが、目が覚めたら窓の外にフランクフルトの街の灯りがきれいに見えたんです。初のヨーロッパだったこともあり、今でも忘れられない風景です」
 ドイツと日本は国民性が似ているとよくいわれる。七五三木社長はそれを認めつつ、違いも大きいと指摘する。
 「ともに計画的ではありますが、日本人の姿勢にはやや甘い部分も見受けられます。ドイツ人は一度立てた目標をなんとしても貫徹させようとする。ポルシェもエキサイティングなスポーツカーをつくろうとしたら、そのために一切妥協をしない。それがドイツらしさですね」
 そのモチベーションは単なる技術の追求からではない。例えば日本の市場に合わせて右ハンドル仕様にする際、ドライバーのストレスにならないように左手でいかにタッチパネルに触りやすくするかを徹底的に考え抜く。ペダルの踏みやすさにも試行錯誤を重ね、最善のレイアウトを提示する。
 現在も年に10回を超える海外への出張の際、ルフトハンザのビジネスクラスを利用するたびに、座席の開放感に感心するという。シートごとに独立した構造になっている航空会社もあるが、ルフトハンザではオープンになっている。ビジネスだけでなく、親しい人とのプライベート旅行にもぴったりなフレンドリーさがお気に入りだ。
 「シートもすごくいいですよね。各パーツが独立して動かせるから少しずつ角度を変えられるし、大好きな本を読むときに足元の空間を広く取れる。長時間のフライトでもあまり疲れを感じませんから、そのままオフィスに戻って仕事をする場合でもすごく助かります」
 美しいリアデザインを見せながら疾走するスポーツカー、そして多くのジェットセッターの支持を集めるエアライン。空と大地の違いはあれど、企業理念の中心には常に「人にとっての快適さ」がある。その真摯な眼差しこそ、ドイツのものづくりの強さに違いない。

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旅の間にポルシェの走りを楽しむ

フライト間の待ち時間を特別な体験に変えるのが「ポルシェ・ファーストクラス・エクサイトメント」というサービス。フランクフルト、ミュンヘン両空港で、ルフトハンザ、またはスイス インターナショナル エアラインズ、オーストリア航空のファーストクラスの搭乗券があれば、同日に限りわずか99.11ユーロで試乗できる(3時間、150km、ガソリン、保険込み)。HON Circle会員またはルフトハンザのプライべートジェット利用者も対象となる。各都市の近代的な風景と郊外の風光明媚(めいび)な自然、そしてポルシェのドライビングと、ドイツの魅力が満喫できるルフトハンザならではのスペシャリティだ。

ポルシェ・ファーストクラス・エクサイトメント

快適さを約束するビジネスクラス

七五三木社長が絶賛するビジネスクラスは、席の間に仕切りを設けずに開放感を演出している。特筆すべきはシートの快適さ。背もたれとレッグレストは常に連動して動くシートを採用する航空会社が多いなか、ルフトハンザはそれらが別々に、しかも無段階で調節できるので、自分好みの角度にすることが可能。また、睡眠の際は全長1.98mのフルフラットベッドになり、アームレストも一緒に下がるためスペースが広がる。さらにシートシェルに高さを設けているため、プライベート感も十分。空間の広がりと包まれるようなリラックス感を両立させた。もちろん、PCへの対応が充実しているほか、映像コンテンツも豊富。仕事、睡眠、休息、エンタテインメント鑑賞のすべてにふさわしい環境となっている。フライトが心地いい“滞在”となるはずだ。

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