メルコ・クラウン・エンターテインメントが、日本における統合型リゾート施設の構想を発表

MCEの会長兼最高経営責任者ローレンス・ホー氏(右)と上席副社長・最高財務責任者ジェフリー・S・デイビス(左)は、大阪における統合型リゾート施設の構想を披露した。

 アジアでカジノリゾートを運営するメルコ・クラウン・エンターテインメント(Melco Crown Entertainment、以下「MCE」)が日本における統合型リゾート施設(以下、「IR」)のコンセプトインスピレーションを発表した。

 現在MCEの会長兼最高経営責任者であるローレンス・ホーは、次のように述べた。「メルコ・クラウン・エンターテインメントは常に日本に強い関心を抱いており、当社の経営層は、10年前からこの市場に注目してきました。そのため、IR推進法の成立は、大変うれしいニュースでした」

 日本でのIR施設への展開について、さらに続ける。「日本での事業展開は、長期的視野を持って取り組むつもりです。日本が劇的な変化を遂げるこの時期に、当社がその一角を担うという貴重なチャンスを頂けたことを、大変光栄に思っています。日本に長期にわたって多大な利益をもたらすであろうIRの開発を、日本政府と日本国内の組織、そして地域社会と緊密に協力しながら進めていきます。世界各国で、常に洗練されたIRを生み出し、経営してきた当社が、日本ならではのユニークなIR施設を実現することをお約束します」

日本IRのコンセプトは世界トップクラスの建築デザイン

 MCEの上席副社長・最高財務責任者であるジェフリー・S・デイビスは、日本においてのIRプロジェクトのコンセプトインスピレーションが、景観と文化との調和をもたらす斬新な建築デザインであると語る。中でもJR大阪駅北側の「うめきた」を想定したデザインコンセプトは、大英帝国勲章デイム・コマンダー(DBA)受賞者である故ザハ・ハディット氏が創り上げたもので、シンプルさと持続性をテーマとしている。ほかにも同じ大阪のベイエリア「夢洲(ゆめしま)」でのデザインコンセプトが発表された。

メルコ・クラウン・エンターテインメントの日本における統合型リゾート施設の構想

 またMCEは経営しているレストランやホテルではマカオ最多となるミュシュランの星やフォーブス5つ星の獲得という“5つ星のサービス”の実績に加え、映画製作やショーなどワールドクラスのエンターテインメントのノウハウを持つ。元来、大阪は面白いレジャー要素が充実した地域でもあるため、そうした親和性と世界各地から観光客を惹きつけるような魅力が大阪を筆頭候補地にした理由だという。一方で、大阪は候補地として有力であるものの、引き続き進出候補地はオープンであるとした。

 そして、日本のIRの将来を見据えて、次のようにも述べた。「IRの開発を進めるにあたり、地域文化の理解と社会的責任の完遂、革新的な事業展開を同時に実現するために、さまざまなステークホルダーとのパートナーシップが重要です。我々クラウンリゾートはマカオでたった6つのカジノライセンスのうちの最後1つを獲得し、また、フィリピン最大の企業であり、不動産開発業者であるSMグループ・ベルコーポレーションとの戦略的パートナーシップを結び、さらに2016年にはハードロック・インターナショナル及びCNSグループ傘下のThe Cyprus Phassouri (Zakaki) Limitedと多国籍コンソーシアムを編成し、同国で初のカジノリゾートの建設と運営を目的としたIR入札に成功したなど、数々の協働実績があります。こうした長年築き上げてきたパートナーシップを活用し、地域の組織や人々と緊密に連携しながら、日本での事業にも取り組んでいきたいと考えています」

 会見の席上で、ホー会長は日本への投資額について、「この機会はプライスレスだ。上限は設けておらず、特に早い段階で我々の日本への夢、展望、情熱とコミットメントには値段を付けたくない」と日本進出に強い意欲を示している。

 一方で、IR開発に関連する潜在的な社会問題についても言及した。「IRの事業運営は多くの規制の下で成り立っています。IR施設を複数の地域で運営するメルコ・クラウン・エンターテインメントは、画期的な社会的セーフガードを実施し、高水準のコーポレート・ガバナンスと社会的責任を実現してきました。またギャンブル依存症対策、地域社会の犯罪的要素からの保護など、レスポンシブル・ゲーミングを推進しています」

マカオのコタイ地区の中心部に位置するシティ・オブ・ドリームスは、世界トップクラスの娯楽とブランド体験を提供する統合型エンタテインメントリゾートだ。

(上)ハリウッドにインスパイアされたゲーミングとエンターテインメントの複合施設であるスタジオ・シティ。
(下左)2.5億米ドルを超える投資、5年間の構想、2年間のリハーサルを経て生まれた水上ショー「ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」は開幕以来4百万人もの来場客が訪れ、マカオを代表するツーリスト・アトラクションとなった。
(下右)二つ星レストラン、ジェード・ドラゴン

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