Mixed Realityから始まる産業革命

Microsoft HoloLens で“日本発のイノベーション”を!

日経BPコンサルティングが日本企業に対して行ったアンケートでは、Microsoft HoloLens が「新しい利用用途を開拓する可能性がある」という回答が5割近くに及んだ。様々な分野の日本企業がすでに POC(Proof of concept、概念実証)に取り組んでおり、日本の開発者コミュニティも活発に活動している。日本マイクロソフト 業務執行役員 Windows & デバイス本部 本部長 三上智子氏は「今だからこそ Microsoft HoloLens で日本発のイノベーションを創出するお手伝いをしたい」と力強く語る。

Mixed Reality は VR と AR を包括する存在

―アンケートを通して、日本企業の Microsoft HoloLens に対する関心や期待の高さが見えてきました。
三上:グローバルで見ても Microsoft HoloLens の日本市場の動きは際立っています。2016年12月から日本でも始まった開発者向け・法人向け製品の先行受注での台数が、2016年10月からスタートした欧州・オセアニアの6カ国の販売台数の3倍に上がりました。ある程度予想はしていたものの、すでに我々の予想を超えて多くの引き合いが寄せられています。
Microsoft HoloLens にはイノベーションをもたらす2つの大きな特徴があります。1つめは、MR( Mixed Reality 、複合現実)を高度に実現する優れたデバイスであること。2つめは、Windows 10 やセンサー、バッテリーを搭載した完全独立型の HMD(ヘッドマウントディスプレイ)であること。これまでにない新たな体験と実用性の融合が BtoB における Microsoft HoloLens の可能性を広げています。
― Microsoft HoloLens が実現する Mixed Reality の真価はどこにありますか?
三上:一般的に VR は視界を覆うゴーグルを用い、デジタル映像が創り出す別世界に没入することで完全に現実から切り離されます。AR はメガネ型のウェアラブル端末を使って現実世界に様々な情報を重ね合わせて表示します。メガネ型のシースルー・ホログラフィック・レンズを使う MR は、AR と同様に現実世界を意識しながらも、AR をはるかに超えて現実世界と仮想世界が一体化した新たな体験を提供します。Mixed Reality は VR 、AR を包括する存在なのです。

Microsoft HoloLens は 透過型のレンズにより現実世界にホログラムを融合。接続コードがないので自由に動き回ることができ、革新的なユーザー・エクスペリエンスを提供する。

ワークスタイルと、ものづくりのプロセスが変わる

―現実世界において私たちは椅子にじっと座っていません。Microsoft HoloLens はリアルタイムで動く現実世界と仮想世界を違和感なく融合することができるということですね?
三上:そうです。そのためには CPU や各種センサーを搭載した完全独立型の HMD であることが必要となります。センサーによって現実の空間を的確に認識し、そこに画像を貼り付けたり3次元の映像を配置したり、どこまでがリアルな現実でどこからが仮想現実なのか、その境目がわからなくなるほどの一体感を生み出します。例えば車の完成イメージも、Microsoft HoloLens を使うことでディスプレイサイズを気にすることなく実物大の3次元映像で見たり、まわりこんで眺めたり、内部の仕組みを覗き込むこともできます。チームで共通の3次元映像を見ながらのコラボレーションも可能です。ワークスタイルと、ものづくりのプロセスが大きく変わります。
それを実感していだくため、日本マイクロソフトの品川オフィスに、法人のお客様に対して Microsoft HoloLens をご体験いただけるデモルームを設けました。各種イベントでも Microsoft HoloLens の体験ブースを用意しています。法人のお客様や開発者を対象にセミナーも積極的に開催しています。

Microsoft HoloLens は OS に Windows 10 を搭載した高機能コンピューターである。各種センサーによる現実空間の把握から精緻なホログラムの投影、さらに立体的な音響までをこれ単体で実現する。

これまでにない高度なソリューションが次々と登場

―アンケートの設問「もっと知りたいこと」に関してクロス集計してみると、特に建設・不動産業界から高い関心が寄せられています。建設・不動産業界を含め Microsoft HoloLens の市場をリードするのはどのような分野でしょうか?
三上:建設・不動産業界からの引き合いは多いですね。業務として3次元データを保有している分野は Microsoft HoloLens の活用シーンをイメージしやすいですし、3次元データの作成から始める必要もありません。そういった観点では医療分野や製造業もそうです。また社員教育や学校教育の分野への活用も大きな期待が寄せられています。さらに店舗販売や博物館などでの新しいショーケースとしても有効です。Microsoft HoloLens の市場は非常に裾野が広いですね。
―幅広い分野での活用が期待される Microsoft HoloLens ですが、その活用を考えるうえで重要なポイントはありますか?
三上:「こういうことができたらいいのに」といった課題解決の視点は大切です。日本航空株式会社(JAL)様はいつでもどこでもより効果的な訓練を実現するべく、運航乗務員・整備士の教育・訓練での Microsoft HoloLens 活用を検証しています。また新潟を拠点とする小柳建設株式会社様は2次元の図面を頭の中で3次元化するといった職人技を誰もが行えるようにするために、建設業務への Microsoft HoloLens 活用のプロジェクトを進めています。
―日本で Microsoft HoloLens がリリースされて半年に満たない中、すでに様々なPOCが行われていますね。
三上:安川情報システム様による Microsoft HoloLens と IoT を組み合わせた生産ライン支援ソリューション、HoloEyes(ホロアイズ株式会社)様による医療分野における手術へのMRの活用など、これまでにない高度なソリューションが次々と登場しています。嬉しいのは積極的な経営層からのトップダウン指示だけではなく現場から誕生するプロジェクトも推進されているという点ですね。

日本での盛り上がりは
マイクロソフト関係者の想像を超える

―日本企業が Microsoft HoloLens を活用して POC(概念実証)を行う場合、パートナーの選定は重要です。アンケートの設問「アプリケーションの開発方法」では「発注実績のあるパートナーに依頼する」が約6割を占めました。
三上:日本マイクロソフトでもコンサルティングサービスが中心となって、私たちのパートナー様と連携しながら POC の実施、実用化に向けた技術支援を行っています。スムーズな立ち上げを目指してお客様が日頃からお付き合いのあるパートナー様の育成に力をいれております。また日本マイクロソフトではトレーニングの提供や技術的質問への対応など、パートナー様の支援体制の強化にも力を入れています。
それと、開発者様をサポートする観点ではコミュニティの存在が非常に重要です。Microsoft HoloLens の開発者コミュニティには英語で参加できる米国のコミュニティに加え、日本語で話せる日本のコミュニティがあります。日本での盛り上がりは、私たちマイクロソフトの関係者も想像以上で、日本のコミュニティの皆さんのパッションと行動力にはとても驚かされています。各地で勉強会を行い、開発セッションや Touch & Try、アイデアソン、ハッカソンを実施しています。日本マイクロソフトでは情報交換、技術的質問への対応、会場の提供、エバンジェリストによる講演会といった支援を行っています。

Microsoft HoloLens で"日本発のイノベーション"を!

―実際に導入する場合、気になるのはコストです。アンケートの設問「導入に際しての障壁」では「投資対効果の明確化」(45.0%)が上位となりました。
三上:コストがどうのこうのと悩んでいるうちに、最も大切なものを失ってしまうと思います。それは時間であり、テクノロジーによって時代が大きく変革する“波”に乗り遅れることです。 Mixed Reality はそれほど、あらゆる産業にインパクトをもたらす存在です。日本の企業としても、このチャンスを逃してはいけないと思います。
昔から日本は諸外国のいいもの、優れた技術を自らに取り込んで、さらなる革新へと進化させてきた歴史があります。だからこそ、Microsoft HoloLens がこんなにも国内で盛り上がりを見せているのでしょう。Mixed Reality 元年ともいえるこの機会に、ワクワク感をもって取り組んでほしいと思います。 断言できますが、拡大する Mixed Reality 市場を牽引するのは日本です。
そのポテンシャルは十分にあります。ものづくり大国であり、素晴らしいクリエイティビティを持った人材がいます。Microsoft HoloLens による“日本発のイノベーション”が生まれることを願ってやみません。

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