Mixed Realityから始まる産業革命

Microsoft HoloLens で“日本発のイノベーション”を!

BtoB における Microsoft HoloLens の活用が急速に広がっている。革新的なビジネスの創造や業務改革の推進など、Mixed Reality で新たな成長戦略の一手を打つべく企業の動きも活発化している中、先行者利益の享受や競争力の向上のためには他社に先掛けて開発に取り組むスピード感が重要だ。Microsoft HoloLens のアプリケーション開発の最前線で活躍する3社による座談会は、Microsoft HoloLens をどのようにビジネス創造に活かすべきか、示唆に富んだ内容となった。

強みは異なっても Microsoft HoloLens に対する
情熱は変わらない

株式会社ホロラボ
代表取締役CEO

中村 薫 氏

業務内容は Microsoft HoloLens 、Mixed Reality に関する受託開発、コンサルティング、研究開発、セミナーやトレーニングなど。コミュニティ活動を行っており全国に開発者ネットワークを持っている。

中村:まず自己紹介から行きましょうか。ホロラボは、私たちのテクノロジーコミュニティで出会い、Microsoft HoloLens に魅せられた仲間たちが、企業や立場の垣根を超えて協力することで誕生しました。設立は2017年1月18日、Microsoft HoloLens の日本リリース日です。
サービスとして Microsoft HoloLens で3次元CADデータを再現する「 AR CAD Cloud 」を開発しました。3次元 CAD データそのままでは Microsoft HoloLens で見ることはできません。変換作業の手間を省き、3次元 CAD データを簡単かつスピーディに活用可能にするのが「 AR CAD Cloud 」です。クラウド経由で大容量の3次元CADデータを必要に応じてダウンロードし見ることができます。また現場で設計データの不具合を見つけた場合、事務所の設計者側から変更データを送信することも可能です。反響が大きく、2017年内に正式サービスをスタートする予定です。

「 AR CAD Cloud 」は、別々の場所にいるスタッフが遠隔で同じモデルを評価することもできる。

株式会社ハニカムラボ
代表取締役

河原田 清和 氏

主な業務は、インタラクティブコンテンツ、スマートフォンアプリ、Webサービスなどの受託開発。クライアントはデジタル広告業界が半分を占め、博物館の展示コンテンツやイベント関係、メーカーの新規事業開発等が続く。

河原田:「最先端の技術を使って面白いものづくり」「ゲーム業界出身者も多く 3D プログラミングに精通している」というのがハニカムラボのアピールポイントです。普段は様々な分野において受託開発を行なっていますが、Microsoft HoloLensもいち早く触ってみて、これを使ってお客様のニーズに応えていきたいと思いました。今は Microsoft HoloLens の案件としては新規事業開発支援や自社アプリのリリースなどを行っています。
最近、サーバーの運用事業を展開している会社様からセミナーの来場者に「未来のサーバールーム」を見せて、なおかつ体験会も行いたいというお話をいただき、すぐに Microsoft HoloLens を使ったデモ用のアプリを開発しました。Microsoft HoloLens を装着すると、Mixed Reality で現実の空間に 3D アニメーションで案内係の女性が現れ、トラブルが起きているサーバーまで導いてくれます。ジェスチャ入力でコマンドを選択しログ画面を見ながら障害の要因をつきとめていく。体験会は非常に好評で、大きな手応えを感じました。

「未来のサーバールーム」のデモ。サーバーの設定を Microsoft HoloLens で仮想的に行うことができる。

株式会社ネクストスケープ
クラウド事業本部
クラウドレンダリング事業開発部
部長

岩本 義智 氏

顧客の新規事業開拓や既存事業発展に最適なITソリューションを、企画提案、開発、保守の全ての工程で提供。またクラウドサービスである Microsoft Azure のパートナーとして豊富な実績がある。

岩本:ネクストスケープは、単なる受け身の構築ではなく、提案型のシステムインテグレーションを得意としており、Microsoft HoloLens を活用した新築マンション販売向けビューアー「ホログラフィック・マンションビューアー」の開発も、当社のお客様であるマンション販売サイトの制作会社様に Microsoft HoloLens をご紹介したのがきっかけです。
どのようなマンションになるのか、完成しないとわからないというのがマンション購入者の不安材料となっています。「ホログラフィック・マンションビューアー」は Mixed Reality により建設予定地で原寸大の建物(3次元モデル)を見ることができます。隣の建物との距離感などを図面ではなく現地で、実際に目で見て体感できることは、購入時に重要な検討要因となります。
また Microsoft HoloLens を使うことで場所を選ばずにCGの外観模型を出現させ、完成イメージや日照シミュレーションによる日当たりを確認することも可能です。

「ホログラフィック・マンションビューアー」で、建設予定地にマンションの完成イメージを表示(左)。屋内でも、リアルな3DCGでマンションの外観模型を確認できる(右)。

互いのプロジェクトに感銘。
コラボレーションの可能性も

河原田:ネクストスケープさんの不動産の事例は「やられた!」というのが率直な感想ですね。工事現場の防御壁の向こう側にちゃんとマンションの建物が建って見えるといった細部まで再現していることに驚きました。

中村:表現力やデザイン力が優れているハニカムラボさんと、技術に特化した我々ホロラボは一緒にプロジェクトを進めることもできると感じました。ネクストスケープさんは、とにかく不動産の事例というかたちにして世の中に出していただいたことをありがたく思っています。セミナーなどで不動産や住宅メーカーの方に「こういう事例がありますよ」とお話をすると「うちも早くやらないといけない」という動機付けになります。完成度が高いから説得力があります。

岩本:ホロラボさんには モーションコントロールデバイス に対する造形の深さ、そして最先端をやっていくんだという熱意を感じます。ハニカムラボさんは、デジタル広告の最前線で活躍されているだけあって、人を惹きつける見せ方やストーリーのつくり方が非常にうまいですね!

それぞれのプロジェクトに刺激を受ける3人。共通しているのは Mixed Reality で新しい価値を生み出そうという熱意だ。

Microsoft HoloLens を使って
日本発のデファクトスタンダードを!

河原田:今、日本企業が Microsoft HoloLens を活用したビジネスに取り組む意義ですが、いろいろなところでお話をした時、みなさんの心に響くのは、「 BtoB における Microsoft HoloLensの活用はまだ立ちあがったばかりです。今、Microsoft HoloLens で創造した新しいビジネスモデルは、日本発のデファクトスタンダードになる可能性があります」ということです。パイオニアとしての先行者利益を享受し、他社が参入する前に市場での優位性を確保してビジネスを大きく育てていく。Microsoft HoloLens で新たな成長戦略を描くことができます。
中村:成長戦略の観点では、Microsoft HoloLens の活用が先行者利益だけでなく、業務改革やワークスタイル変革など企業が抱える課題の解決策となり得るという点も見逃せません。例えば「 AR CAD Cloud 」は、複数人で3次元モデルをシェアすることで生産性を高めたり、コストをかけずに3次元モデルを検証することが可能です。他社に先駆けて Microsoft HoloLens を使った業務改革に取り組めば競争力の強化につながります。
また日本発のアプリケーションをグローバルに展開するときに言語の問題が障壁となりますが、Microsoft HoloLens のアプリケーションはボタンなども全部アイコンですから、言語に依存しない作り方をすることでグローバルにも展開しやすい。「 AR CAD Cloud 」もほとんど文字を使っていません。

「ホログラフィック・マンションビューアー」は、Microsoft HoloLens のレンズの外側に光量を抑えるサングラスのようなカバーを付けることで、屋外でも鮮明に3次元映像を見ることができる。

岩本:これまでにない価値を提供することは世の中に与えるインパクトも大きいと思います。いわゆるマーケティングやプロモーションの側面ですね。「ホログラフィック・マンションビューアー」は日本初、Microsoft HoloLens をマンション販売に活用した事例として多くのメディアに採り上げられました。販売促進だけでなく企業のブランドイメージ向上にもつながっています。 作業中に両手が使えるという Microsoft HoloLens の利点から、マンション販売だけなく、建設業など屋外作業でのニーズも大きいと考えています。アイデア次第で Microsoft HoloLens のB to Bにおける活用シーンは広がります。

「まず体験、そしてつくってみる」、
そのスピード感が大切

中村:Microsoft HoloLens による新しいビジネスについては、「これを使ってとにかく何かをやってみたい」と、お問い合わせをいだたくことが多いです。ある会社様からは、コミュニティのイベントで、自社の強みと Microsoft HoloLens を掛け合わせることでアイデア出しを行ったというお話がありました。
何かをやってみたいと思ったら、自社の強みと Microsoft HoloLens を掛け合わせて何ができるか考える機会を積極的に持つのもいいですね。

岩本:Microsoft HoloLens は既存の3次元データの二次活用の面で大きな可能性を秘めています。また情報のアウトプット先がモバイルや PC ではなく Microsoft HoloLens になった時のビジネススキームをクラウドベースで考えることも重要です。今後我々は、データ量増大への対応やセキュリティの強化など、Microsoft HoloLens をより快適に使うためのバックエンドの開発にも注力していきます。

河原田:通常の開発案件では仕様書や要件定義があってスタートすることが多いですが、Microsoft HoloLens のアプリケーション開発は、お客様の「こうしたい」をまず目で見えるかたちにして、お客様に確認していただき、それを改良していくことを短いサイクルで積み上げていくのがベストな方法の一つだと思います。ゲーム開発において、本質的に面白いかどうかを確認しながら進める手法であるプロトタイピングに近いイメージです。
「まず体験、そしてつくってみる」、先行者利益の観点ではスピード感が何よりも大切だと思います。「こうしたい」というアイデアがあったら、すぐにお声をかけていただきたいですね。

座談会の最後に記念写真。片手を上に向けて開くジャスチャは「ブルーム」と呼ばれ、アプリのホーム画面に戻る基本操作になる。ブルームは「花開く」という意味。ぜひ Microsoft HoloLens で新たなビジネスの可能性を拓いてほしい。

今こそ、成長戦略の次の一手を 開発パートナーによる座談会は、お互いの技術や仕事に取り組む姿勢を認め合う雰囲気の中で行われた。特に印象に残っているのは「 Microsoft HoloLens を使ってとにかく新規事業を起こしたい」という企業からの相談が多いということだ。

デジタル時代を勝ち抜くために「 Mixed Reality 」でイノベーションの創出や業務改革を加速していく――。企業が Microsoft HoloLens に寄せる期待感の大きさを本座談会でも実感できた。

日本には、Microsoft HoloLens のアプリケーション開発に熱意をもって取り組む開発パートナーがいる。彼らはそれぞれに得意領域を持ち、強みを活かしながら「お客様と一緒に新しい価値を創造していく」ことに情熱を注いでいる。頼れるパートナーとともに、成長戦略の次の一手を!

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