2017年 マーケティング&セールスの最新潮流とトレンド

企業の成長の秘訣に迫るクラウド活用最前線
  1. TOP
  2. AIとビッグデータで「戦略人事」を創造する

AIとビッグデータで「戦略人事」を創造する

株式会社ビズリーチ

この企業のホワイトペーパーを無料ダウンロード出来ます

転職サイト「ビズリーチ」の運営をはじめとして、転職支援ビジネスを手がけているビズリーチが、クラウドサービスの提供に乗り出した。あらゆる人事機能をクラウド上で一元管理する「HRMOS」の提供を2016年6月から開始したのだ。蓄積した人事データをAI(人工知能)が分析する機能を備えていることが大きな特徴だ。同社が掲げる「戦略人事」を実現することが、このサービスを提供した狙いだという。

「経営環境が大きく変化し、競争が激化している現在、人事部には新たな役割が求められています。経営者のパートナーとして、事業戦略を実現するための人材戦略を立案・実行するプロフェッショナルになることが必要です」
こう指摘するのは、ビズリーチで取締役を務める竹内真氏だ。同社では、こうした人事の在り方を「戦略人事」と名付け、その実現を支援するクラウドサービスの提供を開始している。2016年6月から、モジュールの一部の提供を開始した「HRMOS(ハーモス)」である。

人事データをAIが学習

HRMOSは、人事データベースを中心として、採用や勤怠、評価、人材育成、組織、健康、経費、給与など、あらゆる人事機能をクラウド上で一元管理。日常業務の中で蓄えられるビッグデータをAI(人工知能)技術の一種である「ディープラーニング(深層学習)」で学習する仕組みを備えていることが大きな特徴である。
ここでの学習結果は、各業務にフィードバックされる。この例が以下で説明する、採用と評価だ。
一般的に、企業が採用プロセスで人材を評価した際のデータは、採用担当チームの中にとどまり、再利用されることはない。しかし、採用した人材が入社後にどのような評価を受けているのかというデータと付き合わせれば、採用プロセスの成果が把握できるはずだ。さらに、自社に適した人材像も把握できるようになり、これが次の採用プロセスに反映できる。
HRMOSは、個々の企業において活躍する人材、業績に貢献する人材に求められる要件をAIが分析する機能を搭載。この機能によって提示される要件を採用プロセスで活用すれば、人材の見極めの精度を大きく向上できる。「採用したら終わり」になりがちだった、これまでの採用活動の在り方を再定義し、ムダをなくすことで採用の効率化を進める。

用途や規模に合わせた従量料金で利用可

この例のように、人事領域の業務で発生するデータを連動させれば、PDCA(計画・実行・検証・改善)サイクルを回して業務を効率化することが可能になる。しかし、各業務において個別にソフトウエアを導入してるためにデータが社内に散在しているという企業が多いのが現実だろう。こうした状況でデータを連動しようとすると、データの移行や集約、分析といった作業に多くの人手が割かれることになる。
こうした課題を解決するためには、人事領域の業務に関するデータを一元管理する必要がある。人事領域を統合的に管理するパッケージソフトが販売されているが、初期導入費用や年間保守料金が高額なため、財務的な体力に優れる大企業にしか導入できないのが現実だった。 HRMOSを利用すれば、この財務的な課題も解決できる。用途や規模に合わせて、モジュールごとに必要な分だけ課金する従量料金で利用できるからだ。初期導入費用やサーバー管理等の保守費用は発生しない。例えば、勤怠管理であれば1ユーザー当たり月額200円から利用が可能だ。

中小企業でも戦略人事を実現

ビズリーチでは、HRMOSの最初のモジュールとして2016年6月に「HRMOS採用管理」をリリース。このモジュールは応募から選考、候補者へのメール連絡までの候補者に関する情報を一元管理。必要な情報を探す手間や候補者とのコミュニケーションでのミスを削減でき、人事担当者の生産性が大きく向上する。自社の採用ホームページや求人サイトからの応募者情報を一括で取り込む機能や紹介会社経由の候補者情報を自動で取り込む機能も提供する。
選考実績や進捗状況をグラフで表示して、分析レポートを作成する機能も備える。求人媒体や人材紹介会社ごとの選考実績はもちろん、面接官の評価傾向もグラフ化する。
採用担当者を事務処理業務(オペレーション)から解放し、データに基づく意思決定や戦略的な業務に専念できる環境をつくることが可能になる。
2017年1月には、第2弾となる「HRMOS勤怠管理」をリリースした。パソコンやスマートフォンを打刻端末として利用できる、勤怠管理システムだ。このシステムは使いやすさを追求して、誰でも直感的に使える操作性を実現していることが大きな特徴だ。近く、AIを活用して残業のしすぎを防ぐ自動監視機能や労働時間予測、また、労働時間を可視化するレポート機能など、利便性向上を目指した機能を搭載していく予定だ。
さらに今後、目標設定や評価等を効率化する「HRMOS評価管理」をはじめとする各種モジュールを随時追加していく。色々なモジュールを利用して情報を集約し、AIによって経営者や人事担当者の意思決 定をサポートする機能を強化していく計画 を立てている。
竹内氏は「HRMOSの登場によって、安価に人事関連のデータを一元管理できるようになりました。ITの専門家がいない中堅・中小企業でも導入しやすいと思います。オペレーション業務の効率化を進めて、戦略人事を目指していただきたいと考えています」と主張する。

株式会社ビズリーチ

代表取締役社長
:南 壮一郎
設立
:2007年8月
資本金
:41億円(資本準備金を含む)
本社
:東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー12F
事業内容
:インターネットを活用したサービス事業  
  • 即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」
  • 戦略人事クラウドサービス「HRMOS(ハーモス)」
  • キャリア女性のための転職サイト「ビズリーチ・ウーマン」
  • 20代のためのレコメンド型転職サイト「careertrek(キャリアトレック)」
  • シンガポール、香港を中心としたアジア太平洋地域のハイクラス人材転職サイト「RegionUP(リージョンアップ)」
  • 地図で仕事が探せるアプリ「スタンバイ」
お問い合わせ先
:https://hrmos.co/saiyo/

その他企業のインタビュー