2017年度下半期版 デジタルマーケティング最前線
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オンラインとオフラインの垣根を超えて顧客の行動を捉える「REAL PEOPLE」

Cinarra Systems Japan株式会社

Webマーケティングツールの発達により、ターゲティングによる広告配信や広告効果の測定は当たり前になった。しかし、それは飽くまでオンライン領域に限定したもの。リアルな顧客行動のトラッキングや実店舗への送客に対するインターネット広告の貢献度測定は困難な印象があるだろう。しかし、このほどそれを可能にするマーケティングプラットフォームが登場した。通信キャリアの位置情報を活用し生活者のリアルな行動を捉えることで、次世代型のオムニチャネルマーケティングを実現する「REAL PEOPLE」だ。

通信キャリアの位置情報から生活者の現実の行動が見える

Webマーケティングのターゲティングに活用されるデータは「どのようなコンテンツをクリックしたか?」など、ユーザーのオンライン上での行動をトラッキングしたものだ。このようなデータは関心・興味軸でのプロファイリングには有効だが、生活者の実際のライフスタイルまでは捉えることができないのが難点。
では生活者のライフスタイルを把握する術はないのか?といえば、そんなことはない。モバイル情報を活用すればよいのだ。生活者と行動を共にするモバイルの位置情報を使えば、ターゲットの実際の行動を把握することができるだろう。
今年7月、シナラシステムズが一般提供を始めた「REAL PEOPLE」は、それを可能にするセルフサービスプラットフォーム。同社では、個人が特定されない独自の仕組みを構築することで、これまでデータの匿名性を担保できず通信キャリア外で使えなかった位置情報データのマーケティングへの活用を実現。このデータを利用して、実際の行動をもとにした高精度のセグメンテーションによる広告配信やデータ分析を行うのである。
さらに注目したいのが、リアル店舗の来店客をトラッキングできるという点だ。
「まず自店舗に来店した顧客の行動が管理できます。また、位置情報を分析することで、来店者がどういう人たちなのか?
例えば『カフェ好き』『旅行好き』などといった特徴も明らかにすることが可能。そして、モバイルに広告配信を行う機能により、タイミングよく休眠顧客の再訪を促したり、セグメントごとにリアルタイムで情報を配信できるのです」と説明するのは、同社の創業者でCEOを務めるAlex Zinin氏。

オンラインとオフラインの行動をつなぐ

また、これまで困難だった各マーケティング施策の実店舗へのROIを測ることもできる。
「REAL PEOPLE」は、広告主が利用する複数の広告配信プラットフォームのパフォーマンスをトラッキング可能で、広告接触者と非接触者の来店数が分かるが、その差分を求めることで来店貢献度が測定できるのだ。
この点について、Zinin氏はこう付け加える。
「ポイントは、デジタル広告とリアルライフの接点になるということ。これまでのデジタルマーケティングプラットフォームは『いかにWeb上のコンバージョンを向上させるか?』ということを重視してきました。しかし、いくらECが伸びているといっても、実際はまだまだ店頭で購入するお客様が多いのが事実。我々のマーケティングプラットフォームは、そこをしっかり計測することで、本当の意味でマーケティング・広告施策の最適化を実現できるのです」
実店舗での購入がまだ多いことを考えた時、問題になるのが、Webコンバージョンに最適化した施策では実店舗に来る顧客を排除する恐れがあるということ。しかし、このプラットフォームを使えば、Webサイトだけでなく店舗へ誘導するためのインターネット広告運用が可能になるのだ。
具体的には「広告接触がどのくらいあると来店率が高まるか?」「サイト訪問からどのくらい時間が経つと来店してくれるか?」というセグメントごとの傾向を分析できる。
つまり、オンラインとオフラインを横断したカスタマージャーニーを可視化することで、施策の課題を見える化し、PDCAを回すことが可能になる。このことがインターネット広告のROI最大化に寄与することは言うまでもないだろう。
さらに、キャンペーンなどの設計もプラットフォーム上で簡単にできるが、実施前に各セグメントのボリュームなどが確認できる機能や、想定リーチの自動計算機能も用意。見やすいUIも含め、これらユーザーに配慮した機能のおかげで、リリース直後にも関わらず、数多くの利用者からも「使いやすい」という評価を得ているようだ。
今後のビジョンについて、Zinin氏は「我々のプロダクトは、これからも人にフォーカスし続けます。その中で、オーディエンス管理の機能をさらに充実させていくつもりです。広告主や広告代理店の方々が、より自由にセグメントをカスタマイズできるようにしていきます。そのためにも、さらに細かく位置情報を捉えることが必要です。現在は、オーディエンスの場所やその場所に居る頻度によって、行動分析を行っていますが、位置情報にはまだまだ使える情報が隠されています。例えば、ある地点からある地点までどのように移動したのかという連続した時系列の動き――そのような情報を含めたプロファイリングを準備している最中です」と語る。
さらに、ユーザーのメリットを第一に考え、他のプラットフォームとの連携も図っていく考えだという。利用できる環境が増えるのはありがたい限りである。今後の展開からもますます目が離せなくなりそうだ。
最後にZinin氏が読者へのメッセージとして語った言葉を紹介しよう。
“Do you know who comes to your stores? We can help.”
あなたは来店する顧客のことをどれだけ理解しているのか?――もしその答えに窮するのなら、来店客をまるでWeb上の顧客のように捉え“見える化”してくれる「REAL PEOPLE」を活用するべきだ。

Cinarra Systems Japan株式会社
CEO
Alex Zinin 氏

Cinarra Systems Japan株式会社

代表者
アレックス・ジニン(Alex Zinin)
本社
東京都港区芝公園1-6-8 泉芝公園ビル7階
お問い合わせ先
jp-cinarra@cinarra.com