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消費者の本音を読み取りマーケティングを最適化
日本に上陸したタイ発のソーシャルリスニングツールの実力とは?

株式会社 Zanroo Japan

SNSやブログなどを通じて、自分の気持ちをオンライン上で発言することは一般的になった。これら生活者の生の声を収集し、マーケティングに役立てることができるソーシャルリスニングツールに、注目のソリューションが登場した。今年4月、日本でのサービス提供が始まったZanrooだ。

ソーシャルリスニングの活用がヒット商品を生み出す

数年前、タイのセブンイレブンでゆで卵が大ヒットしたことがあった。月間で約3,000万バーツ(約1億円)もの売上げを記録したというのだが、これは偶然ではなく、マーケティング調査に基づいた施策を展開した結果だったという。

現地でセブンイレブンを運営するCPグループは新商品投入に当たって、生活者のインサイトを発見するためにソーシャルリスニングを活用したのである。ソーシャルリスニングとは、SNSやブログなど、オンライン上にある人々の生の声を収集、分析する取り組みのことだが、これによって多くのタイ人は「健康に気を使っているが、サプリメントを飲むほどお金はかけたくない」という傾向があることを把握。

そして、栄養価が高く健康によい食品として鶏卵に目をつけた同社は、さらにソーシャルリスニングを行い、数多くの人が「朝に料理を作る時間がない」という課題を抱えていることが明らかになったため、調理不要で手軽に食べられるゆで卵を販売。これが大当たりしたという訳だ。

以上の取り組みにおいて、ソーシャルリスニングを行うのに使われていたのが「Zanroo」というタイで開発されたマーケティング支援ツールである。

ソーシャルリスニングがマーケティングに与える価値とは?

今年4月、日本でもサービス提供がスタートしたこのツールについて、Zanroo Japanの代表取締役 宮谷内泰志郎氏は次のように説明する。

「オンライン上の情報を収集し、そこから得られた情報をマーケティングなどに活かすためのツールです。具体的には、Webクローリングにより、SNSチャネルと現在取得しているニュースサイトや掲示板、ブログなどから消費者の声を収集します。このデータを分析することで『競合他社の状況把握』『キャンペーンの評価』『消費者のニーズ調査』『新商品開発のための業界トレンド調査』『ブランド認知度調査』『最適な情報発信チャネルの特定』などを行うことができるのです」

つまり、ソーシャルリスニングに加えて、そこで得たデータをマーケティング活動における様々なニーズに合わせた形でアウトプットしてくれるのだ。

宮谷内氏が挙げたような評価や調査は、一般的にはアンケートによって実施するのが主流だろう。しかし、アンケート調査は高コストになる他、サンプル数にも限りがある。さらに、場合によっては、回答者がインセンティブを目的にアンケートに参加する場合などもあり、必ずしもその回答が本音であるとは限らない。

その点、ソーシャルリスニングの対象となるSNSなどのコメントは、ユーザーの気持ちを表したものがほとんど。投稿件数は膨大なので、この情報をうまく収集できれば、幅広いユーザーを対象にした、確度の高い消費者の本音を捉えることができるのだ。

さて、先述したゆで卵のケースでは、発売後しばらく経つと競合も同様の商品展開を行ったことで売上げが鈍化。そこでソーシャルリスニングを行い、「殻を剥くのが面倒」という声をキャッチ。この声に応えるべく、殻を剥いたゆで卵を販売し売上げを取り戻したのである。このような改善は、その後も継続的に行われているが、Zanrooを活用することで、このようなPDCAサイクルを効率的に回すことができるという。

消費者の気持ちを分析したデータを「プラン策定(Plan)」に活かせるのはもちろん、「施策の効果測定(Chack)」に活用することが可能。さらに、常に変化する消費者のニーズのキャッチに役立てることで、「施策の改善(Action)」に対する確動性を高めることにつなげられますし、これらを行うことで自律的に「施策の実行(Do)」への相乗効果も見込まれるのだ。

常に変化するマーケットや消費者のニーズを把握するためにも、ソーシャルリスニングは継続的に行うことが重要なのである。

消費者の気持ちをリアルタイムで把握できる処理スピードと言語解析能力

Zanrooの特徴について、宮谷内氏は次のように語る。

「まず特徴として挙げられるのは、日本語を含め、17の言語に対応していること。これが実現できるのも、元々タイ語で開発されているからこそだと考えています。タイ語で使われる文字は、42文字の子音字の上下左右に母音を表す符合がついてはじめて意味を成します。このような非常に複雑な文字を、1文字1文字正確に捉える文字認識エンジンによって、日本語をはじめとする多国語についても容易に認識することが可能なのです。そして、知りたい内容に関するキーワードを入力して、分析結果が出るまでの処理スピードは最速で5秒という速さを実現しています。実際に『他社のツールと比べて非常に早く、リアルタイムな分析ができる』というお声を数多くの企業様からいただいています」

さらに注目すべき点として、同社は、同様のサービスを展開する東南アジアの企業で唯一『情報セキュリティマネジメントシステム認証(ISO/IEC 27001)』を取得。万全のセキュリティ体制の下で安心してサービスが利用できるのも魅力の1つだ。

様々な企業からリリースされているソーシャルリスニングツールの中でも、Zanrooはアジア地域におけるトップシェアを誇るが、これは以上のような特徴が評価された結果なのだろう。

日本では利用料は月額制で、投稿取得数のボリュームによって、5段階のプランが用意されている。そのためビジネス規模やニーズに合わせて無駄なく導入・運用することが可能だ。さらにソーシャルリスニングを活用するのは初めてという企業では、運用をサポートしてくれるコンサルティングサービスもあるので安心だ。

ソーシャルリスニングというと、ネガティブな発言をいち早く察知して炎上防止につなげるツールという印象を持つ読者もいるだろう。当然そのようなリスクマネジメントは必要だが、マーケティングに活用しないのはもったいない。

多言語対応なので、海外展開する企業はもちろん、国内展開のみの企業におけるマーケティングの最適化にも大きく貢献するZanroo。このツールを今後のビジネスに勝つための武器として積極的に活用していただきたい。

株式会社Zanroo Japan

代表取締役
宮谷内 泰志郎 氏

株式会社Zanroo Japan

代表者
代表取締役 宮谷内 泰志郎
設立
2017年4月17日
所在地
東京都千代田区丸の内1丁目8番2号 鉄鋼ビルディング
事業内容
オンラインビッグデータ収集・解析ツール「Zanroo」の開発・販売
お問い合わせ先
ask.jp@zanroo.com
03-6870-7495