日経ビジネスオンラインスペシャル

TOPインタビュー 株式会社Macbee Planet 代表取締役 小嶋 雄介氏

不透明で非効率的だった成功報酬型広告の健全化を実現する

成功報酬型広告の運用効率を最大化

 成果報酬型の広告(アフィリエイト)では、売上を大きく拡大することは難しい――。そう感じている企業は少なくないと思います。

 というのも、成果報酬型広告は数千から数万ものサイトの集合体でプロモーションが形成されるため、運用が不透明で、効率的な施策が打ちにくいという特徴があるからです。各媒体の把握・分析が困難であり、その結果、すべてのサイトに対して汎用性の高い同一のクリエイティブが使用されてきました。デジタル広告業界はこれまで著しい進化を遂げてきましたが、成果報酬型広告は出始めた当初からほとんど発展してこなかったのです。

 Macbee Planetは、その成果報酬型広告を軸に、全体的なマーケティング戦略を提案するコンサルティング型広告エージェンシーです。私たちは業界において長年放置されてきた課題に着目し、2017年11月、成果報酬型広告の運用効果を最大化する「Robee」を開発・リリースしました。

 「Robee」は、アフィリエイターが運営する無数のサイトを実掲載のページごとに分析し、可視化します。さらに、分析から出た課題に基づいたLP(ランディングページ)の改善をサイト単位で行います。例えば、「シミ化粧品 安心」と検索したユーザーが来訪した場合は、より信頼性を訴えるLPが相応しいと考えられます。ユーザーの流入経路や居住地、年齢などをもとに最も効果的と考えられるコンテンツを自動で検証し、サイトごとに最適なクリエイティブを表示させることが可能です(図表)。

 期待通りの情報にユーザーがたどり着ければ、満足度が高まり、コンバージョンの質が向上します。ひいては、その後のLTV(継続率)にも影響を与えます。「Robee」を通じて、不透明で非効率的だった成果報酬型広告にイノベーションを起こしたいと考えています。

小嶋 雄介氏

小嶋 雄介 氏

株式会社Macbee Planet

大学卒業後、広告代理店に就職。TVやイベント、雑誌、SP広告など、幅広いプランニングを経験。2013年、デジタルマーケティング会社の広告事業責任者として、事業を立ち上げる。2015年8月マーケティング領域のコンサルティング企業としてMacbee Planetを設立。

最適なランディングページを表示させるRobeeの機能

コンバージョンを起点にプロモーションを設計

 運用型の広告では、一般的にコンバージョンの件数が目標として設定され、その達成を目指すことに終始しがちです。しかし、重要なのはコンバージョンの“数”と“質”。いかに効率良く売上を上げ、利益に還元できるのか。コンバージョンは単なる数値に過ぎず、その明確な数値からROAS(広告費用対効果)までを追って分析することで、効果を最大化できるのです。また、成果報酬型広告の分析データを活用することで、全体的に質の高いマーケティング戦略設計を可能にします。

 例えば、福岡はバス社会といわれていますが、福岡より札幌の方が購入単価が高いというデジタル広告のデータがあれば、札幌にバス広告を出した方がより良い成果が得られる可能性があります。オフラインで取得できないデータには、売上を向上させるための多くのヒントが詰まっているのです。

 ユーザーの行動(=コンバージョン)を起点に、そこから逆算して包括的なプロモーション設計を行う手法を、「Action Driven Marketing(アクション・ドリブン・マーケティング)」と呼んでいます。デジタルで取得したデータをオフライン戦略にも活用し、統合的・横断的に“売れる仕組み”を構築できることがMacbee Planetの強みです。

Action Driven Marketing

Action Driven Marketing

海外展開を視野に3年以内にIPO

 2020年以降、ASEAN(東南アジア諸国連合)を皮切りに海外展開を計画しています。日本から少人数を送り出して徐々に拡大していくのではなく、現地の広告代理店やマーケティング会社の買収、あるいは現地企業とのジョイントベンチャー設立などにより、最初から大々的に手がけていきたいと考えています。その資金調達のため、現在、直近3年以内のIPO(株式公開)に向けて積極的に動いているところです。上場を足がかりに、「アクション・ドリブン・マーケティング」の概念を世界に広げていくつもりです。

株式会社 Macbee Planet

〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-11-11 IVYイーストビル 4F,5F

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