日経ビジネスONLINE SPECIAL
Supported by

社員を幸せにしたい 会社がすべきこと 優秀な人材が集まる、社員が幸せを感じる会社になるには何が必要だろうか。給料の額、福利厚生の充実、仕事のやりがいなどはもちろん重要な要素だ。ただ、こうした要素は会社の経営が安定して初めて実現できるものばかり。社員を幸せにできる、安定した会社になるための条件とは何かを探っていく。

Vol.1 法人向け保険に入って事業存続のリスクを減らす

エヌエヌ生命保険
チーフマーケティングオフィサー
信岡良彦氏に聞く 《前編》

金管楽器や医療器具のめっきなどを手掛ける日本電鍍工業(さいたま市)の伊藤麻美社長は、父が創業した会社を2000年に継いだ。1991年に父が急逝し、後継社長は経営の舵取りに失敗。多額の負債を抱える中で社長に就いた伊藤社長は、資金繰りに悩む日々を続けた。その後、法人向け生命保険の存在を知った伊藤社長は、こうした保険があれば当時の悩みは軽減できたかもしれないと考えた。そんな伊藤社長が、法人向け生命保険に力を入れるエヌエヌ生命保険(東京・千代田)の信岡チーフマーケティングオフィサー(CMO)に、中小企業の社員が安心して働ける会社にするために保険はどう役立つのかを聞いた。

2018.5.18

創業者の万が一に備える

伊藤急逝した父の後を継いだ前任社長が新工場を建設するなどして財務を圧迫。私が2000年に社長に就いたときには10億円を超える負債がありました。キャッシュがないのに金融機関からは融資を認められない。当時ほどキャッシュが欲しいと切実に思ったことはありません。

その後になって、経営者の急逝といった事業継続の危機を迎えた際に備えるための、法人向け生命保険があることを知りました。父が生前に保険に加入してくれていたら、もっと会社の経営は楽になったのにと思ったものです。そこで今日は信岡さんに法人向け保険についていろいろ伺おうと思います。

まず、一般的な生命保険と何が違うのですか?

信岡良彦 のぶおか・よしひこ1977年東京都生まれ。慶應義塾大学を卒業後、2001年アイエヌジー生命保険(現・エヌエヌ生命保険)に入社。営業戦略室長、経営企画部長などを経て現職

信岡基本は一緒です。たとえば親に万が一のことがあった際に家族を経済的に守るため生命保険に加入しますよね。それと同様に、主に大黒柱の経営者に万が一のことがあって、会社の借入金返済や事業運転資金の確保が必要になる場合に備えるのが法人向け生命保険です。いわば会社を支えるキーパーソンのリスクに備える保険ですね。エヌエヌ生命保険では中小企業向けに、各社の経営体制や財務状況に合わせてしっかり備えていただくために、さまざまな商品を用意しています。

伊藤法人向け生命保険はほかの会社でも販売しています。他社と比べた御社商品ならではの強みはありますか?

信岡法人向けの生命保険に特化していることです。時代や環境による中小企業のニーズの変化に応える新しい商品をスピード感を持って開発し、中小企業ならではのニーズにお応えするべく商品を細部にわたって改良するために全経営リソースを投入できることです。

伊藤麻美 いとう・まみ東京都出身。上智大学を卒業後、ラジオやテレビのDJを経て、米国で鑑定士・鑑別士の資格を取得。2000年、父が創業した日本電鍍工業の社長に就任。貴金属ジュエリーの卸販売を行うジユリコの代表も務める

伊藤なるほど。ただ、いざというときに会社を守ってくれる保険があっても、私の実感としては、日本の経営者は生命保険と経営の関わりにまだ関心が低いように思います。経営者に法人向けの生命保険に対する認識を高めてもらえるような対策は何か考えていますか?

信岡当社の場合、実際に商品を提案、販売しているのは、実は当社の社員ではなく、保険代理店、税理士、公認会計士、金融機関など経営支援のプロの方たちです。現在は約5000社の代理店と保険の販売契約を結んでいます。たとえば、税理士の先生は経営者の考え方や企業の経営状況をよく理解しています。企業ごとに異なるキャッシュフローや収益の状況を踏まえて的確なタイミングで最適な商品を提案していただいています。