2017年10月、リフォーム業界に注目の企業が誕生した。総合不動産管理会社の東急コミュニティーと建築請負会社の東急ホームズが、それぞれのリフォーム事業を統合したリフォーム専門会社「東急Re·デザイン」だ。同社代表取締役社長 細田 正典氏にその狙いを聞いた。

BtoBリフォームの力を存分に発揮する新会社

「東急コミュニティーでは、マンション管理の派生事業として専有部分のリフォームを行ってきたほか、オフィスビルや商業ビルの管理から発生する工事で実績を積み上げてきました。一方、東急ホームズは、法人向けに商業ビルやホテル、オフィスなどの事業系リフォームのほか、新築マンションのモデルルーム設営や契約者向けに家具購入サポートなどを行うコンサルティング事業本部が活動を続けてきました。このマンションリフォーム、法人向け事業、ビルリフォームを統合したのが東急Re·デザインです」

それぞれのリフォーム事業の再編はグループ内の効率化という側面もあるが、それ以上に両社の強みを生かした相乗効果が期待されている。

「当社は東急コミュニティーの子会社として、各種ビルの管理と緊密に連携して動きます。管理会社には、実は非常に大きなアドバンテージがあります。それはオーナー様との長期契約を土台にした信頼。この信頼により強く応えていくために、競争の激しい個人向けリフォーム事業で鍛えられた東急ホームズのBtoC部隊、そして幅広い事業領域のリフォームを手掛けてきた同社BtoB部隊が新たに合流することになりました。東急コミュニティーで構築した信頼と東急ホームズの営業力のシナジー効果により、価値ある提案をしていきます」

東急コミュニティーは、管理物件50万件以上を扱う管理会社最大手で、東急不動産グループ外の建物管理も積極的に請け負う、グループでは特異な存在。東急コミュニティーを母体にする東急Re·デザインは、グループ以外のさらなる市場拡大も進めている。

「当社の社名には、リフォーム、リニューアル、リノベーションの空間を再構築して新たな価値を創出する“Re”と、創造性や新規性といった “デザイン”を冠しています。今後、フロー型社会からストック型社会へ環境が変化していく中で、当社の活動範囲は広がっていくはずです」

建物の陳腐化防止のみならず新築にも負けない魅力を

同社はマンション居住者向けのインテリアリフォーム事業部、そして法人向けリフォーム事業を展開するスペースパートナー事業部の2本柱から成る。目を引くのは事業用施設のバリューアップをめざして調査から設計、施工、アフターサービスまで全工程をワンストップで担う「スペースパートナーズ」のサービスだ。同事業が得意とするのはホテル、ビル・オフィス、商業施設、医療・介護施設、スポーツ施設などに新たな価値を創出するリフォーム。最近はとりわけホテルの引き合いが強いと細田社長は話す。

「リゾートホテルもさることながら、全国展開する都市型ホテル『東急ステイ』が急成長しています。稼働率は今や90%を超え、客室単価もかなり上昇しました。これは我々独自のデザインリフォーム力が現在の時流をうまく捉えることができた証とも考えています。既存ホテルの陳腐化を防ぐという発想にとどまらず、いかに空間に新たな価値を創出し、新築に負けない魅力を生み出すかという視点、そして、それを実現する設計・施工力がなせる業だと自負しています。このワンストップの強みをホテルのみならず、他の分野にも広く生かしていきます」

働き方改革が叫ばれる中、よりフレキシブルな働き方に対応するためのオフィス改変需要も高まりつつある。

「大きなチャンスです。まずは自社の働き方改革を推進し、サテライトオフィスの活用とペーパーレス化を進めて、オフィスに依拠しない体制を整えます。こうした自社の事例も公開し、お客様にご提案していきたいと思っています。ご覧いただける事例を一つでも多く増やしていくことが、成長のエネルギーになると考えています」

「空間から、未来を創るパートナーでありたい」―東急Re·デザインのBtoB向けサービス「スペースパートナーズ」―

取締役常務執行役員 スペースパートナー事業部 事業部長 瀧田 裕之氏
取締役常務執行役員 スペースパートナー事業部 事業部長 瀧田 裕之氏

「スペースパートナーズ」には、「空間から、未来を創るパートナーへ。」という思いを込めています。私たちの強みは、すべてのジャンルの建物を対象にしていること。そして、お客様の事業発展という目的を共有して、調査から企画提案、設計、施工、その後の相談までワンストップで対応できることです。事業部にはジャンル別に都市施設、ビル、ウェルネス、レジデンスの各営業部があり、各部にワンストップで対応できる人員を配置。加えて、これらと独立したクリエイティブ営業部があり、各営業部とセットで動きます。独創的に“夢を語る”クリエイティブ営業部が随行することによって、お客様の要望をはるかに超える付加価値の創造をめざしていきます。

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