ITモダナイゼーションSummit 2018 どうする?最後のレガシー

日本企業におけるレガシーシステムの
モダナイゼーションのポイント

アクセンチュア株式会社
テクノロジーコンサルティング本部
テクノロジーアーキテクチャグループ
アソシエイト・ディレクター
中野 恭秀

ワールドワイドでの豊富な実績や強力な組織体制を活かし、上流のコンサルティングから開発・運用に至るまで、レガシーシステム移行のトータルソリューションを提供するアクセンチュア。DevOpsによるテスト自動化で、低コストで短期間、高品質なCOBOLアプリケーション移行を可能とする。さらにはクラウド活用などもあわせ、最適なモダナイゼーションを実現し、顧客のビジネス強化に貢献する。

“すりあわせ”で細かく作り込んだ
日本型基幹システムゆえに移行が困難

アクセンチュア株式会社
テクノロジーコンサルティング本部
テクノロジーアーキテクチャグループ
アソシエイト・ディレクター
中野 恭秀

変化の速いデジタル時代、企業は競争力を保持・向上するため、ソフトウェア主導の高速ビジネスが求められる。アクセンチュアはその実現のため3つの新しいアプリケーション戦略を提唱する。1つ目は各モジュールの疎結合によって、硬直化したレガシー・アプリケーションからの転換を図る「リキッド・アプリケーション」、2つ目は高度な自動化・自律化で複雑性を低減し、問題解決力を加速する「インテリジェント・アプリケーション」、3つ目はIoTなどで接続しつつ、ビジネスパートナーやエンドユーザーを巻き込んだエコシステムを構築する「コネクテッドアプリケーション」だ。

「既存システムのCOBOLアプリケーションを3つの新しいアプリケーション戦略に沿ってスムーズに移行することこそが、真のモダナイゼーションであると私たちは考えています。同戦略を実行する上で有効な手法がマイクロサービスです」とアクセンチュアの中野恭秀氏は語る。

日本企業でのモダナイゼーションは欧米企業に比べて難しいといわれる。中野氏はその主な理由を「レガシーシステムの多くは、社内や取引先の要望などに細かく応える複雑なアプリケーションが、低容量なメモリなど少ないリソース上でも動作するよう、“すりあわせ”で作り込まれているため移行が困難です。一方、ERPへの全面刷新は業務を合わせられないなど非現実的です」と説明。続けて、「特に現在残っているシステムはミドルウェアなどの関係から過去に手を付けられなかったものばかりであり、それらの移行は非常に困難です」と指摘する。

DevOpsによるテスト自動化を軸に
低コスト・短期間・高品質な移行を実現

既存アプリケーションが書かれているCOBOL自体、言語として必ずしもレガシーではない。COBOL for JVMやCOBOL for .NET、オープンソースCOBOLは最新のプラットフォーム上で自由に使え、COBOLはいまだビジネス・トランザクションの70%を占めている。アクセンチュアでは、レガシーの線引きをテストケースの有無を基準に行っている。

「私たちは移行が困難なレガシーコードとは、テストケースがないものであると定義しています。オープン化にせよJavaで書き換えるにせよ、スムーズに移行するにはテストケースを揃え、テストを自動化することが重要です。テスト自動化を可能とするDevOpsの仕組みは近年、COBOLでも使えます(DevOps for COBOL)」(中野氏)

COBOL向けDevOpsは具体的には、IBMメインフレーム環境(zOS)を仮想化してオープンサーバー上に展開し、Eclipse上での開発を可能とする(DevOps on Mainframe)。

DevOpsを組み合わせたテスト自動化の導入によって、モダナイゼーションを強力に推進する。「現新比較用のテストケースを大量に蓄積していくことで、レガシーコードからの脱却を達成できます。そして、一般的な移行においてはテストのフェーズで工数のピークを迎えますが、DevOpsによる自動化で開発生産性を向上することで、ピークを大幅に抑えることができます。その結果、移行期間とコストの削減、品質向上を実現できます」と中野氏は強調する。

アクセンチュアでは、DevOpsを組み合わせたテスト自動化の環境構築ソリューションを提供している。クラウド上にテストサーバーを構築し、その中にテストケースを蓄積する方式を推奨している。

あわせて、ソースコード変換ソリューションも提供。「変換はワールドワイドでの豊富な実績をベースに実施し、独自の商習慣への対応をはじめ日本企業ならではの難しさがある部分については、パートナーの国内ベンダー様と協力しながら進めます。このような体制によって、高品質な変換を短期間で実現します」(中野氏)。

コンサルティングから実装、運用まで
移行のトータルソリューションを提供

プラットフォームのクラウド移行も、モダナイゼーションのテーマの1つである。日本はグローバルに比べて、基幹系のクラウド利用が少ないのが現状だ。

「メインフレームの基幹系のクラウド移行は大きなコスト低減効果を得られます。アクセンチュアのメッセージは『“クラウドに移行するか否か”ではなく“いつ、どのように”』であり、基幹システムのクラウド移行を強くお勧めしています。AWS、Azure、GoogleのNo.1インテグレーターとして、タイミングやロードマップの策定など、お客様のクラウド移行を支援します」(中野氏)

さらにはアウトソーシングサービスなども加え、顧客のモダナイゼーションをトータルで支援する。「戦略系コンサルティングといった上流からシステム設計・開発、オペレーション、デジタル化まで、エンド・トゥー・エンドの幅広いサービスをワンストップで提供します。国内約1万人、グローバルで40万人以上のリソースを活かし、お客様のビジネスに貢献します」と中野氏は述べた。

お問い合わせ

アクセンチュア株式会社

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