働き方改革実践紹介/Sansan株式会社 「仕事の質」を重視した働き方改革を推進 2-in-1ノートの活用でコストや管理負荷も半減

目標は世界のビジネスシーン変革 自らの働き方も積極的に変えていく

Sansan株式会社 経営管理部 ITインフラデザイングループ/CSIRT マネジャー 久永 航氏
Sansan株式会社 経営管理部 ITインフラデザイングループ/CSIRT マネジャー 久永 航氏

名刺にまつわる課題をコミカルに表現したテレビCMでお馴染みのSansan。「ビジネスの出会いを資産に変え、働き方を革新する」をミッションに、クラウド名刺管理サービスを展開している。そのビジョンやサービス内容は市場から高く評価されており、法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」の利用企業数は6000社を突破、個人向け名刺アプリ「Eight」の利用ユーザー数も200万人超へと急拡大している。

事業の成長に伴い、拠点数、社員数とも拡大傾向にある。2017年末時点で、社員数は前年比から100名ほど増えた、300名へと増強。現在も継続的に、毎月10名程度が入社している。

「当社の最大の特長は、ミッションドリブンな会社だということです」と語るのは、Sansanの久永 航氏。これだけの急成長を続ける中、常に自らのミッションに立ち返り、自分たちの仕事のやり方も、革新し続けているという。「私たちが目指しているのは新たなサービスを通じて働き方や商習慣を変えていくことですが、そのためにはまず自分たちの働き方を変えていかなければなりません。そのためのトライアル&エラーを、日々繰り返しているのです」(久永氏)。

その一例として久永氏が挙げるのが、徳島県神山町の古民家を借り受け、サテライトオフィスとして開設した「Sansan神山ラボ」だ。ここは本社とライブカメラで接続されており、離れた場所にいるにもかかわらず、まるで隣の部屋にいるかのようなコミュニケーションが可能だ。「Sansanには他にもリモートオフィスがありますが、これらも常時接続してライブカメラ映像を流しています。また外出中の社員が気兼ねなく使えるレンタルスペースも契約。業務システムの『総クラウド化』も実現しており、いつでもどこででも仕事ができる環境を整備しています」と久永氏は説明する。

同社が目指しているのは、単に「働きやすいこと」や「効率性を上げること」ではない。最も重視しているのは「仕事の質を高めること」。そしてその最終的な目標は、会社のミッションを具現化するとともに、そのバリューをより多くの顧客に伝え、世界のビジネスシーンを変革することだという。


営業でタブレットへのニーズが増大 低コストで対応するため2-in-1を採用

このような取り組みの中、近年急速に高まってきたのが、フロント営業におけるタブレットへのニーズだ。Sansanでは従来、フロント営業やコンサルタントにノートPCを配布し、申請があった場合には社外持ち出しを認めていたが、これに加えてタブレットも持ち歩きたいという声が増えていたという。

「フロント営業は客先や展示会などで自社サービスをプレゼンすることが多いのですが、現地にプロジェクターが設置されていないことも多く、キーボードやマウスでノートPCを操作してから180度回転させて、画面を相手に見せる必要がありました。これでは会話がスムーズに進みません。タブレットであれば相手と一緒に画面を見ながら操作でき、スマートなプレゼンが可能になります」(久永氏)

しかしノートPCに加えてタブレットも配布するとなれば、コストが倍増してしまうことに加え、管理負荷の問題も出てくる。すぐに使える状態にするためのキッティングや、資産管理、障害対応のコストも当然増える。そこで同社が着目したのが、2-in-1ノートブックの存在だった。これならタブレットとノートPCの機能を1台でカバーでき、ユーザーにとっても持ち歩く機材が減るため、負担が軽減することになる。

ITインフラデザイングループは早速、機種選定に着手。主要メーカーの複数製品を比較検討した上で、最終的にデルの2-in-1ノートブック「Latitude 7285 2-in-1」の採用を決めた。これは高精細ディスプレーと長時間稼働バッテリーを備えた、Windows搭載法人向け2-in-1。キーボードを接続すればフルスペックのノートPCとして利用でき、キーボードを切り離せば軽量薄型のタブレットとして活用できる。

「最終的にはスペックと価格で決定しましたが、もちろん使い勝手も重視したポイントです」と久永氏は話す。特に配慮したのが、キーボードのクオリティと、キーボードが脱着可能な点だったという。「業務端末からのリプレースになるため、タイピングしにくいキーボードでは役に立ちません。プレゼンで利用する場合には、キーボードを切り離した方が扱いやすく、よりスマートなプレゼンが可能になります。また、外出にはタブレットのみを携帯したいというニーズも少なくありません」(久永氏)。

その一方で、デルの直販体制も高く評価しているという。メーカーの担当者と直接話せることで、正しい技術情報をタイムリーに入手することが容易になる上、ユーザーとしての要望も伝えやすくなるからだ。


高くなったプレゼンの質感 業務効率もノートPCと同等レベル

Sansan株式会社 経営管理部 ITインフラデザイングループ/CSIRT マネジャー 久永 航氏

Sansanでは現在までにLatitude 7285 2-in-1を約50台導入し、フロント営業に配布している。これによってプレゼンの質感は、大きく向上したという。「お客様と同じ視点でタッチパネル操作ができるため、その都度画面を回す必要もなく、会話も弾むようになりました。私たちが何を目指し、そのためにどのようなサービスを展開しているのか、お客様にもより伝わりやすくなったのではないでしょうか」と久永氏は評価する。中には、アクティブペンで強調ポイントを書き込みながら、プレゼンや商談をしている担当者もいるという。

またノートPC+タブレットという構成ではなく、これらを1台にまとめ上げたことで、コスト抑制にも貢献しており、キッティングや運用管理コストまで含め、単純計算で約半分のコストに抑えられたという。

もちろん資料作成などの業務も、従来のノートPCと同等の効率で行える。前述のレンタルスペースで作業を行うフロント営業も少なくない。またオフィスに戻れば外付けのサブモニターに接続でき、大画面で作業が行えるようになっている。

Sansanでは、今後も仕事の質を重視した働き方改革を積極的に推進していく計画だ。「デルの担当者には、グローバルでのベストプラクティスや、モデルケースといった情報を教えていただきたいと思います。業種・業態にこだわらず参考にし、メリットのあるものは積極的に取り入れたい。今後も自らトライアルを続けることで、少しでも世界を変えていくことに貢献していきたいですね」と久永氏は先を見据えている。


企業プロフィール Sansan株式会社