「裏切りに、言葉はいらない」鈴木亜美主演。ホテルの部屋で繰り広げられる裏切りの連鎖。誰が味方で誰が敵か……。

監督インタビュー
見ることができない世界を見られる喜び
北斎の作品の中にまるごと飛び込もう

監督の石井貴英氏

 「普段の作品はVRが少ないので、今回のお話をいただいて『普通の動画ではできないことをやりたい』という思いが募り、お引き受けすることにしました。月の裏側を見たり、深海に潜ったり、幽霊が出るホテルに真夜中にいたり――こうした普通には経験できないことを体験できるのがVRの強みだと考えたからです。経験できないことの中に、時間軸の移動もあります。未来に行ったり、過去に戻ったりすることはできません。今回は、過去に行きたい、それも『和』が好きなので江戸時代に行ってみたいと考えました。

 その中でも興味を持ったのは浮世絵です。一番好きな浮世絵師であり、西洋美術にも影響を及ぼした葛飾北斎。その世界に、VRで飛び込んで見ることはできないかと思ったのです。浮世絵は平面的な作品です。後ろも前も描かれていないわけですが、VRを使って浮世絵の『世界』に入ったときに作品の前後の空間がどのようになっているかを表現してみようとしました。

 北斎が描いた浮世絵には、当時の人々の活気が映し出されています。市井の営みや美人たちの所持品や仕草をよーく見てみると、現代の人たちも『私たちと一緒じゃないの』という気持ちが生まれてくるでしょう。そういう共感する気持ちが一歩でも前に進めば、作品を作った甲斐があると思っています。

 実際、北斎は見たままには描いていないですよ。目から入った視覚情報を勝手に非現実的な3D化をしてそれを視点変換しながら絵にしているようです。波の下にあんなふうに富士山が見えるわけはないんですよね。それだけに、北斎の浮世絵はVRとの親和性が高いと思います。世代を問わず楽しめるように作っているので、浮世絵を見てみようかなと思ったり、当時の人の気持ちに共感したりしてくれたらうれしいです」

※写真をクリックすると各作品紹介・監督インタビューページへと移動します。

「VR SHORTS」は
「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2018」が
国内の映画祭として初めて設立したVR部門です。

開催期間:2018年6月8日(金)~10日(日)
会場:六本木ヒルズ ヒルズ カフェ/スペース
http://www.shortshorts.org/2018/ja/program/vr.php

VR Story Seek®は「VR 360°プログラム」内にて上映予定です。※鑑賞は無料です。当日券のみ(事前予約はございません)

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