ITモダナイゼーションSummit 2018 どうする?最後のレガシー

今こそシステムにも改革を
- 働き方改革は人だけじゃない! -

コベルコシステム株式会社
インダストリーソリューション本部
第1開発部 部長
秋山 豊

「働き方改革」が国を挙げての喫緊の課題となっているが、人の働き方改革と同様、時代に追い付いていないシステムもまた働き方改革が必要と、コベルコシステムの秋山豊氏は訴える。その実現に有効な手法がITモダナイゼーションである。具体的な事例を用いて、その効果や、プロジェクトの進め方、時間やコストを抑制するためのツールやサービスなどについて紹介した。

人と同様にシステムにも働き方改革が必要

コベルコシステム株式会社
インダストリーソリューション本部
第1開発部 部長
秋山 豊

秋山氏は、現在多くの企業で推進されている働き方改革の前提として、人の働き方の変遷を説明。1980年~を産業の時代、2000年~を情報の時代、2020年~をアイデアの時代と定義し、組織や技術、雇用形態などの変化を紹介した上で、「変化に対応した働き方が求められています」と語る。

一方同じ時間軸で、システム・技術の変遷も分析し、1980年~をメインフレームの時代、2000年~をオープン・ダウンサイジングの時代、2020年~をクラウドの時代と定義。「ハードウェアやソフトウェア、通信やデータベース方式など、あらゆる要素で変革が起きているが、企業内には時代の変遷に追い付いていないシステムがまだ残っています。その弊害として、特にメインフレームにおいては、独自プロトコルによるシステム間連携や、保守切れ、バッチ処理など技術的課題があり、最新技術への対応も難しくなります。そのため、サービスレベルの向上が困難で、コストも肥大化するなど多くの問題を抱えています」と指摘する。

これらの課題を抱えたシステムの働き方について、「ブラックといわれる企業で過重労働などが放置される状況と同様、システムも改革をせず利用し続けることは可能です。ただし、システムの働き方を見直すことによって、企業の成長やコストダウン、リスク回避、グローバル展開、IoTやAIなどの最新技術の取り込みが可能になります」と、その意義を語る。

システムの働き方改革により
ITリスクの回避や環境変化への対応力強化を実現

システムの働き方改革の有効な手法の1つが、ITモダナイゼーションである。秋山氏はその具体例として、ある製造業でメインフレームを撤廃し、ハードおよびソフトのオープン化を実現した事例を紹介している。ITモダナイゼーションを実施した結果、バッチとオンラインを同時実行できるようになり、納期回答時間を最大4分の1に短縮し、受注機会損失も減少。また、Web標準技術によるシステム間連携が可能になり、環境変化への迅速な対応や、デジタルビジネスとの融合や最新技術の取り込みも容易に。さらに、性能改善やスケーラビリティの確保、投資コストの抑制なども実現したという。

では、このようなメリットの多いITモダナイゼーションを、どのように進めればいいのだろうか。秋山氏は、まず現行のシステムを2つに分けることから始めることを推奨する。「定型業務や法対応などの標準化領域は守る領域に、企業収益の源泉となる独自の業務などは攻める領域として明確に分け、攻める領域にコストをかけるべきです。そのうえで、業務プロセスとシステム資産の2つの観点から現行分析を行い、移行計画を作成した後、どのシステムをどの手法で移行すべきかを決定します。移行手法には、リビルド、リプレース、リライト、リホストなどがあります。一から作り直すリビルドは多様な要求に対応できるが、費用も時間もかかります。一方ハードウェアを置き換えるだけのリホストは費用も時間も抑えられるが、システムの機能は現状と大きく変わりません。それぞれメリット・デメリットがあるので、最適な手法を選ぶことが重要なポイントです」。

コスト削減と時間短縮を可能にするツールやサービス

ITモダナイゼーションの必要性に異を唱える人は少ないだろうが、ネックとなるのが費用と時間の問題だ。それらを抑制するため、秋山氏はツールやサービスの活用を勧める。「ITツールやサービスを駆使することで、期間短縮やコスト削減をしつつ、品質を守ることができます」。

その具体例として、まず「現行資産分析サービス」を紹介。コベルコシステムでは、プログラムの特性を分析する「量的分析」と、システムの全体像を理解できるようにする「可視化分析」を提供している。前者は、プログラムそのものの複雑さや改修頻度などを分析することで、最適な移行手法を導き出すことができる。一方後者では、全体像を理解することで、関係者間であるべき姿を共有できるようになる。

コンバージョンツールとしては、VB6、PowerBuilder、RPGなどをJavaに置き換える「Code Generator」を紹介。このツールを使うことで、リライト時の品質を担保でき、開発工数や期間の短縮も可能になります。

また、パフォーマンスや運用保守の改善を可能にする「DB最適化サービス」も併せて紹介。これはホストをオープン化する際に起こりがちな、レスポンスの問題を解決するサービスである。コベルコシステムでは、一般的なパラメータのチューニングに留まらず、プログラム構造にまで踏み込んで改善提案を行う。秋山氏は、「あるお客様では、10万件の帳票出力に最長22時間かかっていたところを、2分にまで短縮しました。初回の診断分析は無料ですので、今お使いのシステムの性能について困っている方は、ぜひご相談ください」と語る。

最後に秋山氏は、「人の働き方改革は、制度、仕組み、システムなどで改革していきますが、システムもITモダナイゼーションという手法を使って、働き方改革を行う必要があります。これにより、さらなる成長やトレンドのキャッチアップ、サービス向上、グローバル化、リスク対応などに手を打つことが可能になります。ぜひシステムにも働き方改革を実施してください」と締めくくった。

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