ITモダナイゼーションSummit 2018 どうする?最後のレガシー

COBOL資産の安全・効率的な移行で
システムのモダナイゼーションを支援

マイクロフォーカス株式会社
COBOL事業部 営業部 マネジャー
浅井 圭子

マイクロフォーカスでは、メインフレーム上のCOBOL資産を次代へと継承していくためのクロス開発やリホスト、マイグレーションといったソリューションを提供。これらのうち、リホストソリューションを採用して“脱メインフレーム”を目指した取り組みを推進したのがLIXILだ。既存資産をそのまま再利用することで、リスクを最小限にとどめた移行を実現。システムの処理性能が向上するなどのメリットも得られた。

時代とともに進化する技術動向に
追随してCOBOL製品を進化させる

マイクロフォーカス株式会社
COBOL事業部 営業部 マネジャー
浅井 圭子

COBOLで記述されたアプリケーション資産は、今も様々な産業分野の広範なシステムにおいて稼働を続け、多くの企業のビジネスを支えている。「マイクロフォーカスはオープン環境で稼働する『Micro Focus COBOL』のベンダーとして、時代とともに進化する技術動向を常にキャッチアップしながら、製品を進化させてきました」とマイクロフォーカスの浅井圭子氏は語る。

例えば、Webが普及する中で特にフロントエンドシステムの中心を担うようになったJavaに関しては「COBOL for JVM」を提供。COBOLのソースコードをコンパイルすることで、JVM上で動作するバイトコードを生成できるようにしていることもそうした取り組みの1つだ。また、最新の統合開発環境「Micro Focus Visual COBOL」においては、コーディングやビルドはもちろん、静的コード解析や単体テストフレームワーク、カバレッジ分析などの機能を網羅。Jenkinsなどのツールを用いた継続的インテグレーションによるアジャイル開発にも対応している。

マイクロフォーカスでは、同社が提供するこうした様々な機能を組み合わせるかたちで、3つのソリューションを提供。その1つめが「クロス開発ソリューション」。そこでは、IBMのメインフレーム上で稼働するCOBOL、JCL、CICS、IMSといった資産についての開発・テストを、オープン環境上でサポートしている。

2つめは「リホストソリューション」で、同じくIBMメインフレーム上のCOBOL、PL/I、JCL、CICS、IMSの各資産について、開発・テストだけではなく、その実行も含めたオープンシステム環境への移行を支援。既存資産をそのまま再利用することで、移行にかかるコストやリスクの大幅な軽減を可能にしている。

そして3つめが「マイグレーションソリューション」で、IBM製ないしは国産メインフレーム、あるいはオープンレガシー環境のCOBOL資産にかかわる開発・テスト、および本番稼働までの新たな環境へと移行することを支援するものだ。「リホストが基本的に既存資産を再利用するものであるのに対して、こちらは、例えばJCLをShellに、IMS DBをRDBに置き換えたりといった対応も含めて、あくまでもシステムのモダナイズを念頭においた移行を支援するものとなっています」と浅井氏は説明する。

基幹業務システム統合化の一環で
リホストによりCOBOL資産を移行

キヤノンITソリューションズ株式会社
SIサービス事業部
ソリューション開発本部
ソリューション開発第四部(マイグレーション開発部門)
プロジェクトマネジメントスペシャリスト
戸村 浩明

建築材料・設備機器業界の最大手として知られるLIXILでは、「Micro Focus Enterprise Developer」「Micro Focus Enterprise Server」を中核としたマイクロフォーカスのリホストソリューションを採用し、維持コストのかさむメインフレームによるシステム運用からの脱却に取り組んだ。2011年4月に国内の建材・設備機器分野の主要メーカー5社の統合により誕生した同社では、統合以前に各社が個別に構築・運用してきた基幹業務システムの統合化を目指す「L-One」プロジェクトを2014年に立ち上げているが、今回のリホストの取り組みはその一環となるものだ。

「この先も現行機能を維持すべきシステムを対象に、リプレースやリライトなどのアプローチも検討されましたが、リスクを抑えた効率的なオープン環境への移行が可能であることをLIXIL様では評価し、リホストを選択されました」とキヤノンITソリューションズの戸村浩明氏は語る。取り組みに当たっては、リホストの領域での実績が豊富なキヤノンITソリューションズがパートナーとして選定された。

機能・品質を維持して全資産を移行
性能向上などの付加価値も享受

今回のリホストにおける移行対象資産としては、IBM z/OS上のCOBOL 2,187本、アセンブラ 17本、MFS画面 93本、JCL 2,670本のほか、サードパーティ製の特殊ユーティリティ関連のものやA-AUTOのジョブスケジュール定義、IMS DB、SAM・PDSファイルなどで、これら資産自体には極力手を加えず、マイクロフォーカスの提供するツール群を活用したストレートコンバージョンによって、Windows Server上のMicro Focus Enterprise Server環境への移行が目指された。

「例えば、COBOL資産について既存環境では、簡易言語をRSP-COBOLというLIXIL様独自プリコンパイラによってOS/VS COBOLに展開するというアプローチが採られていましたが、そのOS/VS COBOLのソースを移行ツールでMicro Focus COBOLに変換。RSP-COBOL自体、アセンブラで記述されていましたが、そのCOBOL化も行って、保守効率を維持できるようにしました」と戸村氏は紹介する。

また、そのほか苦労したポイントとしては、メインフレームの既存プログラムの出力結果と、変換後のプログラムの出力結果が合致しているかどうかの現新比較を行う際、メインフレーム側からどういうタイミングでデータを採取するかといった点にも細かな配慮が必要だったこと。「こうしたことも含めて、プロジェクト全般を通じて、当社、マイクロフォーカス、そしてLIXIL様が一枚岩となって問題を1つ1つクリアしていったこと。それが今回の移行プロジェクトを成功に導く重要な原動力となりました」と戸村氏は強調する。

プロジェクト実践の結果、当初掲げた品質やコスト、納期にかかわる目標をすべてクリアしながら、現行機能を維持して全資産の移行を完了。本番稼働以来、約1年を経た今日までシステムトラブルはゼロで、さらにバッチの総処理時間が半分になるといった成果もLIXILにはもたらされている。

「マイクロフォーカスでは、強力なツール群と豊富な知見によって、既存COBOL資産のオープン環境への移行、さらにはそのモダナイズを目指すお客様の取り組みに、今後も貢献してまいります」と浅井氏はあらためて強調する。

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COBOL事業部 営業部

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