EV活用による工事変革事例|ミライト e-NV200が拓く騒音ゼロの革新的な工事スタイル 近隣に迷惑をかける心配なしに現場に向かえるという安心

マンホール内で行う通信回線の開通工事には、照明器具や送風機などを使用するため電源が不可欠。
しかしエンジン発電機では、大きな運転音で近隣の迷惑になりかねない。
日産自動車の電気自動車(EV)、e-NV200は「動く電源」として、静かな工事環境を実現してくれる。

店の雰囲気が壊れる!発電機の音に苦情が

 工事に対する苦情への対応は現場の悩みのタネに違いない。それは、マンホール内で行う通信回線の開通・保守工事でも共通だ。

 工事そのものはマンホール内。問題になるのは、工事に欠かせないエンジン発電機の運転音だ。

 ミライトNTT事業本部アクセス事業部東京アクセスサービスセンタ新木場技術センタ工事長の根本大介氏はその問題をこう説明する。

 「主に飲食店舗から、発電機の運転音で店の雰囲気が壊れる、というお叱りを受けます。『誰に断って工事しているんだ』と言われることもしばしば。工事中止を迫られたこともあります。そうなると、作業を中断せざるを得ません」

 工事に発電機は欠かせない。使用する機材が電気を用いるためだ。具体的には、マンホール内部を照らし出す照明器具やマンホール内部に新鮮な空気を送る送風機、それに安全確保のため酸素濃度を計測する測定器である。マンホールの底に溜まった雨水を汲み出すポンプが必要になることもある。

現場の課題に応えた、電気自動車e-NV200

 これまでにも考えられる限り、必要な手は打ってきた。

 根本氏が担当する工事エリアは主に東京都中央区内。店舗や事業所の集まる地域だ。「工事に入る前には、現場近くの店舗や事業所に時間帯など工事の概要を書面で知らせるなど、その周知を徹底してきました。さらに、過去にお叱りを受けたことがあるエリアであれば、工事の時間帯にも気を配ってきました」

 それでも、現場にとっては不安が尽きない。いつ苦情を受けるとも分からないだけに、精神的な負担は大きい。近隣の理解をいただいてこその工事であり、実際にお客様からの声が上がれば、その対応に時間を割く。

 現場が抱えるこうした課題に応えたのが、新木場技術センタが2年前に導入した日産自動車の電気自動車(EV)、e-NV200である。新木場技術センタでは100台を超える工事車両について準備が整い次第、順次、EV化を進めており、敷地内には急速充電器を設置し一般にも開放している。

「動く電源」として、給電機能を利用する

 最大の特徴は、給電機能を持つため、車両そのものを「動く電源」として利用できること。フロントパネル中央と助手席シート背面下部の2カ所には100Vコンセントが取り付けられており、そこにプラグを差し込めば、すぐに電気を利用できる。

 エンジン発電機と違って音が一切出ないというメリットは大きい。根本氏は「過去の経験から発電機は使えそうにないエリアでも、e-NV200なら安心して現場に向かわせることができます」と、一例を挙げる。

 通信回線の開通工事では、現場近くのNTT東日本の拠点や顧客が回線を利用する場所と連携を取りながら作業を進めるため、次の作業に向けてマンホール内で待機する時間もある。工事時間は長くて4時間程度だが、その間ずっと電気を必要とするわけではない。

閉ざされた空間でも、ガス中毒の心配なし

 ミライト新木場技術センタ副工事長の太田真史氏は「エンジン発電機を使用していた時は、待機時間中は音の問題を起こさないように、その運転を一時的に停止したりしていました。e-NV200を利用すると、その煩わしさがありません」と指摘する。

 騒音の問題以外にも、e-NV200には工事を安心して進められるという良さがある。一酸化炭素中毒の危険がないという点も、その1つだ。

 エンジン発電機は燃料にガソリンを用いるもので、一酸化炭素を含むガスを排出する。トンネルのような閉ざされた空間で誤って使用すれば、作業員が命の危険にさらされることになりかねない。一方、利用時に空気を汚さないe-NV200なら取扱いが簡単な上に安全安心な工事が約束される。

 ミライト新木場技術センタ長の小山剛氏はこう強調する。

 「SNSやメール文化の浸透で工事に不快を感じれば、たちまち一方的な意見が拡散し、実態よりも深刻になる時代です。苦情には1件ずつ誠意をもって対応していますが、近隣の方に不快感を与えずに工事を終えられることが最も望ましい。何より重要なのは、問題が起こらないということ。e-NV200を導入してからは、現場で騒音が原因で何か問題が生じたということは一切ありません」

災害時は非常用電源。災害対策本部で活用

 工事車両としても申し分ない。バンタイプの車両は、5人乗り用なら荷室長は最大1900㎜で最大積載量は500〜600㎏。しかも、走行性にも優れる。「EVはガソリン車に比べパワーがあります。機材を積んで車体が重くなっても、ブレーキの踏み方などに気を使わずに済みます」(太田氏)。

 災害時には、拠点ごとに設置する災害対策本部用の非常用電源としても活用が期待される。e-NV200は苦情を気にせずに電気を利用できる安心だけではなく、非常時に電気を確保できる安心も兼ね備えている。

問い合わせ先
日産自動車株式会社
お客さま相談室
0120-315-232 受付時間:9:00〜17:00
https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/env200.html
株式会社ミライト NTT事業本部 アクセス事業部 東京アクセスサービスセンタ 新木場技術センタ 写真左から 太田 真史 氏 副工事長 小山 剛 氏 センタ長 根本 大介 氏 工事長
ミライトの新木場技術センタではビルのエントランス前に急速充電器を設置。工事車両として用いる日産自動車の電気自動車(EV)、e-NV200もここで充電する。この急速充電器は一般にも開放されている
「動く電源」として用いるe-NV200からは、コードリールを通じて機材に電気を供給する。左手、蛇腹状の管が送風機。オレンジの防護柵で囲ったマンホールの中に新鮮な空気を送る役目を果たす※写真は電源コードの接続が分かりやすいようにドアを開けて撮影したものです。通常は安全の面からドアは締めて使用します
e-NV200の車両内には、100Vコンセントがフロントパネル中央と助手席シート背面下部の2カ所に設置されている。写真は、助手席シート背面下部のもの
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