• BPnet
  • ビジネス
  • PC
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • NATIONAL GEOGRAPHIC
  • 日経電子版
日経テクノロジーONLINE SPECIAL
IoE導入事例:双葉工業株式会社/「工具の寿命を正確に把握したい」

多彩な工作機械を駆使して少量多品種の機械部品加工を請け負う双葉工業は、IoEソリューションを導入し、加工装置で使う工具の寿命をあらかじめ把握できるシステムを開発。横形マシニングセンタに実装している。

 工具寿命の「見える化」は、現場に様々なメリットをもたらしている。例えば、工具寿命をあらかじめ把握することで、より正確な生産計画を組めるようになった。「勘や経験といった数字にしにくい情報だけに頼らなくなったことで、工具交換に関する余計なマージンを意識せずに計画を立てることができるようになりました」(脇坂氏)。

 現場の作業者の意識も変わってきた。「上からの指示で動くのではなく、『見える化ボード』などデータを基に作業者自ら考え、次の行動へ移す人が増えたように思います。経験や勘ではなくデータで判断することは、現場の技術を伝承するうえでも有利だと考えています」(脇坂氏)。

 IoEをベースに工具寿命を予測するという画期的な仕組みを現場に採り入れるプロジェクトは、まだ始まったばかりだ。「富士山の登山で言えば、まだ1合目。これから取り組むべきことがたくさんあります。例えば、生産計画がどんなに複雑になっても、正確に工具の寿命を把握できるようにしたいです。ヒカリグループにはタイと中国にも工場があります。現在、立形マシニングセンタの稼働率向上を目指し、ワークセッティングを外段取りで行い、自動でパレット交換するという自社開発のシステムを各拠点に展開しようとしています。今後はこのパレットチェンジシステムと、ジェイテクトのIoEとの融合を図り、グローバル生産システムを構築したいと考えています」(脇坂氏)。

双葉工業のIoEシステム
2台のジェイテクトの横形マシニングセンタのうち1台にセンサーを取り付けて、主軸の振動やトルク、切削油の温度、流量、油圧などを、エッジ型解析モジュール「TOYOPUC-AAA」を組み込んだ「TOYOPUC-Plus」で収集。アンドンや現場タブレットでの見える化を図るとともに、ジェイテクト側とのクラウドを介した共有システムを構築した。
IoEシステムを構成するジェイテクトの製品