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日経テクノロジーONLINE SPECIAL
TOP INTERVIEW・前編 製造業にかかわる全ての企業が変革を迫られる時代に/「ラインビルダー」として製造業に貢献するジェイテクト

製造業が大きな変革期を迎え、いま多くの企業がものづくりの革新に挑もうとしている。こうした企業を、ジェイテクトは「ラインビルダー」として積極的に支援する考えだ。その取り組みの軸となるコンセプト「モノ・ヒト・コトをつなぐ『IoE(Internet of Everything)』」の本質や、同コンセプトの背景にあるビジョンなどについて同社取締役副社長の井坂雅一氏に聞いた。

井坂雅一
ジェイテクト
取締役副社長
工作機械・メカトロ事業本部長

「トヨタ生産方式」で磨いたワザ
革新へのビジョンづくりも支援

 ラインビルダーとしての務めを果たすうえで重要なことは、新たに構築する工場や生産体制で目指す将来像をお客様と共有することです。

 そのうえで共有したビジョンを実現するための様々な技術やサービスを提供するわけですが、このためには非常に幅広い知見が求められます。例えば、1台の工作機械をとっても、お客様の求める成果を実現するためには、何を実装し、それをどう使い、さらに生産指示とどう連携させるか、人がどう操作するのか、機械の状態は何をどうモニタリングするかといった、多様な問題に対応できなければなりません。そこに、培ってきた工作機械や制御機器メーカーとしての技術やノウハウ、ラインビルターとしての長年の実績や経験を生かすつもりです。

 ラインビルダーというと大規模な大手企業向けの一連の生産システム全体の構築だけを手掛けるように聞こえるかもしれませんが、当社は一つの工程の最適化や、小規模な生産システムの構築も積極的にお手伝いする考えです。

 また、生産システムの改革の必要性を感じながらも、具体的なビジョンがなかなか描けないお客様もいらっしゃると思います。そのようなお客様には、ビジョンづくりの段階からご支援するつもりです。これも、これからのラインビルダーの重要な務めだと思っています。

「現場」で生きるソリューションを展開

 ラインビルダーとしての事業を展開するうえで当社の大きな強みとなるのが、軸受やパワーステアリングなどの量産ラインに加え、工作機械のような少量ラインによるものづくり現場を自社内に持っていることです。現場を持っているからこそ得られる知見やノウハウを数多く蓄積しています。これを、サービスの形でお客様に提供するだけでなく「TOYOPUCシリーズ」など、当社が提供する製品群に反映します。こうした製品群を活用することで、合理的でお客様に寄り添ったシステムを提案することができます。

 生産プロセスを最適化するシステムやソリューションを提供するうえで大きな強みになっているのが、世界のものづくりのお手本になっている「トヨタ生産方式(TPS:Toyota Production System)」が進化するプロセスに、トヨタ自動車の生産システム構築を通じて我々が直接かかわってきたことでしょう。当社のソリューションを支えている「TOYODA」ブランドの製品群は、TPSを実践するうえで役に立つ様々な工夫をいち早く採り入れながら発展してきました。

 ジェイテクトが新たに打ち出した「IoE」も、ものづくりの現場を知る私たちならではの実践的なコンセプトです。あらゆるモノがインターネットにつながって連携した状態を表すIoTをベースにした概念ですが、「モノ」だけでなく、「ヒト」や「コト」もつなぐのがIoEです。

ジェイテクトルーム銀座