2017年6月6日、ファーウェイの新製品発表会が行われた。圧倒的な勢いで日本のスマートフォン市場を鷲掴みにしてきた同社の次なる1手はどんなものか、と否が応でも期待が膨らむかな、登場したのは「HUAWEI P10 Plus」。最新にして最上位、ラインアップの頂点に立つ新たなフラッグシップである。さて、その実力はいかに。
スマートフォンのカメラが飛躍的に高解像度化したことで、日常のあらゆる風景、シーンは“被写体”に代わり、写真を撮るという行為はもはや生活の一部となった。SNS全盛の今、写真を気軽に取れない生活など考えられないのではないだろうか。
だがこのままメーカー同士の熾烈な高解像競争が続いていくかと言えば、必ずしもそうではなく、時代は新たなフェーズへと足を踏み入れつつある。高解像度なのはもはや当たり前で、今後問われていくのは“芸術性”。そんな新提案を市場に投げかけるのが、ファーウェイの新フラッグシップ「HUAWEI P10 Plus」である。
ここのところ、ファーウェイは世界屈指のカメラメーカーであるLeicaとの協業に注力してきたが、「HUWAEI P10 Plus」ではその流れがさらに推し進められ、ハード、ソフトともにLeicaが監修するカメラを搭載。第2世代Leicaダブルレンズカメラのプロ版を採用し、片方のカメラには1200万画素のRGBセンサーを、もう片方のカメラには2000万画素のモノクロセンサーを装備。従来機である「HUAWEI P9」のダブルレンズカメラの画素数がともに1200万画素であったことを考えれば、モノクロセンサーによるディティールの描写力が圧倒的に高まったことがわかるだろう。
プロ版たる所以としてレンズには初のSUMMILUX-Hを採用しており、開口部F1.8の明るさを実現している。また、デプス・フォーカス、コントラスト・フォーカス、レーザー・フォーカス、像面位相差フォーカスの4モードから自動選択する4-1n-1 ハイブリットフォーカスによって、高速かつ高精度な合焦が行えるほか、4K動画記録にも対応。さらに本機は、800万画素 (F値1.9)のインカメラにもLeicaの手が入っている。被写体の人数を自動認識して画角を調整する機能を搭載するなど、これまで以上に手軽に美しく、芸術性の高いセルフィーを撮影することができるようになった。
そして、今回新搭載されたLeica監修のカメラモードが「ポートレートモード」である。これは、人間の顔の形状を190のポイントから3次元で解析し、独自のソフトアルゴリズムでドラマチックな陰影を作り出すことにより、奥深いポートレートに仕上げるというもの。従来のハイコントラストでは黒が潰れ、白も飛びがちだったのに対して、「ポートレートモード」では色相と階調を保ちながらハイコントラストを表現することができる。これはインカメラも対応しており、セルフィーにも最適だ。もちろんこうした効果が、高解像度かつ画素ピッチの広い大型イメージセンサーを搭載していればこそ実現できるものなのは言うまでもない。
たとえば仕事でSNSを利用する場合には、プロフィールの顔写真の仕上がりひとつでビジネスの成否が左右されることもある。それだけに、この「ポートレートモード」はこれからの時代に必須の機能と言えるのではないだろうか。
2018年3月28日公開
新年度の始まりを告げる4月。就職、入学、異動といった新しいスタートに胸を高鳴らせている人も多いはずだ。スタートダッシュを決めるには「道具」を新調するのも手だ…