空気予報 空気の未来を考えよう
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赤ちゃんの肌と空気
皮膚の厚さは大人の半分

2016.11.16

(文/山田真弓)

「ぷるぷるの赤ちゃん肌を目指しましょう!」

大人のスキンケアでは定番で目にする“赤ちゃん肌”を使ったたとえだ。実際、きめ細やかでなめらかな乳幼児の肌は美しく、思わず頬ずりしたくなる。

ところがこのぷるぷる、ツルツル、すべすべした赤ちゃんの肌は、自然に保たれるものではないという。なにしろ人間の赤ちゃんの皮膚は、脳と同様に未熟な状態で生まれてくるとされ、完成までには2、3年の時間がかかるともいわれるほど、とてもデリケートだからだ。

山本綾子(やまもと・あやこ)
皮膚科専門医。金沢大学医学部卒業後、金沢大学皮膚科学教室入局。多くの重症アトピー性皮膚炎の治療経験から、湿疹の出る部位と姿勢・歩き方といった身体の使い方との関係に気づき、「アトピー発症機序理論」と「運動療法」を導き出す。現在、「治らない病気」とされてきたアトピー性皮膚炎を「根治できる病気」として、全国から集まる患者を、改善・根治に導き、アトピー撲滅をライフワークとしている。
病院外でも、アトピー発症機序理論の勉強会・運動療法のワークショップを実施。これまでに東京をはじめ日本全国で開催。
公式サイトは「皮膚科医 山本綾子公式サイト」http://dr-ayakoyamamoto.com/

表皮の厚さは大人の半分の0.1mm

赤ちゃんの角層は大人の半分(イラスト/熊谷由佳)

“人体最大の臓器”ともいわれる皮膚は、個人差や部位の差はあるものの、成人でも数mm。この皮膚はさらに「表皮」「真皮」「皮下組織」という三層構造になっており、それぞれの層に機能がある。

一番外側の表皮は厚さがおよそ0.2mmとごく薄いのだが、この薄い表皮が実は水分の保持や感染からのバリアーの役割を果たす。

「赤ちゃんの皮膚の厚さは成人の2分の1で、表皮の厚さは大人の半分の0.1mm程度しかないのです。それほどデリケートで、大人の肌より弱いということです」と皮膚科医の山本綾子先生は話す。

たった0.1mmで外からの刺激を受け止めたり、感染からのバリアーとして大人並みの機能を発揮することはできない。

また、人体の水分量は成人が体重の約60%なのに対し、新生児は約75%、乳児は約70%とされる。一見、水分たっぷりに思えるが、皮膚だけで見ると実は少ない。「赤ちゃんの皮膚の水分量も皮膚を守るための皮脂分泌量も実は少ないのです」(山本先生)。生まれたばかりは母親からのホルモンの影響で皮脂の分泌が盛んだが、その後は急激に皮脂分泌量が減少してゆき、幼児で成人の半分以下ほどとなる。それだけに「赤ちゃんの肌は、大人よりも外からの刺激、外気から受ける影響が大きいといえます」(山本先生)

新生児の肌は一見うるおっているようでとてもデリケート