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キヤノンマーケティングジャパン(導入事例)「基幹にオールフラッシュを採用高い性能が事業の成長を支える」

※記事中の情報につきましては、すべて取材時点のものとなります。

導入の背景
継続的な成長と事業拡大を見据えてITに積極投資

キヤノン製品の日本における販売、マーケティング、ソリューション提案、およびサポートを担っているのがキヤノンマーケティングジャパンだ。キヤノンが生み出した製品やソリューションを顧客に届けるとともに、顧客の声やニーズをキヤノンにフィードバックし、顧客から見たキヤノンの価値を最大化することを事業の柱としている。

近年では、ITソリューション事業のほか、3D関連事業や医療画像ソリューションなど、従来のキヤノン製品以外の領域にもビジネスを広げており、こうした事業領域の拡大や継続的な成長を推進するために、同社は積極的なIT化に取り組んでいる。

導入後4年を経過した基幹ストレージで性能問題が発生

菩提寺 淳一 氏 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 IT本部 コンピュータインフラ第二課 課長

基幹システムを含むITシステムの導入においては、次の更改までの期間を見越してパフォーマンスやキャパシティを設計するのが一般的な考え方だが、キヤノンマーケティングジャパンの基幹システムを構成するメインストレージは、更改を前にして、パフォーマンスの問題を抱えていた。「導入から5年先を見据えて、SSDとHDDとがハイブリッド構成になった140TBのストレージシステムを2010年に導入して利用していましたが、受発注のバッチ処理などでパフォーマンスの低下が徐々に見られるようになり、大きな課題になっていました」と、IT本部コンピュータインフラ第二課の菩提寺淳一氏は述べる。

性能低下の理由の1つがSSD部分へのトラフィック集中だった。頻繁にアクセスするファイルをTier1となるSSDに配置していたが、次第に、このファイルも速くしたい、こちらのファイルも速くしたいと、対象ファイルが増えた結果、SSDへIOが集中することになったという。

実際に、1時間ごとの出荷指示の締め切り時間に間に合わないことが年に数回ほど発生していたという。「お客様や取引先にご迷惑をお掛けしてしまうだけではなく、原因を調査・分析して関連部署に報告し対策しなければならず、とても手間のかかる運用を強いられていました」(菩提寺氏)。

さらに、同じくIT本部コンピュータインフラ第二課に所属する三舩 晃氏は「日次のバックアップに要する時間が24時間を超えてしまうこともありました。また、ストレージベンダーから提供されていたストレージ管理ツールの機能が弱く、パフォーマンスをリアルタイムに把握できないなどの制約も課題になっていました」と述べる。

そのような折、同社にコールセンター向けソリューションを納入していた東芝ソリューションから、ストレージシステムのアセスメントを実施してはどうかとの提案があったという。

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