ITpro SPECIAL

panasonic

モバイルビジネス最強化計画

レッツノート/タフパッドで企業力UP !最新モバイル活用シーン・事例を完全網羅!

モバイルビジネス最強化計画

活用事例2012年5月29日公開

レッツノート達人インタビュー 情報整理の達人「奥野宣之」に学ぶ!レッツ

レッツノートとスマホ、紙のノートの使い分けで効率アップ

32万部突破の大ベストセラー『情報は1冊のノートにまとめなさい』をはじめ、情報の効率的な管理・活用に関する著作を次々に発表し、注目を集めている奥野宣之氏。彼は長年に渡るレッツノートの愛用者でもある。進化を続けるレッツノートと、今やビジネスパーソンにとって不可欠な存在となったスマートフォン。更に紙のノートも組み合わせた、奥野流・デジタルとアナログの併用術とは? 「レッツノートSX」と、「ドコモ スマートフォン P-04D(パナソニック製)」を体験してもらい、どんなシーンでどのように活用できるか、アイデアを訊いてみた。

「壊れない」「バッテリーが持つ」という安心感からレッツノートを選択

奥野 宣之氏(おくの・のぶゆき)
専門紙記者を経て、フリーランスの著作家に。ノートを使った情報整理術のほか、デジタル・アナログ併用の知的生産術、体験を記録するライフログの技術など、幅広い分野で精力的な執筆活動を展開。32万部突破のベストセラー『情報は1冊のノートにまとめなさい』(ナナブックス)をはじめ著書多数。

――まずは「情報整理の達人」として知られる奥野さんが、普段の仕事でどんなデジタルツールを活用しているか教えてください。

奥野 主にノートPC、スマートフォン、ガラケーの3つですね。ノートPCは2011年初めに購入したレッツノートS10(CF-S10AYADR)。レッツノートは2004年から愛用していて、これが2代目になります。私の場合、文筆業ということで入力の量が非常に多い。原稿の下書きから完成原稿の執筆、講演やセミナーのレジュメ作成まで幅広く使っていて、オンの日は必ず持ち歩いています。

――レッツノートを選択した理由は?

奥野 「壊れない」「バッテリーが持つ」という安心感に尽きます。実は一時期、ネットブックに浮気したのですが、キーボードにお茶のしずくが1滴垂れただけで壊れてしまい、すぐレッツノートに戻しました(笑)。堅牢性については他のノートPCでも満足できるものがありますが、バッテリー駆動時間はレッツノートが突き抜けていますよね。出張時にACアダプタを忘れた、といった際も問題なく仕事ができます。確かに値段はそれなりにしますが、5万円、10万円をケチって後悔したくない。トラブルを心配しながらいい仕事はできませんから。

――携帯電話はスマートフォンとガラケーの2台持ちなんですね。

奥野 実はスマホはかなり前に一度使っていたのですが、当時は性能に満足できずすぐにやめてしまい、今年1月にまた使い始めたところなんです。Androidの性能がかなり向上して、そろそろいいかなと思い。Androidは自由度が高く、私の性に合っています。  ただ、ガラケーもどうしても手放せません。通話しやすいし、バッテリーも持ちますからね。大事な時に「電話が繋がらず連絡がつかない」という事態はどうしても避けたい。こと電話としての機能に限ると、まだガラケーに一日の長があると感じます。  ガラケーは電話とSMS、ワンセグだけ使っていて、パケット使い放題の契約もしていません。SMSは結構多用しますね。メールのように「お世話になっています」みたいな余計な挨拶不要で、伝えたいことだけすぐに伝えられますから(笑)。スマホは逆に、電話は使わず、パケット通信専用。Webの閲覧やスケジュールの確認、Gmail、Facebook、Twitter、あとは百科事典、辞書の参照などが主な用途です。

レッツノートは「アウトプット作成」、
スマホは「データ閲覧」のためのツール

――レッツノートとスマホはどのように使い分けていますか?

奥野 主レッツノートは「やるべきことに集中する」時に使います。実は今使っているレッツノートはWiMAX内蔵なんですが、WiMAXは解約してしまったんですよ。カフェなどで仕事をする際、ついネットを見て遊んでしまうので(笑)。

 モバイル環境で仕事をする際、パソコンはネットに繋がないようにして完全に「アウトプットを作成する」ことに集中。メールのチェックや、どうしてもWebを参照してちょっとした調べ物をしなくてはいけない時にはスマホで行うようにしています。スマホの小さな画面だと、長時間ネットを閲覧し続けることにはなりませんから。「パソコンで何でもする」のではなくて、あえて「できるけれどもやらない」ことを決めて、その利点を活かそうという考え方ですね。

 FacebookやTwitterについても、パソコンのブックマークからは外しています。惰性でクリックすることなく、仕事に集中できるようにするためです。そういうものはなるべくスマホで見る。とにかく私の中で、レッツノートは「アウトプット作成のためのツール」、スマホは「データ閲覧のためのツール」と明確に切り分けています。

――なるほど。一方でレッツノートとスマホではどのようなデータを共有し活用しているのでしょう?

奥野 スケジュールとメールですね。スケジュールはGoogleカレンダーを使って、レッツノートとスマホで同期させています。メールはレッツノートでもスマホでも、Gmailだけに一元化し、情報が散らばらないようにしています。人に教えるのもGmailのメールアドレスだけ。よくパソコン用、スマホ用など、たくさんのメールアドレスを持っている人がいますが、どのアドレスに出せば一番早くその人と連絡が取れるかわからないんですよね(笑)。Gmailに一元化すればそんなふうに相手に気をもませることもないので。

――現在のノートPCやスマホの利用スタイルにたどり着くまでに試行錯誤もあったかと思いますが、「やってみたけど不便だった」「非効率だった」ということはありますか?

奥野 パソコンの画面に、常にいろいろなガジェットを表示させることですね。メッセージが入ったり、登録しておいた予定が近づいてきたりすると、ポップアップが出てサジェスチョンしてくれる、みたいな。一見便利そうですが、集中が妨げられるんですよ。スマホについても、私の場合、常に目に入るトップ画面には直近のスケジュールだけが表示されるようになっています。余計なアプリなどが目に入るとついアクセスしてしまうので。

紙のノートとパソコン・スマホを連携

――奥野さんは著書『情報は1冊のノートにまとめなさい』にもあるように、小型ノートに、メモから買い物リスト、日記、読書の感想、打ち合わせの記録に至るまで、ありとあらゆる情報をまとめて一元化し、パソコンで検索できるようにしてらっしゃいますよね。

奥野 そうですね。新聞の切り抜きやファンレター、読んだ本の帯、名刺、旅行先でもらったパンフレット、散歩コースなども全てノートに貼り付けていきます。それに1つひとつ日付と【日記】【企画】【資料】などのタグを付けてエクセルで索引ファイルを作り、必要に応じて検索してただちに見つけ出せるようにしているんです。人生のあらゆることをノートに記録するということで、私はこれを「ライフログ」と呼んでいます。  今はA5版のノートを使っていますが、だいたい1ヶ月くらいで1冊のノートを使い切る感じですね。2003年ごろから始めて、今は180冊ぐらいのノートが溜まっています。  もちろんこの情報の検索にもレッツノートを活用しています。スマホにもエクセルの索引ファイルを入れていて、出先で「あの情報はどこにあったっけ?」となった時に検索をかけて、家に帰ったらすぐノートの該当ページを参照する、という使い方もしています。

――ノートにまとめておいた情報を、パソコンやスマホで検索して見つけ出し、新しいアウトプットに活かしていくわけですね。

奥野 ええ。実際、5年ぐらい前に何気なくノートに貼っておいた新聞の記事から新しい企画が生まれるみたいなこともあるんですよ。「使い道があるから記録する」のではなくて、「記録するから使い道が見つかる」という感じですね。  最近は紙をスキャンし、PDF化して保存している人も多いようですが、私はあくまで紙のままノートに貼り付けることにこだわっています。見返しやすいし、紙の持つ風合いもまた情報だと思っているからです。手書きのノートの場合、図などをすぐ書き込めるのもメリットですね。

――パソコンという「デジタル」と、紙という「アナログ」の使い分けは、どのようにしているのでしょう?

奥野 パソコンは私にとって、原稿や講演のレジュメなど「最終形をつくるもの」。メモは全てノートにします。発想のほとんどは手書きのメモから生まれていますね。いきなりパソコンで書くより、手書きのほうがハードルが低いし、アイデアも出やすい。アイデアに詰まると、コピー用紙を取り出してとにかく思いついたことをどんどん書き出します。そのため、コピー用紙を挟むためのクリップボードも常に持ち歩いていますね。

 スマホではメモを取ることはほとんどありません。ただ、外出中など、急にアイデアが浮かんだ時にとりあえずスマホのメモに書き込んでおいて、データ一元化とバックアップを兼ねてGmailに送ったりはしますね。

 このようにデジタルとアナログを使い分けているのは、仕事をしている時の体の使い方を意図的に変えてメリハリをつけるという意味もあるんです。ずっと同じ姿勢でキーボードを叩いていたり、画面を見つめていたりしたらアイデアが出なくなる。1つのツールや方法に固執することなく、「これでダメなら次はこれ」と、複数の選択肢を持っていたほうが、発想が広がると思いますね。

――レッツノートとスマホ、さらに紙のノートの連携で、「自分しかやっていないのでは?」というオススメの使い方はありますか?

奥野 スマホで撮った面白い写真をコンビニで現像して、ノートに貼り付けたりします。ただパソコンに転送しておくより記憶に残り、すぐ検索できるようになりますから。

 スマホの音声メモ機能も便利ですね。思いついたアイデアややらなくてはいけないことなどを、その場ですぐ録音しておいて、音声ファイルを自分にメールしておく。こうすれば「あれ、なんだっけ?」とモヤモヤすることがなくなります。自分の1日の行動記録をスマホに向かってブツブツつぶやいて録音し、あとで時間がある時に紙のメモ帳に書き写すこともありますよ。

レッツノートのスマホ連携機能をどう使う?

――今年春にリニューアルされた「レッツノートSX」では、「ドコモ スマートフォン P-04D(パナソニック製)」との連携が可能。リモートデスクトップ機能で電車の中などレッツノートを開けない環境でもスマートフォンでレッツノート内のデータの閲覧・編集をする、Wi-Fi経由でレッツノートとスマートフォンのデータを同期しバックアップする、といったことが行えます。こうした機能を、奥野さんならどのように活用しますか?

奥野 リモートデスクトップは、スマホの画面にWindowsの画面がそのまま映し出されて驚きますね。これは例えば新幹線の中で、パソコンをわざわざ取り出すほどでもないけど、ちょっと資料を確認したいといった際に便利だと思います。私なら、作りかけの原稿やプレゼンシートをスマホで見ながら、ノートを広げて、修正点や書き足すべき

具体例などのチェックリストを手書きで書いていく、という使い方をしたいですね。

 また、リモートデスクトップのメリットはセキュリティの面でも大きいと思います。スマホにデータを入れておかなくていいので、万が一紛失しても情報漏洩を免れることができますから。

 Wi-Fi経由でデータをバックアップできるのもいいですね。いちいちパソコンとスマホを繋ぐケーブルを持ち歩く必要もなくなりますし。データ同期は意外に面倒で、ついついタイムラグが生じがちですが、Wi-Fi経由なら手軽でこまめに行える。「情報の一元化」という観点からも非常に有益だと思います。

「道具に使われるのではなく、自分が道具を支配する」

――それでは最後に、ノートPCやスマホを使った情報の整理・活用について、奥野さんが常に心がけていることを教えてください。

奥野 「道具に使われるのではなく、自分が道具を支配する」ことが大事だと思いますね。ノートPCやスマホには様々な機能がありますが、与えられた機能を全て、ただ無意識に享受しているだけでは、結局、仕事への集中が妨げられたりして、逆に非効率になりかねない。先ほど、「できるけどあえてやらないことを決める」とお話ししたように、紙のノートなどのアナログも含めて、「こういう時にはこの道具」と場面に応じて最適なツールを自らの意思で選択し、活用することが求められるのではないでしょうか。

※記事は執筆時の情報に基づいており、現状と異なる場合があります

レッツノートであなたのビジネスを加速する!

© 2017 Nikkei Business Publications,inc. All Rights Reserved