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モバイルビジネス最強化計画

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モバイルビジネス最強化計画

活用事例2017年11月13日公開

頑丈タブレット「タフパッド」導入事例

馬術競技の成績集計を効率化し 観客・選手の満足度向上に貢献する「タフパッド」タフ

人馬一体となったダイナミックな動きで観る者を魅了する馬術競技。株式会社アルネッツでは、その成績集計を自動的に行える独自のICTシステムを構築し、集計の効率化・成績発表のスピードアップに大きく貢献している。このシステムのデータ入力端末に選ばれたのが、パナソニックの頑丈タブレット「タフパッド」だ。なぜタフパッドでなくてはならなかったのか? 実際に使ってみてどうだったのか? 自身も馬術競技経験を持つアルネッツの担当者・黒川潤氏に訊いた。

競技成績を自動集計するシステムをゼロから開発

馬術競技会場の様子。手前に見えるのが審判席だ。
馬術競技会場の様子。手前に見えるのが審判席だ。

 馬術競技は、選手が馬に騎乗して操り、人馬一体となった動きの正確性・芸術性などを競うスポーツ。オリンピックでは、アリーナ内で様々なステップや図形を描いて正確さや美しさを評価する「馬場馬術」と、コース上に設置された障害物を飛び越しながら順番どおりに走行する「障害馬術」、馬場と障害の2種目にクロスカントリー走行を加えた「総合馬術」の3種目が行われている。オリンピックで男性と女性が同じステージで競う唯一の競技であるのも特徴だ。

 日本でも各地で盛んに大会が開催されているが、競技の採点は、従来ずっと、手作業で行われてきた。審判の横に、セクレタリーと呼ばれる審判のコールした点数を採点用紙に書き込む人がおり、演技が終わると係員がその用紙を回収。集計室に運び、電卓を使って人海戦術で成績を計算していたのだ。

 各競技の満点は決まっていて、その得点率を小数点第3位まで出し、全員の審判のアベレージが最終成績になる。審判は馬場馬術の場合、通常5人おり、かつ採点項目も30近くと多い。手作業なのでミスが出やすく、複数回のチェックも欠かせない。このため、演技を終えてから成績が出るまでに、どんなに急いでも、選手の演技が終わってから30分から1時間はかかっていた。これでは観客は退屈してしまうし、選手も成績発表まで自分の演技がどの程度の出来だったのかわからない。

株式会社アルネッツ ハードウェア事業部 係長 黒川 潤氏
株式会社アルネッツ
ハードウェア事業部 係長
黒川 潤氏

 馬術競技が盛んで興行としても成り立っている欧米では、採点の集計作業がシステム化され、競技が終わったらすぐに成績が発表されるのが当たり前。日本でも2020年の東京オリンピックを前に、同様のシステムを求める声が高まってきた。この点に目を付けシステムの開発に着手したのが株式会社アルネッツだ。

「日本と欧米では、大会で実施する競技が異なるケースもあるので、海外のシステムを持ってきても一部しか使えないし、日本語のシステムでないとデータの入力などの面で様々な不都合が生じることが予想されます。そこで弊社が、独自のシステムをゼロから開発することになったのです」と同社のハードウェア事業係長を務める黒川潤氏は語る。実は黒川氏は、選手や運営にて30年近く馬術競技会との関わりがあるとともに、審判員資格も有しており、これまでも競技会の運営に深く関わってきた人物。アルネッツのICT技術と馬術に関する黒川氏の知見を活かし、日本の競技環境にマッチしたシステムを開発することになったわけだ。

競技終了15分後に表彰式が行えるまでにスピードアップ

 こうしてアルネッツが生み出したのが、「Dressage Scoring System」という集計システム。審判席でパソコンなどを使って入力した採点データをクラウドサーバに送信し、そのデータを自動的に集計する。競技終了後、審査用紙を回収して集計室に運ぶ必要がなく、また、集計もシステム上で瞬時に行われるため、成績発表までの時間を大幅に短縮できた。また、スマートフォンの画面で成績速報をリアルタイムで見られるようにもなっている。現場での検証を経て、2016年3月から社団法人日本馬術連盟公認の競技会で利用が開始。同年12月には同連盟が主催する国際大会でも正式採用された。

 実際にはオフィシャルの採点はジャッジペーパーで行われるので、システムで出るのはあくまで仮成績。ただ、システムに入力された数字とジャッジペーパーに書かれている数字が違っているところだけを修正すればいいので、チェックの工数が大きく削減される。今では、全選手の演技が終わって15分後には表彰式が行えるレベルまで集計時間を短縮できたというから驚く。

「お客様も、すぐに仮成績が出て順位がわかるので見ていて飽きないし、選手にも『どこが良かったのか、悪かったのかをすぐ振り返れる』とすごく好評です。また、選手は、自分より前に演技をした選手の成績を見て演技構成を変えて、逆転を狙うことも可能に。このため、競技の戦い方自体にも変化が起きました」と黒川氏は笑顔で語る。

アルネッツが開発した「Dressage Scoring System」の画面。詳細な審査データをタッチ操作で入力できる。
アルネッツが開発した「Dressage Scoring System」の画面。詳細な審査データをタッチ操作で入力できる。
集計システムにより競技後すぐに仮成績が表示されるようになり、選手と観客双方に好評だ。
集計システムにより競技後すぐに仮成績が表示されるようになり、選手と観客双方に好評だ。

※記事は執筆時の情報に基づいており、現状と異なる場合があります

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