
- 株式会社日立情報システムズ
第二事業本部 流通情報サービス事業部
情報サービス本部 第三設計部
主任技師
大江 伸登氏
市場では多くの導入実績を誇るVMwareだが、日立情報システムズの大江伸登氏は特に大きな効果が見込めるものとして「サーバー統合・抑制」「レガシーシステムの延命」「クライアント統合」「開発・テスト環境の早期提供」「ビジネスの継続性」の5つのシーンを提示した。中でも、特にメリットが大きいのはサーバー統合、レガシーシステムの延命、クライアント統合だ。
まずサーバー統合について、大江氏は「企業内では多くのサーバーがリソースに余力のある状態のままで稼働しています。これを仮想統合することによって、ハードウエア利用率の向上・TCO削減・運用効率化などが実現できます」と説明。実際、同社の社内においても、インフラ部門のサーバーを統合して高い効果を上げたと言う。大江氏はここでのポイントとして、「統合対象となるシステムのリソース状況の把握」と「サイジング」を挙げる
情報漏洩や内部統制対応にも仮想化技術が効果を発揮する
レガシーシステム延命は、Windows NT Server 4.0などの古いOS上で稼働するシステムへ適用するパターンだ。こうしたシステムでは新しいサーバー製品への移行が物理的に困難なケースも多いが、仮想環境上で稼働させれば継続して利用できる。大江氏は「既存アプリケーションへの手直しが不要ということに加えて、バックアップを統合化できるなどのメリットも生まれます。移行についても、環境に合った手法の選択とツールの利用で簡単・確実に行えます」と言う。
クライアント統合は、サーバーではなくクライアントPCをVMware上で稼働させるパターンだ。最近では、クライアントPCの情報漏洩や内部統制対応が問題になっているが、このクライアント統合というソリューションの利用で、こうした課題もクリアできる。
「クライアント統合には、画面転送型やブレードPC型などの手法もありますが、VMwareによる仮想PC型には『多くのアプリケーションが利用できる』『リソースの有効活用が図れる』『VMware VMotion/DRS/HAなどの高可用性機能が利用できる』といったメリットがあります」と大江氏。ただし、実際にクライアント統合を行ううえでは、パッチ配信やログ管理などをどうするかといった点も課題になる。「当社では、VMwareとアプリケーション配信/ログ管理ソリューションで、セキュアな環境を提供します」と大江氏。ヴイエムウェア社との協業体制も強化し、トータルな仮想化ソリューションを提供していくという。

- VMwareによる仮想化は、ビジネスの様々な領域において効果が期待できる。テンプレート化した環境をファイルとして保存できるため、開発・テスト業務の効率化や災害対策などにも有効だ
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