「難しい,全て英語,大企業向け」は思い込み!!中堅・中小企業でも簡単に導入できる 最新シスコ製品 設定/活用ガイド
Pick Up Product Aironet 1140シリーズ,Cisco 2100 シリーズ Wireless LAN Controller
説明文
Aironet 1140シリーズ,Cisco 2100 シリーズ Wireless LAN Controller
How-to1 基本設定
How-to2 セキュリティ設定
How-to3 便利な運用管理機能
How-to1 基本設定
設定作業の自動化,規模に応じた利用形態で容易な導入・運用を実現

 様々な情報やシステムがネットワークでつながっている現在,ネットワークインフラの整備は企業にとって必須の取り組みとなる。例えば,社内のLAN環境では,オフィスのどこかにネットワークに接続できない場所があると,それがコミュニケーションや情報共有の妨げとなってしまう。逆に社内のどこにいても,目的の人や情報,システムに即座にアクセスできる環境が整っていれば,業務効率は大きく向上するだろう。
 こうした社内LAN環境を実現する上で有効なのが無線LANである。
 電波を利用する無線LANなら,LANケーブルを敷設できないエリアでも大がかりな工事を行うことなく,社内ネットワークの利用エリアを拡張できる。オフィスのどこでも自在に業務を行えるようになり,社員間のコラボレーションの促進,生産性向上にも貢献するだろう。最近は大企業だけでなく中堅・中小企業でもITの活用が加速しているだけに,無線LANは多くの企業に導入のメリットがあるといえる。
 一方,無線LANの伝送媒体が電波であることなどから,導入や運用が大変だと思っている人も多いかもしれない。特に中堅・中小企業の場合,ネットワーク技術に詳しい人材がいないことも多く,それが導入の障壁となっているケースも少なくない。また,無線LANを活用しているものの,ビジネス利用を想定していない一般家庭向けの製品を使っているために,セキュリティなどの問題を抱えていることもある。

最新の高速無線LAN規格「IEEE 802.11n」に対応

 こうした課題を解決するのが,シスコの無線LANソリューションである。各製品は設定・管理が容易な上,ビジネス用途に開発されているため,セキュアで拡張性に優れた無線LAN環境を構築できる(セキュリティ機能についてはHow-to 2にて詳しく紹介予定)。
 例えば,「Aironet 1140シリーズ」は中小規模のオフィスに最適なアクセスポイント。単体で用いるなら,IPアドレスなどの基本情報を入力するだけで,すぐに利用を開始できる。システム設定の画面表記は英語ではあるが,シスコでは表示言語に関係なく「あらゆる設定・管理をできるだけ自動化し,管理者の負荷軽減を図る」ことをコンセプトに製品を開発しているため,操作に戸惑うことはないだろう。
 無線LANは,パフォーマンスが足りないと思っている人もいるかもしれないが,Aironet 1140シリーズは,従来の無線LAN規格「IEEE 802.11a/b/g」に加え,今年9月にIEEE(電気電子学会)から正式承認された次世代高速無線LAN規格「IEEE 802.11n」に対応。IEEE 802.11nは,複数のアンテナで電波を送受信する「MIMO(Multiple Input Multiple Output)」という技術を使い,障害物や電波干渉に弱いという従来規格の課題を克服しており,無線LAN通信の高速化・安定化を実現する。つまり,Aironet 1140シリーズは,広いエリアで利用できる上,理論値で数百Mbpsという伝送速度を備え,無線LANのパフォーマンス不足というイメージを払しょくしてくれるというわけだ。

幅広い規模に対応した利用形態を用意

 幅広い利用規模に柔軟に対応できるのもシスコの無線LANソリューションの特徴である。
 先にAironet 1140シリーズを単体で利用する場合の設定の容易さについて述べたが,3台程度までのAironet 1140シリーズで無線LAN環境を構築する場合は,各Aironet 1140シリーズを個別に設定,運用する「自律型」のシステムをシスコでは推奨。一方,それより多い台数のAironet 1140シリーズを導入する場合は,アクセスポイント管理ソリューション「Cisco 2100 シリーズ Wireless LAN Controller(以下,Cisco 2100 シリーズ WLC)」を用い,複数のAironet 1140シリーズを一元管理できる「集中管理型」のシステムを推奨している。
 自律型はAironet 1140シリーズだけで無線LAN環境を構築するため導入が比較的容易となり,コストも必要最小限で済む。
 集中管理型は,広めのオフィスや工場,倉庫などで複数のAironet 1140シリーズを設置する場合や,複数の拠点で無線LAN環境を構築する場合にも,アクセスポイントを一元管理できるため,運用・管理負荷を大幅に軽減することができる。例えば,アクセスポイントの台数が多くなれば,不正接続監視やパフォーマンス測定,電波干渉のチェックなどの管理が大きな課題になる。これらをアクセスポイントごとに1台ずつ行うのは大変な手間がかかるが,集中管理型システムなら,Cisco 2100 シリーズ WLC上で複数のアクセスポイントへの設定・管理を一括して行え,運用管理負荷を大幅に軽減できるのである。しかも,この場合の設定・管理画面もGUI形式なので,煩わしいコマンドライン入力はほとんど必要ない(電波状況の全体最適化など,運用に役立つ機能はHow-to 3にて紹介予定)。

高い拡張性で投資保護にも有効

 自律型と集中管理型のシステムでは,Aironet 1140シリーズが実装するソフトウェアが異なるが,シスコの保守サポート契約を結んでいれば,無償でソフトウェアの入れ替えを行える。最初は自律型で構築し,ビジネスの成長に合わせて集中管理型へ移行していくという計画を立てた場合も,既存のAironet 1140シリーズを有効活用できるため,投資保護にも効果がある。
 また,Cisco 2100 シリーズ WLCは最大25個のアクセスポイントを同時にサポートし,アクセスポイントの増設にも柔軟に対応できる。追加コストを抑えつつ,無線LAN環境を拡張していける点は中堅・中小企業にとって大きな魅力といえるだろう。
 以下では,自律型,集中管理型それぞれの初期設定方法を紹介する。


自律型システムの基本設定
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集中管理型システムの基本設定
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高い技術力でIEEE 802.11nの標準化に尽力
池田 さやか氏
 シスコでは,IEEE 802.11nの標準化を積極的にサポートする中で,対応デバイスとの相互運用性の検証など多くの技術・ノウハウを蓄積してきました。結果,無線LANチップを開発するインテル社との共同検証では実効速度で最大195Mbpsという高いスループットを実現しています。
 こうした経験を反映した当社のソリューションを活用すれば,無線LAN環境で大容量のデータ転送もスムーズに行えます。従来の無線LANは伝送速度も限られ,有線ネットワークの補完的なインフラとして利用される傾向が強かったのですが,これからは有線と無線LANの最適な組み合わせで,より高度かつ利便性の高いネットワーク環境を構築していくことができるようになるのです。
 シスコは有線,無線を問わず,多様なネットワーク関連機器を開発・提供している上,機器の選定,インフラの構築,保守サポートに至るまでワールドワイドで培った豊富な実績もあります。包括的な視点から,無線LANを含めた企業ネットワークの全体最適化を支援できると考えています。
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