全世界で多くの稼働実績を持つオープンソースのDBMSとして知られるのが「MySQL」だ。SCSは,2003年から同製品の取り扱いを開始し,現在ではMySQLの「Platinum Partner」としてサービスを提供している。
MySQLは,1MBのフットプリントで構成される組み込み用途から,数テラバイトのデータウエアハウスまで対応できるスケーラビリティや,一日に10億クエリを処理するWebサイトの要求にも対応可能な高パフォーマンスなど様々な機能を持つ。
中でもSCSは,障害時に自動的に待機系システムに切り換える「フェールオーバー」を可能にするMySQLの高可用性オプションの「MySQL Cluster」に注目。IPA(情報処理推進機構)主導による「オープンソースDBMS評価プロジェクト」にMySQL担当として参画するなど,MySQL Clusterの高可用性(High Availability:HA)機能の検証,パフォーマンス検証およびチューニング,高負荷時の安定性の検証などに取り組んできた。
こうして培ったMySQLに関する先進的なノウハウを基に,SCSは,積極的なソリューションを展開し,様々な業界・業種の企業システムの構築を手がけてきた。また,MySQL関連の各種ソフトウエアやツール,サポートをオールインワンで提供するサブスクリプション方式のサービスである「MySQL Enterprise」をはじめ,トレーニングコースやプロフェッショナル・サービスなどのサービス・メニューも整えている。
SCSが展開するMySQLソリューションの1つが,SCSが提供しているサンの製品で構成された仮想化アプライアンス「Viking Zone」と,SCSによるMySQLの設計・構築・サポートのサービスを組み合わせた,仮想化データベース・ソリューション「Dolphin Zone」だ。Viking Zoneは,2台の「Sun Fire X4150」と1台の「Sun StorageTek 2540 FC」で構成されたハードウエア上で,サンのOS「Solaris」が持つ仮想化機能「Solaris Containers」を活用する。この仮想化アプライアンスとMySQLを組み合わせることで,負荷状態に合わせたデータベース・システムの構築が可能になる(図1)。
Dolphin Zoneを提供する狙いを,SCSのプラットフォームソリューション事業部門 IT基盤ソリューション事業部 基盤インテグレーション第1部 アプリケーション基盤技術チーム マネージャー 狹間輝義氏は,次のように語る。
「MySQLの導入を検討している企業の多くは,できるだけ初期コストを抑えてスモールスタートし,その後のビジネスの変化に合わせたスケールアウトで,基盤を拡大していきたいと考えています。Dolphin Zoneは,最小の構成で十分な性能を発揮するだけでなく,運用後のスケールアウトにも対応できるパッケージになっています」
さらに狹間氏は,2008年2月にサンによるMySQLの買収にも触れ,「買収によって,ハードウエアからOS,ミドルウエアまで,サンによる一貫した情報提供や技術サポートが可能になりました。SCSとしても,より高度なコンサルティングやSIサービスの提供が可能となります。お客様には,今まで以上に高い安心感を持って,MySQLソリューションを導入していただけます」と語る。














