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IBM LEADERS'INSIGHT:経営とIT:グローバル標準 + 日本企業に合った中国GDCならではのサービスと価値を提供

IT予算の削減が迫られる日本企業にとって、オフショア開発の重要性はますます高まっている。これに対してIBMでは、システム開発や運用のアウトソーシングを実現するGlobally Integrated Delivery(GID)を展開し、企業のニーズに応えている。日本IBMの執行役員として今年2月から中国GDC(中国Global Delivery Center)を担当し、中国に常駐している宮下和浩氏に、日本にとって重要な役割を果たす中国GDCの状況と日本企業への中国GDC活用のメリットについて話を聞いた。

IBMの試行錯誤の成果をひとつでもお客様にお届けしたい

日本IBM ISSC Japan担当 執行役員 宮下 和浩氏

――中国GDCは日本のユーザー企業にどのようなメリットを提供できるとお考えですか。

宮下 最近、日本企業のCIOの皆さんと交流している中で感じるのは「コストにウエイトを置いてビジネス戦略を考えるようになっている」ということです。厳しいコストプレッシャーの中で戦っているという印象がありますね。そのような中でGDCには、日本よりも低価格で同じレベルの品質を提供することが求められています。これには当然、お応えできると考えています。加えて、自らの経験を踏まえた「グローバルな視点から見たバリュー(価値)をどのように提供していくのか」という、IBMのGDCならではの強みも重要だと思っています。

GDCはもともとIBM社内のためにグローバルに拠点を設けて進めてきたもので、その成功体験をお客様にバリューとして提供しています。世界の20数拠点すべてが同じプロセス、同じ方法論を用い、そのノウハウをバリューとして提供するのが基本コンセプトです。ただ単に安く仕事をこなすのではなく、コストメリットとグローバルなバリューの両方を提供していきたいと考えています。

――グローバルなバリューをどのように提供していくのでしょうか。

宮下 IBMの「世界の方法論」を日本のお客様が取り入れやすい形で提供することだと思います。そのために、中国GDCでは、ビジネスバリューを生み出すための新しい提案ができるように、知識やノウハウの拡充を図っています。現在は、その取り組みの1つとして、ビジネスバリューに基づいたアセットを構築するために、日本企業のソリューションに精通した優秀なメンバーを呼び寄せました。そして、中国人スタッフとともに仕事をすることで、ソリューショニングのノウハウを中国GDCに移植し、中国GDCがインドなど世界のGDCを取り込み、付加価値を高め、中国発のソリューションを日本企業に提供していこうと計画しています。そういうグローバルでダイナミズムを喚起するバリューを提供することが重要だと思います。

グローバルかつ日本企業に合った、中国GDCならではのサービスを提供

――中国GDCの強みは何でしょうか。

宮下 日本企業のCIOの方々が視察にいらした際にまず驚くのが「スタッフのやる気が溢れている」ということです。高度成長期にある今の中国と成熟した日本の状況では大きな差がありますね。中国人スタッフは仕事を通して「成長したい」という野望やエネルギーを持って仕事をしています。

CIOの方々へのプレゼンテーションでもそうした雰囲気が伝わるのでしょう。多くの方々は中国GDCスタッフのパワーに驚いて「一緒にやろう」と言ってくださいます。抱いていた不安も払拭されてしまうようです。

――中国GDCのシステム開発力、コミュニケーション力について教えてください。

宮下 中国GDCには、システム開発や運用のプロジェクトを遂行するコミュニケーション力が十分備わっています。現にいくつもの成功プロジェクトがあることからもお分かりいただけると思います。

各拠点の強みを自在に組み合わせて、世界中のどこにいるお客様にも、均質で高レベルの付加価値を提供できるのがGIDの強みです。またGIDでは、世界中の顧客のシステム開発を通して蓄積されたノウハウやグローバルに標準化された方法に基づいてシステムが開発されます。このIBMの世界標準のプロセスに日本独自のプロセスを組み込むことにより、日本のお客様に最適な価値を提供できると考えています。先ほどお話したもう1つのビジネスバリューを提供することにもつながります。

中国GDCの提供サービスと開発センター

日本向けビジネスの要員を増強し、日本企業の多様なニーズに対応する

――中国GDCの日本向けビジネスは今後も拡大していくのでしょうか。

宮下 世界のGDCの中でも、言語や時差の面で日本のお客様には中国GDCがいちばん近い存在です。インドGDCのリソースも中国GDCを通して活用していくというのが目指すべき姿です。

今の中国GDCの売上の約8割は日本企業向けのビジネスで占められ、日本向けの活動にスポットが当たっています。新しい日本企業向けのサービスの開発にも積極的に投資していますし、開発要員として6000名以上の体制に増員しようとしています。

――中国GDCを効果的に活用するためにはどのようなステップが考えられますか。

宮下 初めてGlobal Deliveryを取り入れた開発を行う場合は、ミッションクリティカルではないエリアからトライしてみるというのが一般的です。ひと通りサイクルを回せばメリットやコツが分かり、次に進みやすくなります。

ただ、劇的にコストを改善しようとする場合は、ある程度、範囲を広げることが前提になります。当然、リスクも高くなりますから、知識をトランスファーする期間も必要です。私たちを戦略的なパートナーとして位置づけていただければ、私たちも長期的な視野で取り組むことができます。最近ではそういうフレームワークの提案が増えています。

――長期的な視野で中国GDCを活用してほしいということでしょうか。

宮下 IBMには、コンサルティング部門と、開発プロジェクトを指揮できる部隊、そして中国GDCが存在します。仕掛けが複雑で大きければ、それだけIBMというグローバルな組織が生きてきます。

日本企業にとって「グローバルなリソースをどう活用していくか」は、今後ますます重要なテーマになります。そうしたニーズに応えられるように、IBMとしての強みをより活かすという視点から中国GDCを強化しております。

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