
映画,テレビCM,アニメなどの分野においてCG(Computer Graphics)によるVFX(Visual Effects)などの映像制作を手掛ける白組。現在,映像分野では高精細化が急速に進み,VFX制作の現場では,より高いコンピューティング・パワーが求められるようになっている。そうした要件に対応するため,同社では,ワークステーション,ラックサーバなど様々なPCを利用してきたが,2008年秋リニューアルした「Windows Vista Business」の64ビット版,クアッドコアCPUを搭載した「Dell OptiPlex 960」をレンダリング(数値データを画像化する処理)用として採用を決めた。
評価したのは,価格とパフォーマンスの両立といった要件に加え,ハードウェアの信頼性,迅速かつ安定した供給体制などだ。「特に高いパフォーマンスが必要になるレンダリング用のマシンには64ビットOS,クアッドコアCPUが不可欠だと判断しました」と白組三軒茶屋スタジオ システム部 システムマネージャーの杉山 隆志氏は語る。
PCの信頼性と安定供給の面では,デルの取り組みによるところが大きい。
世界中にユーザーを持つデルのPCは,様々な条件下で使用されている。極寒の地や赤道直下のユーザーもいれば,過酷な使い方が常態化しているユーザーもいる。デルは,これら多様なユーザーからのフィードバックを製品に反映し,ハードウェアの信頼性を進化させてきたのだ。
次いで,供給体制については,デル独自のBTO(Build to Order)が威力を発揮する。大量の注文であっても2週間程度で納品できる体制を整えている上,完成在庫を持たないビジネスモデルによって,デルはインテルやマイクロソフトなどの最新製品を搭載したPCをいち早く市場に投入することができるのである。
今回,白組が導入したハイパフォーマンスなマシンは,街や城の全体像など,32ビットでは作成できないような広大な映像の計算に対応できる。「アーティストは新しい技術にワクワクする。新しい技術のもとでは,新しい表現が生まれますから」と杉山氏は語る。
白組のアーティストは,常に世界のソフトウェアや技術動向をウォッチしながら,新技術を生かした表現に思いを巡らせている。その視野の中には,次期Windows OS「Windows 7」と,それを搭載したデルのマシンも入っているという。彼らは,激しい技術の変化に大いに期待し,それを取り入れることで,自身の創造性を磨いているのである。