Vol.2 「仮説思考」
米オバマ大統領で知る
オンラインマーケティング戦略の重要性と実践術
―Google の検索動向データを自社の戦略に効果的に活用する―
「田植え」と「日除け」の関係からビジネスプロットを練る
インターネットを活用できるのは、選挙に限ったことではありません。むしろ、企業活動においてこそ、重要なツールとなってきます。そこで、ここからは実際にビジネスシーンで、「Google Insights for Search」を使って、実際にプラニングしていく話をしていきます。
ここで、ある会社の経営者に登場してもらいましょう。その経営者は、タープ(日差しを防ぐためのキャンプ道具)を開発・販売をしています。日本全国のホームセンターなどの販売店をまわりながらタープの新しい使い方がないか考えていました。
すでに、子ども野球の試合などで父兄が立ち会う際に、タープが使われているということは知っていました。「さらにほかの使い方はないだろうか?」
そんなとき、ホームセンターの方から「田植えの時期、タープを使う人がいるようだ」という話を聞き、 Google Insights for Search で「田植え」と「日除け」で調べてみました。
すると、田植えと検索する人と、日除けで検索する人が増えるタイミングが5月前後であることがわかったのです。
「これなら、田植えを検索している人に対して、 AdWords でタープの広告をだせば、潜在顧客に対してアプローチできるかもしれない」
これまでは、こうした調査を行うためには、一定の費用と時間がかかっていました。しかし、このツールを使えば、調べたいことをその場で、かつ無料で確認することができるのです。社長はプランニングを続けました。リサーチ結果が、彼の実行力を後押ししているかのようです。
「実店舗でも、田植えの時期に該当する地域のホームセンターでフェアをやるのもありかもしれない」
世界中の検索動向データをリサーチに活用できる強み
このように、日本から世界各国の検索動向データを調べられることも、メリットの一つです。また、自社・競合他社の社名や製品名を入れることで、それぞれの国や地域での、会社や製品の認知度の比較などもできますから、その使い方は多岐にわたるでしょう。
こうしたキーワードを見つけたら、そのキーワードがどれだけ検索されているのか、また、それと類似するキーワードにはどんなものがあるのか? 「キーワードツール」を使って「言葉」をさらに深く洞察していくことも出来ます。
例えば、先に挙げた「田植え」で検索してみましょう。
検索キーワードを入力し、画像に表示されている文字を入力してから「キーワードの候補を取得」ボタンを押す。
キーワードを入力し、日本円を選択、利用可能な国で日本を追加し、「次へ進む」ボタンを押す。このツールを使えば、目的やターゲット別に、様々なキーワードの組み合わせを自分でシミュレーションし、各パターンでの費用や想定クリック数など、より多くのデータに基づいて、プランニングを進めることが出来ます。
なにしろ、これらツールを使えば、検索者(消費者)の大きな動きのようなものを調べることにより、新しい「気づき」が得られたり、「仮説」を立てていくことができるのですから。これを使わない手はありません。しかもこれらのツールは、一部の限られた人だけが使えるのではなく、誰でも使うことが出来ます。
現在の変化の激しいビジネス環境を乗り切っていくためには、そこで、大まかでも正しいと思われる方向で仮説をつくり、その後に検証していくということは、これからの時代なくてはならないものになるのではないでしょうか。
次回はグローバル企業の事例を交えながら、集客力について掲載してきます。
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