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Vol.5 「ユーザーとの絆の強化」
「Fit'sダンスコンテスト」に見るユーザーを交えた
コミュニケーションによるエンゲージメントの強化

YouTubeで行われたロッテのガム「Fit's」のダンスコンテストで、チャンネルにアップロードされた動画の再生回数が、その月のスポンサーチャンネル内での全世界1位となりました。日本における動画コンテンツの利用度の高さを知る材料の一つと言えます。今回はユーザーとのエンゲージメント=「絆」を築くための手法として、動画というプラットフォームについて紹介していきます。

インターネットの浸透に伴い、マーケティングコミュニケーションにおけるインターネットの役割も変化しています。まず、Webサイトは自社の情報発信を行う場として、自社の製品やサービスのカタログ的な役割を果たしていました。そして情報発信に加え、その製品やサービスの購入もできるようになりました。ECの登場です。顧客はパソコンや携帯電話で簡単に商品や価格の比較をし、購入できるようになりました。

さらに、ブログなどにより企業だけでなく、ユーザー自身も情報発信を簡単に行えるようになってきたため、ユーザーの情報発信も交えたコミュニケーションという、ユーザーとのエンゲージメントを強化する上での新しい取り組みが、企業によって行われるようになっています。

YouTubeをコンテスト会場として活用したFit'sダンスコンテスト

株式会社ロッテは新製品のガム「Fit’s」をユーザーに広く訴求するユーザー参加型のダンスコンテストを開催。TVCMで話題となったダンスのコンテストをYouTube上で行うことで、中/高生を中心とした幅広いユーザーに新商品のイメージを強く印象づけました。
キャンペーンの概要

キャンペーンの効果は絶大でした。総動画投稿数は約1700件。総再生回数は約1427万1288回。総再生時間を換算すると約4786日(約11万4858時間)というもので、キャンペーン期間中、再生回数の多さによりスポンサーチャネルで全世界1位(月間)を獲得しました。
※2009年6月現在

しかし、このコンテストでのポイントは、単に再生動画数が多かった、というだけではありません。ユーザーが投稿するためにコンテストサイトや、他のユーザーの動画を視聴したりすることで、通常のコマーシャル以上のブランディング効果を得ることができました。また動画の投稿や、投稿された動画コンテンツに対してのコメントなど、ユーザー側からも情報を発信することでエンゲージメントの構築にもつながりました。実際、動画コンテンツを見ていくと、ユニークな動画コンテンツには大量のコメントが投稿されているのが分かります。こうしたコメント数や内容も、エンゲージメントの一つとして考えられます。

さらに、投稿された動画はインターネット上のさまざまなブログやWebサイトに貼られ、公開されました。こうした応募者の行動により、通常のキャンペーンでは考えられない規模とスピードでプロモーションの効果が拡大しました。

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