コスト削減とセキュリティの確保を実現するモバイル・データ通信ソリューション〜 MVNOで進化する無線通信 〜

コスト削減とセキュリティの確保を実現するモバイル・データ通信ソリューション〜 MVNOで進化する無線通信 〜

ITを活用したワークスタイルの変革では,モバイルブロードバンド(高速移動通信)を活用したモバイルワークが重要な役割を果たす。しかし,モバイルワークには,情報漏洩のリスクが高まるという弱点がある。NTTPCコミュニケーションズは,モバイルワークにおけるそうしたリスクを減らすために,「Master’sONE 定額FOMAデータ通信プラン」の中で,様々な対策を提供している。

ビジネスの生産性を向上させるには,ITを活用したワークスタイルの変革が必要になる。NTTPCコミュニケーションズの齋藤壽勝ネットワーク事業部ビジネスソリューション部部長は,そのためのキーワードとして“ブロードバンド環境の整備”,“情報通信端末の進化”,“アプリケーションの多様化”を挙げる。「ITの活用によって社員の情報共有,意識改革が進めば,最終的にワークスタイルの変革につながっていきます」(齋藤氏)。

齋藤氏が特に期待するのが,ここ数年急速に発展しているモバイルブロードバンド(高速移動通信)である。2006年に始まった「HSDPA( High Speed Downlink Packet Access )」では,すでに下り方向で数Mbpsの通信速度を 達成している。

2010年には,下り方向の実効速度が数十Mbpsに達する次世代移動通信「LTE(Long Term Evolution)」も始まる。これら最新の移動通信技術を利用すれば,オフィス内と遜色のない通信環境で,様々な業務アプリケーションへアクセスしてデータを入手する,あるいは必要な相手と随時コミュニケーションを取るといったことが可能になる。

このモバイルブロードバンドを活用したワークスタイル,すなわちモバイルワークを実現する上で,大きな課題となっているのが情報漏洩である。モバイルワークではノート・パソコンをはじめとするモバイル端末をオフィス外に持ち出して利用するため,それらの紛失や盗難による情報流出のリスクにさらされる。

FOMA網を経由して企業VPNに直接接続

こうしたリスクを減らすために,NTTPCコミュニケーションズでは「Master’sONE定額FOMAデータ通信プラン」の中で,情報漏洩対策機能を提供している(図1)。

このサービスは,NTTドコモのFOMA網を経由して,企業のVPN( Virtual Private Network)にそのままアクセスするもので,NTTPCコミュニケーションズはMVNO(仮想移動体通信事業者)としてFOMA網を利用する。「VPNサービスとして,インターネットを経由しないことが特徴となっています」(齋藤氏)。

Master’sONE 定額FOMAデータ通信プランが用意するオプション機能は,ワンタイムパスワード認証,データシークレット,PCデータ削除,カスタマコントロール,PC認証,検疫などである。

このうちワンタイムパスワード認証は,ワンタイムパスワード専用カードを使った一般的な方法に加えて,携帯電話を使ったパスワード生成方法をサポートしている(図2)。これは,携帯電話のディスプレイに表示された数字から,あらかじめ登録したイメージパターン部分の数字を選択して,パスワードとして使用するもの。

ワンタイムパスワード専用カードはノート・パソコンとセットで持ち運ぶためセットで紛失することが多い。その点,「携帯電話は上着のポケットに入れるなど,パソコンと別にしていることが多いので,両方いっしょに無くす可能性が下がります」 (齋藤氏)。

データシークレット機能は,パソコンをVPNに接続しないと重要なデータを表示できないようにする。ノート・パソコンを紛失した,あるいは盗難された場合に,重要なデータを第三者に見られないようにするためのものだ。PCデータ削除機能は,このデータシークレット機能とセットで提供される。

ユーザーがパソコンの紛失後・盗難後に「データ削除指示」を指定しておけば,第三者がパソコンを入手してインターネットにアクセスしたとき,エージェント・ソフトがパソコンを「PCデータ削除サーバー」に強制的に接続し,パソコンのデータを削除する。

カスタマコントロール機能は,顧客側でMaster’sONE 定額FOMAデータ通信プランのID一覧表示やパスワードの設定・変更などの作業をできるようにしたものである。従業員の休職・異動にともなう日常的なアカウント管理はもちろん,パソコンの盗難・紛失時に,企業自身が素早くアカウントをロックできるようになる。

ISDN代替需要にワイヤレスVPNを提供

最大の特徴は「アカウントごとのログが見えること」(齋藤氏)。パソコンを紛失・盗難した時,アカウントのロック前にアクセスされたサーバーなどを調べて,情報漏洩リスクを検証することが可能になる。

PC認証機能は,VPNにアクセスできるパソコンを,事前登録したパソコンに限定するサービス,検疫機能はウイルス対策ソフトのパターンファイルやOSを最新状態にアップデートしていないパソコンのVPNへのアクセスを拒否するサービスである。これらのオプション機能のほか,Master’sONE 定額FOMAデータ通信プランではユーザー単位でサーバーへのアクセス権限を設定するアクセス制御も基本機能として提供している。

2009年7月から,同社は新たなサービスを投入する。Master’sONE 定額FOMAデータ通信プラン用に「ワイヤレスVPNサービス」を開始する予定だ。これは,アクセス回線としてNTTドコモのFOMA網を利用できるようにするもので,FOMA用の通信機器を取り付けたルーターを顧客に提供する。ルーターの保守料金を含めた月額費用は8000円から。

具体的には,店舗数の多いチェーン店や,回線の新規敷設が難しい古い商業施設でのPOS端末の利用を想定している。「ISDNユーザーの方々にご利用いただきたいと考え,かなりの破格値にしました」と齋藤氏は強調する。また,通常の月額メニューのほかに,1日単位の料金プランもある。こちらは「展示会,特設バーゲン会場など数日限りの利用を前提に考えたもの」(齋藤氏)という。

株式会社NTTPCコミュニケーションズ
ネットワーク事業部 ビジネスソリューション部
TEL 03-6203-2731
Email msone@nttpc.co.jp
URL http://www.mastersone.jp/teigaku_foma/
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