
日本仮想化技術株式会社
代表取締役社長 兼 CEO
「仮想化導入にあたって不安を感じている企業のために、今日は『メリット・デメリット』『要件定義』『事前検証』の3つのポイントに絞ってお話しします」。こう語り、日本仮想化技術の宮原徹氏はセッションをスタートさせた。
特に入念な説明が行われたのが「仮想化技術のメリット・デメリットの把握」だ。宮原氏は、まず「物理サーバー」「ラック型サーバーによる仮想化」「ブレード型サーバーによる仮想化」を比較した一覧表を紹介。そのうえで、導入コスト、ランニングコスト、管理コスト、拡張性、耐障害性、性能の項目ごとに説明を進めた。
例えば、導入コストはブレード型の方がラック型より有利なことが多いが、規模が数十台以下であれば絶対的な金額はさほど大きな差が出ないとのこと。また、ランニングコストと管理コストについては、リモート管理機能が標準装備されたブレード型がほかの方式に比べて圧倒的に少ないという。
最も大きな効果が得られる 仮想化による拡張性の確保
宮原氏が仮想化によって最も大きな効果が得られると指摘するのが、拡張性だ。「仮想サーバーは簡単に増設できるので、スケールアウトすることでインターネットサービスのフロントエンドを短時間のうちに増強できます」と宮原氏。耐障害性の観点からは、エンクロージャーが単一障害点(SPOF)になりやすいブレード型よりも、ラック型の方が望ましいという。
一方、処理性能に関しては、オーバーヘッドが発生する仮想サーバーよりも物理サーバーの方が優れているとのこと。ただし、最新のサーバーは性能が著しく向上しているため、「既存の物理サーバーをリプレースするだけで、オーバーヘッド分以上の性能向上が得られます」と宮原氏は指摘する。
さらに宮原氏は、仮想化導入の目的を明確化し、しっかりとした要件定義や適切な構成設計を行うこと、後から導入効果を測れるような事前検証の重要性についても言及した。
「仮想化の導入は目的ではありません。重要なのは、仮想化でどんな目標を達成するのかです。それぞれの特性を正しく把握し、失敗を未然に防止することで、仮想化を成功させてください」と述べ、基調講演を結んだ。











