内田 麻理香 Marika Uchida
サイエンスライター。
サイエンスコミュニケーター(科学技術コミュニケーター)。東京大学工学部 広報室 特任研究員、東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 博士課程在籍。
各種媒体を通じて、「身の回りにある科学技術」を気軽に楽しんでもらうために活動中。
カソウケン(家庭科学総合研究所):
http://www.kasoken.com/
| 島村 |
内田さん、先日は弊社の千葉工場、そして鹿島工場までわざわざ来てくださって、ありがとうございました。 |
| 内田 |
こちらこそ、ありがとうございました。とても楽しかったです。 |
| 島村 |
内田さんは大学で化学がご専門ですよね? これまでに化学工場をご覧になったことはありましたか? |
| 内田 |
いいえ、初めてです。今回は、まず、規模の大きさに驚きました。土地の広さ、工場内の道路の広さ、設備の大きさ、作られているものの量。どれをとっても、私が経験してきた実験室内の化学とは違って、ジーンときました。スキー場のような塩山からはカルチャーショックに近い衝撃を受けましたし、一体何kmあるのかわからない、あらゆるところに張り巡らされている配管も圧巻でした。その配管のおかげで、違う薬品を入れ間違うといった事故を防げるというのも、よく考えられているんだなと思いました。 |
| 島村 |
化学は「混ぜるな危険」ですからね。管ごとに化学物質を分ければ、けっして混ざらないですから安全なんです。 |
| 内田 |
あの長ーい配管にはそんな意味があるんですね。それから、作られている化学製品が、意外と身近で使われていることにも驚きました。 |
| 島村 |
重曹のことですか? |
| 内田 |
そうです。お掃除に使ったり、ベーキングパウダーに含まれているのは私も知っていましたが、ペットボトルのお茶や缶コーヒー、いつも食べているようなお菓子、ラムネ、有名な胃薬にまで入っているとは知りませんでした。お友達に話しても、みんなびっくりしましたよ。 |
| 島村 |
重曹は、日本では入浴剤として最も多く使われています。次に多いのが胃薬などの医薬品用です。アメリカでは、ベーキングパウダー、脱臭剤、それからカーペットの掃除に使われることが多いようです。 |
| 内田 |
カーペットの掃除ですか? |
| 島村 |
カーペットに重曹を振りまいて、それを掃除機で吸うんです。アメリカの家は土足ですからね。ガンコな汚れに重曹が大活躍するんです。 |
| 内田 |
匂いも汚れも取れそうですね。今度やってみます。先日も伺いましたが、ガラスメーカーであるAGC旭硝子が重曹を作るようになったのは、ガラスの原料を自社生産するようになってからなんですよね? |