自社でICT資産を保有せず、事業者が提供するハードウェアリソースやアプリケーションをネットワーク経由でサービスとして利用する、いわゆるクラウドコンピューティング型のサービスが注目されている。
クラウド型のサービスを活用することで、企業は様々なメリットを享受することができる。
まずわかりやすいのが、ICT資産を保有しないことによる、運用・管理負荷の低減だ。また、技術革新がめざましい昨今では、最新のシステムを導入しても、すぐに陳腐化してしまうおそれがあるが、クラウド型のサービスならそうしたリスクも少ない。さらに、企業がサーバーやストレージなどの機器を自前で導入する場合、将来の拡張を考慮して機器を選択することが多い。それが余剰なリソースや初期投資コストの増加といった問題を招きやすいが、必要な時に必要なサービスを迅速に調達できるクラウド型のサービスなら、こうした問題も解決できる。
一方でクラウド型のサービスを活用するには不安があるという声も聞く。代表的なのは、外部のデータセンターにデータを格納する、ネットワーク経由でシステムを利用するという活用形態に起因するセキュリティの問題だろう。
このような懸念を払拭するクラウド型サービスを提供しているのがNTTコミュニケーションズである。同社は「いつでもどこでも、安全・便利に業務ができるICT環境の提供」を掲げる「BizCITY」というブランドのもと、各種ICTアウトソーシングサービスを拡充。通信事業をベースとする同社ならではの優位性を生かし、ネットワークからハードウェアやホスティング、アプリケーションサービスまで、総合的なICT環境のクラウド化をワンストップでサポートしている。先に挙げたクラウド型サービスに対する不安の面でも、耐震や防火、セキュリティ対策など、信頼性の高い設備が整ったデータセンターでシステムを運用するうえ、VPNサービスを活用してデータセンターとユーザーを接続するといった対策で不安を解消する。
図1:Bizストレージの利用イメージ
既存の社内ファイルサーバーと同様に、ドラッグ&ドロップでファイルのアップロード/ダウンロードや、ファイルの直接編集などが行える。このため、ユーザーの使い勝手に影響を与えることなく、ファイルサーバーをアウトソーシングできる。
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図2:ネットワークの課題も解決するBizストレージ
VPNサービスと直結したデータセンターでの安全・安心な運用や、センター回線が不要なアプリケーション接続サービスなど、クラウドに最適なネットワーク環境とストレージをワンストップで提供する。
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このBizCITYのICTアウトソーシングサービスに「Bizストレージ」という新たなラインアップが加わった。これは、一言で言えばクラウド型のファイルサーバーサービスである(図1)。
データの保管や情報共有のため、拠点や部署ごとにファイルサーバーを配置している企業は多い。だが、増え続けるデータ量に対応するためのサーバーやストレージの増設に多大なコストがかかっていたり、拠点や部門が個別にサーバーを導入しているために、ある拠点では容量が不足する一方、ある拠点ではリソースが余ってしまうなど、投資に無駄が生じるケースが相次いでいる。
また、ファイルサーバーが分散しているために、アクセス権限などが一元管理できず、セキュリティがぜい弱になるといった問題や、セキュリティ対策の更新、障害時の対応、データバックアップなど、管理者の日々の運用管理負担が大きいという問題もある。
Bizストレージは、こうしたファイルサーバーの課題を解決する。
クラウド型のサービスであるBizストレージは、必要な時に必要な容量のファイルサーバー機能を素早く調達できるため、データ量の増大にも柔軟に対応可能。具体的には、100GBから10TBまで、必要に応じて100GB単位で容量を増減できるのである。料金は100GB/月額21,000円(税込)〜となっており、必要最小限の容量からスモールスタートすることが可能だ。
加えて、先にBizCITYの特長として紹介したようにデータセンターとユーザー企業の間は同社の「Arcstar IP-VPN」「e-VLAN」「Group-VPN」といったVPNサービスで接続され、社内のファイルサーバーにアクセスする際と同等のセキュアな環境を実現する。
ネットワークの面では、センター回線が不要なことも特長だ(図2)。自社でデータセンターや本社などにファイルサーバーを集約する場合、各拠点からのトラフィックがセンター回線に集中してしまい、それがボトルネックとなって業務に支障を来すことがある。帯域を増強すればボトルネックは解消されるが、その場合、回線コストの増大は免れられない。
それに対し、BizCITY には、VPNと各種サービスを直接接続するゲートウェイサービス「アプリケーション接続サービス(1VPNあたり月額7,350円/税込)」が用意されており、センター回線が不要。このサービスを使って、Bizストレージを利用すれば、ユーザーはトラフィックの制限なく快適にサービスを利用できる。
データセンター内では、ファイルサーバーやストレージディスクなどを冗長化し、信頼性を向上。さらに、セキュリティや信頼性に次ぐ、クラウド型サービスの懸念点として、万一の際に適切なサポートを受けられるかという点があるが、その点でも24時間・365日の保守受付窓口を設置。ネットワークとサービスの問い合わせ先を一本化できるため、障害の切り分けと問い合わせ窓口の選択で悩むこともない。
ほかにもBizストレージは、多くの企業が採用しているIT資産管理ツールであるActive Directoryと連携し、既存の設定情報に基づいてファイルやフォルダのアクセス権限を設定可能。クラウド型のサービスに移行しても、セキュリティポリシーなどを変更することなく、一元的な認証管理が行えるという特長がある。また、ユーザーの端末からBizストレージへデータを読み書きする際にウイルスチェックを行う機能や、内部統制の強化に役立つアクセスログ管理などの機能も提供している。
このように、Bizストレージは、セキュリティに代表されるクラウド型サービスへの不安を解消しつつ、ファイルサーバーの運用・保守のアウトソーシングによって、管理者の負荷軽減を含めたICTのトータルコスト削減を実現する。ファイルサーバーが統合されれば、いつ、どこにいても、ファイルサーバーにアクセスしやすくなるなど、業務面でのメリットもあるだろう。
クラウドの活用法に悩んでいる企業にとって、比較的移行しやすいファイルサーバーからクラウド型サービスを導入してみるのも1つの手だろう。すでにNTTコミュニケーションズのVPNサービスを利用している企業はもちろん、そうでない企業も検討してみてはどうだろうか。
NTTコミュニケーションズ株式会社
http://www.ntt.com/saas/biz-storage/




