日本ケイデンスは,同社の最新技術とサービスに関する情報を一堂に集めた恒例のプライベート・ショー「DA SHOW/CDNLive! Japan 2010」を,2010年7月22日、23日に明治記念館で開催する。
今年のDA SHOW/CDNLive! Japan 2010では,同社の製品戦略の今後の方向性を示すターニング・ポイントとなりそうだ。本社のCadence Design Systems, Inc.は,新しいマーケティング・ビジョン「EDA 360」を本年4月に発表した。EDA技術が挑むべき問題を「設計生産性の向上」に加え「収益性の向上」に注目する。今後,同社から登場する製品やサービスは,EDA 360に沿ったものになる。
EDA360とは,何なのか。エレクトロニクス業界の企業が抱えるどのような課題をどのように解決しようとしているのか。そして,Cadenceはそのビジョンを具現化する製品やサービスを今後出してくるのか。DA SHOW/CDNlive! Japan 2010では,多彩な内容のセミナーと,豊富なデモを通じて,CadenceがEDA 360を掲げて目指す理想のEDA環境の姿を知り、その先駆けとなる製品に触れることができる。
DA SHOW/CDNLive! Japan 2010の開催に先駆けて,EDA業界の転機となり得るEDA 360の概要と,現在の設計環境に対する違いが鮮明なアプローチ「System Realization(システムの実現)」と関連製品について,解説する。
エレクトロニクス業界の事業リスクがかつて無いほどに高まり、関連企業は安定した収益を確保することが困難になった。クラウドへの対応、画像の高精細化、3D化、バッテリ寿命の向上、環境適応性、新興国市場への対応――。機器に盛り込むべき機能の多様化と高性能化はとどまることなく、そしてそれを実現する技術は複雑化と高度化の一途をたどっている。その結果、最先端の技術を使ったシステムの開発コストは、天井知らずで高騰した。同時に、うつろい易い消費者のニーズと変化の激しい社会の価値観が、安定した売り上げを想定できない状況を生んでいる。米Cadence Design Systems, Inc.は、「EDA 360」と呼ぶ新しいマーケティング・ビジョンを打ち出した。エレクトロニクス業界におけるEDA業界の役割を再定義し、業界が抱える深刻な課題にどのように貢献できるかを考え直したものである。(続きを読む)
ハードウエアの仕様の範囲内でアプリケーションの機能や性能を決めるのではなく、市場が望むアプリケーションに最適な仕様のハードとソフトウエアを開発する。電子機器開発の開発形態が、このように一変した。米Cadence Design Systems, Inc.は、新しいマーケティング・ビジョン「EDA 360」に沿った「System Realization(システムの実現)」と呼ぶアプローチによって、新しい開発形態に対応した設計環境を整備する。より抽象度の高いTLM(transaction level modeling)を使った高位設計やハードとソフトの協調検証、設計レベルの異なる設計資産の同時利用などを推し進める製品やサービスが、少しづつ揃い始めた。(続きを読む)