

IFRSには、投資家保護、マネジメント・アプローチ、包括利益など経営管理の高度化を求める要素が多い。「例えば、投資家保護の観点では、経営者は、グループ全体を通して各事業に配分した資源からどれだけのリターンが得られるかを結果だけではなく、短期・中長期で把握し、報告する必要があります」とオラクルの山田 康雄氏は語る。
しかし実際には、業務オペレーションは各部門ごとにばらばらに行われ、戦略や予算なども本社、各部門で分断化されている。加えて、業務に関わる情報は一元管理されていないため、事実に基づく将来予測が難しい状況だ。
それではこうした状況を改善するにはどうすべきなのだろうか。「ポイントは、グループ内の現場の情報を、整合性を担保した形で会計/経営情報に反映できる仕組みや、各事業単位に精度の高い将来予測とシミュレーションを実施するための仕組み。さらに、本社側の連結プロセスにおいても、グループ全体の成果、予測を確実に捕捉して、事業の方向性を的確に検討できる仕組みが求められます」と山田氏は語る。
オラクルでは、グループ経営管理の高度化を実現する一連のソリューションを提供している。まず、活動情報を収集して会計/経営情報に反映するためのソリューションが「Oracle E-Business Suite」の「一般会計モジュール」と「仕訳生成エンジン」。特に仕訳生成エンジンでは、生産管理や在庫管理といった各業務で発生する取引からあらかじめ設定したルールに基づいた仕訳を生成できる。また、1つの取引から、日本基準やIFRS、各国の現地基準など、複数の会計基準に対応する仕訳を生成できるエンジンでもある。
次に、各事業における将来予測、シミュレーションを支援するのは「Oracle Hyperion Enterprise Planning Suite」だ。販売計画、生産計画からPL/BS/CF予算、予算統制、さらに、中長期の財務計画等を支援する機能を提供している。
さらに、グループ全体の成果と予測を捉え、的確な意思決定を行うためのソリューションが「Oracle Hyperion Financial Close Suite」である。このソリューションでは、個社の単体決算から、データ収集、連結処理、開示資料作成までの連結プロセス全体の業務を効率化するとともに、タスクやスケジュールを一元管理し、各システムと連携したモニタリングができる包括的なマネジメント機能も用意されている。
「ソリューションの導入自体はそれほど多くの時間はかかりません。しかし、グループ全体の経営管理プロセスを定着させ、予測・シミュレーションの精度を上げていくには、相応の時間がかかります。だからこそ、できる限り早期の取り組みが重要です」と山田氏は語った。
日本オラクル株式会社 |


