どこまでも続く連続したチューブ状の単一断面形の木造シェル構造。ル・コルビジェが言った建築的プロムナードのような発見的で楽しい空間が外の風景と重なり合いながら、週末住居ならではの生活が展開されることだろうと想像がつきます。開き止め用のタイバーなどの金物が巧みに隠蔽されたアカマツ(リブ材)と構造用合板(面材)による木質の美しい躍動するワンルーム空間が出来上がっていますが、木質空間にこだわった接合部のディテール図面を表現して欲しかった。
審査委員 石田敏明
海辺の一粒の貝のような建築は、その名のとおり木造のシェル構造です。壁と屋根をリブ材と合板で連続体のように組み上げていますが、多面体とすることで、曲げ木を使わず、同一寸法の流通材で賄う工夫がされています。架構の美しさを支えているのは高い施工精度と構造技術、素材を生かす塗装です。同様のコンセプトの建築は数点ありましたが、週末住宅ゆえのコンパクトでシンプルな建築計画が合理的な構造美を際立たせた当建築に軍配があがりました。
審査委員 桝田洋子
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■1950年 東京都生まれ ■1973年 日本女子大学家政学部住居学科卒業 ■1978年 平倉直子建築設計事務所設立 ■1989年 日本女子大学住居学科非常勤講師
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■1950年 広島県生まれ ■1973年 広島工業大学 建築学科卒業 ■1973年 伊東豊雄建築設計事務所入社 ■1982年 石田敏明建築設計事務所設立 ■1997年 前橋工科大学教授 ■2001年〜前橋工科大学大学院教授
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■1959年 大阪府生まれ ■1984年 京都工芸繊維大学 工芸学部 住環境学科卒業 ■1984年 川崎建築構造研究所入社 ■1993年 同大学大学院工芸科学研究科修士課程修了 ■1989年 桃李舍設立









「海辺のシェルハウス」はその立地条件を丹念に読み取り、建築を着想していく手応えはさすがです。
構造・素材・納まりを束ね、最小の要素で内外の空間へとつないでいく力と住み手のチャンネルを即切り替え異なる世界観を提示していることに魅力を感じました。
誰にもわかりやすくということでいえば、何がしかの図があるとよかったと思います。
審査委員長 平倉直子