中国沿岸部のほぼ中央にある浙江省杭州市。上海の南西175kmに位置し、北の北京にも南の香港にも飛行機で2時間以内で行ける位置にある。そこに開設された杭州経済技術開発区(Hangzhou Economic & Technological Development Area:HEDA)が熱心に外資を誘致している。五大呉越と南宋時代の首都であったことから歴史と文化の街であり、外資から見てビジネス環境が優れていると評価されている。米経済誌『フォーブス』では2004・2008年にわたり5年連続「Best City in China for Business」の第1位に選ばれている。
杭州経済技術開発区が熱心に外資を誘致している。中国沿岸部のほぼ中央にある浙江省杭州市は、上海の南西175kmに位置し、北の北京にも南の香港にも飛行機で2時間以内で行ける位置にある。
地理的な優位性は上海とほぼ同じだが、上海よりも賃金がやや安く、2007年における都市の一人当たりのGDPは上海が8594米ドルに対して杭州は8000ドルであった。しかも五大呉越と南宋時代の首都であったことから歴史と文化の町であり、外資から見てビジネス環境が優れていると評価されている。2006年には世界銀行が発表した「中国都市競争力ランキング」で金メダルに輝き、米経済誌『フォーブス』では2004~2008年にわたり5年連続「Best City in China for Business」の第1位に選ばれている。

杭州経済技術開発区は104.7km2と広大な面積の土地を持ち、そのうち34km2の土地に建物が建設されている。ちなみに東京山手線内の面積が63km2だから、いかに広いか想像できるだろう。杭州市の人口は786万人(2007年)、この経済開発区は副都心といった存在だ。市内には浙江大学を代表に30もの大学があり、労働力の確保には困らない。すでにこの開発区には30万人以上が住んでいる(地図参照)。
杭州における産業は、製造業が50.2%、サービス業45.7%、農業4.1%となっており、経済発展を象徴するような構成になっている。製造業は、電子情報、医薬品化学工業、機械製造、紡績衣服、食品飲料、と5つの分野で支えている(図1)。サービス産業では、展示会・会議産業、文化産業、商業貿易、物流、金融サービス、仲介サービス、情報サービスなどに力を入れている。
杭州市には外資系企業が2007年末の統計では8999社がある。世界のトップ500社に入るような多国籍企業として50数社が95のプロジェクトに投資した(図2)。これらの多国籍企業には、ドイツのシーメンスやボッシュ、米国のモトローラ、フランスのサンゴバン、日本の東芝、パナソニック、三菱電機などがある。開発区に限ると、2009年末までに41カ国・地域から520社の外資系企業が投資した。契約の総額は67.9億ドルに上るが、実際に稼働したのは2009年末時点で33.2億ドルと半分程度に達し、これからは総額に近づいていくことになる。この開発区での工業総生産額は1200億元(1元は約12.6円)、工業売上高は1228.25億元になる。
この開発区では、職住近接を推進するため、企業のオフィスや工場地区と居住地区、行政地区、物流倉庫地区などを設けている。行政・ビジネス地区では、7.8km2の敷地内にビジネスや文化、科学技術、一部の居住センターを設置する計画を進めており、2010年末までにインフラ施設が完成する予定だとしている。また居住地区には15万人が暮らせる住宅地がある。総合工業区は18km2という山手線内の面積の30%を占め、すでに700数社が入居している。現在誘致活動を展開するのは、40km2の面積最大の江東区と呼ばれる工業区である。ここに光学・電子計器、機械・自動車組み立て、生物医薬・新材料、新エネルギーなどこれからの成長産業を誘致する。2015年までに建物の建設、インフラ整備などを終える予定だ。またシンガポール政府と浙江省が共同で進めるシンガポール科学技術園も計画されており、ハイテク、ソフトウエア産業などを集める計画である。
企業誘致に不可欠なインフラストラクチャの整備には最大の力を入れている。物流(交通)、電力、上下水道、通信、ガスなど、いずれも急速に整備が進んでいる。例えば、物流に不可欠な交通事情に関しては、杭州萧山(Hanzhou Xiaoshan)国際空港があり、東京、大阪、ソウル、プサン、クアラルンプール、バンコクをはじめとして海外13都市と結んでいる。鉄道は、上海と杭州市間の高速鉄道が20分ごとに運行されており、45分で両都市を結んでいる。高速道路は、立体化した交通網に組み入れられ、開発区と市内中心部をつなぐ。さらに上海と結ぶ杭州湾大橋が2008年に完成し、車での交通も便利さを増している。地下鉄は8本計画されており、最初の地下鉄が2012年に完成する予定である。
電力網は、華東電網からの送電網を経由し、変電所を通して電力を経済開発区の工場へ供給する。2006年まで、220kVの変電所1基、110kVの変電所が4基あったが、2007年と2008年に、220kVの変電所を2基、110kVの変電所を4基建設・追加した。これは経済開発区内の工場に2系統供給するために追加したものである。2系統あれば工場では仮に雷で一つの系統が停電しても、もう一つの系統で稼働を保てる。
水は、上水道から20.5万トンを供給しており、下水道が1日当たり120万トン処理できるようになっている。ガスは天然ガスを導入しているが、企業でガスを使っている所は少ない状況だ。

- 図1 工業生産における産業別割合

- 図2 独自資本で進出した外国企業の割合(社数と割合)
杭州経済技術開発区招商局
Tel +86-571-8687-7978
8989-8578
- E-mail:
-
zhanglili1969@hotmail.com
weisongjia@hotmail.com
jonzhang2005@gmail.com (すべて日本語可)
- URL:
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http://invest.heda.gov.cn

