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心不全の進展ステージ

2. 心不全にはステージがある2

ステージBなら、まだ間に合う
何としても心不全の発症を防ぐ

 ステージAの段階から、一段悪化した状態がステージBです。ただ悪くなったとはいえ、まだ心不全を発症したわけではありません。この段階でとどめておけば、不治の病にならずにすみます。

 では、ステージBとは、どのような状態なのでしょうか。心不全ガイドラインによれば「器質的心疾患のあるリスクステージ」とあります。つまり心臓には何らかのダメージを抱えているものの、普段の生活には特に支障のない人がステージBに当てはまります。

 ただし、ステージAより悪化しているのは間違いなく、心不全の発症に近づいているのも事実です。なぜなら生活習慣病の悪化や喫煙、飲酒過剰、運動不足などの不摂生により、すでに心疾患を発症しているからです。具体的には、心筋梗塞や弁膜症、左室肥大などを起こしていて、心臓に傷が生じた状態です。

 次のような症状がある場合には、まず専門医に相談してください。

○心筋梗塞のおそれ
・安静時や身体を動かしているときなどに関係なく、突然、前胸部に激しい痛みが起こり、
 15分以上続く
・持続性の胸痛と共に不安感、動悸、息切れ、冷や汗、めまい、脱力感を伴う

○弁膜症のおそれ
・息切れや呼吸困難を起こすことがある

○左室肥大のおそれ
・運動をしたときに息切れしやすく、不整脈を起こしたりする
・不整脈の際に、動悸やめまいなどを起こす

 はっきりした症状の出る心筋梗塞と比べると、弁膜症や左室肥大などは、わかりにくいケースもあります。そこで注意して欲しいのが、自分の体の状態に注意を向けること。以前と比べて、どこかに変化はないか、定期的にチェックしましょう。

 体調の変化は、体からのサインです。何かサインを感じたときが、医師に相談すべきタイミングと心得てください。この段階で診断を受け、薬の服用や生活習慣の改善などを心がければ、生涯にわたり心不全を発症することなく過ごせます。

 一度発症すれば、後戻りできないのが心不全の恐ろしいところです。なんとしてもステージBでとどめるのだと、強い意志を持って対処してください。

(監修:広島大学大学院 薬保健学研究科 循環器内科学 教授 木原康樹先生)